流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

お稽古日誌

今後の稽古予定、
2月18日(水)
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2月4日のお稽古ー台天目、絞り茶巾

 2月最初のお稽古は好天に恵まれました。庭園入り口の白梅も綻び始めています。

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 この日のお稽古では濃茶は台天目、薄茶は絞り茶巾を中心に致しました。

 台天目は天目茶碗の扱いを学ぶお稽古です。天目茶碗というのは日本に抹茶を喫する習慣が持ち込まれた鎌倉時代からある形で、台と茶碗がセットになっています。日本の美術館には古い時代の天目茶碗が幾つも収蔵されており、国宝に認定されている茶碗もあります。ですが、現在では天目茶碗でお茶を飲むことはしませんし、お茶会に行っても天目茶碗は出てきません。

 ではなぜ茶道では使われなくなってしまった茶碗の扱い方を学ぶのでしょうか。

 この問いは実は茶道というものの本質に関わってきます。「なぜだろう」と思ったら、その疑問を心の隅に留めておく。それがとても大切なことだ、ということのみここではお伝えしておきたいと思います。
 
 寒い日が続いていますので、薄茶は引き続き絞り茶巾を中心にお稽古しました。口径が細い筒茶碗で薄茶を点てることに皆さん苦労しておられますが、少しずつ要領を掴めてきた方もいらっしゃいます。この稽古は二月中のみです。

 このところお稽古の見学にお見えになられる方が続いております。流水会のお稽古日は「水曜日」です。水曜日に時間が取れる方でないと続けられません。その点はご了承ください。

 最後に恒例のお庭の写真です。梅があちこちで開花しています。赤鳥庵前のカンアヤメも見頃です。

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1月28日のお稽古ー盆点、長緒茶入、絞り茶巾

 1月二回目のお稽古は曇天の下、冷たい風の吹く日でした。直前のお稽古や見学のキャンセル連絡もありました。このところ続く寒さのせいか体調を崩す方が多いようです。

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 この日のお稽古はお濃茶の方は盆点、唐物、長緒茶入などをお稽古しました。濃茶平点前で用いる和物の肩衝茶入とは形も大きく違いますし、扱い方も変わります。

 盆点や唐物では茶入の清め方、お茶の入れ方などが平点前とは異なります。長緒茶入は茶入の形(口径が大きく扁平な「大海茶入」を使います)に加えて、仕覆の緒が長いので、それをどう始末するかがお点前のポイントになります。

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 この日のお稽古ではお菓子として「豆鹿の子(まめかのこ)」をお出ししました。あん玉の周りに甘く煮た豆を付けたものを鹿の子供の背中の白い斑点模様に見立てて「鹿の子」と呼びます。写真のお菓子では上に白くかかった蜜が雪を、緑のきんとん餡が芽生えを表しています。

 濃茶のお稽古では、途中客から亭主にお菓子の銘を問う問答があります。稽古では即興で菓子に銘を付けるのですが、ある方が「雪間の草」とおっしゃいました。実はお菓子屋さんのつけた銘は「峰の雪」だったのですが「雪間の草」の方が千利休の好んだという「花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草の春を見せばや」という藤原家隆の歌を想起させて、茶道の菓子に相応しい銘のように思います。

 薄茶の方は、前回絞り茶巾のお稽古ができなかった皆様には筒茶碗でお点前をしていただきました。一口に筒茶碗と言ってもサイズに決まりがあるわけではないので、口の狭いもの、広めのもの、さまざまな形があり、どこをどう持って扱うのが良いかは茶碗によって異なります。

 茶碗の持ち方、拭き方、お茶の点て方など気をつけるポイントの多い点前ですので、二月も引き続きお稽古していきたいと思います。

 さて、最後は恒例のお庭の様子をご紹介しましょう。
 まずは池の近くに咲いた蝋梅ごしに赤鳥庵を見たところです。今年は蝋梅が割とよく咲いていますが、皆様はもうご覧になられたでしょうか。

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 赤鳥庵の前ではカンアヤメが咲き出しました。晩秋から冬にかけて咲くアヤメの仲間です。

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 こちらは赤鳥庵裏手の芝生広場の様子です。早咲きのピンク色の梅は満開を少し越えたところでしょうか。

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 その隣の白梅も蕾が膨らんできました。

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 次回のお稽古は2月4日、来週になります。そろそろ庭園入り口の白梅も咲き出すと良いのですが。

1月21日のお稽古ー絞り茶巾

 大寒を過ぎて東京にも寒波がやってきました。お天気は曇り、気温の上がらない寒い1日となりました。赤鳥庵の前も何やら寒々しい景色です。

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 新年最初のお稽古日に早くも利休様のお軸登場、お稽古はAさんへの上級の許状のお渡しから始まりました。確かにそろそろ届く頃ではあったのですが、一月中は新年の行事でお家元や事務局の皆様は大忙しのはず、届くのは二月に入ってからだろうと予想しておりましたので嬉しい驚きでした。

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 上級の許状を取ると淡交会に入会して正会員になることができます。Aさんも早速入会の手続きを進めてくださるそうです。この日はYさんからも入会のお申し込みがありました。昨年末にTさんも入会されていますので、流水会からは今年新たに三名が淡交会に入ります。

 研究会への参加、淡交タイムスの購読などを通じてより裏千家茶道を深く知っていただければ私も嬉しく思います。

 さて、大変寒い日でしたのでこの日は絞り茶巾のお稽古をいたしました。絞り茶巾は筒茶碗を使って行う薄茶のお点前です。筒茶碗というのは口径が狭くて高さのある、一見すると湯呑み茶碗にも見える茶碗です。お湯が冷めにくく、真冬の寒い時期だけ用いられます。

 絞り茶巾は点前の途中で茶巾を畳む所作があること、また筒茶碗を茶巾で清める際の拭き方に特徴があります。この日初めて絞り茶巾をお稽古された方はお二人、それ以外の方は以前にもお稽古をしたことがあるハズですが、背の高い筒茶碗で薄茶を点てるのに苦労されている方が多かったです。

 お時間に余裕のある方にはお濃茶のお稽古も、長緒茶入、大津袋などのお点前をしていただきました。こちらも濃茶平点前とはお道具の扱いが一味違います。久しぶりにお稽古された方もあり、すっかり忘れていることも多く、実り多いお稽古になりました。

 最後に恒例のお庭の様子をご紹介しておきます。

 長屋門を入って赤鳥庵に向かう右側では黄色い小さな蝋梅の花が咲き出しました。

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 池にはこの日もカルガモが二羽、来ていました。

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 裏の芝生広場では濃いピンクに梅の花が満開です。皆様もうご覧になられたでしょうか。

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 次のお稽古は来週28日の予定です。

12月24日のお稽古ー三合棗で薄茶平点前

 12月24日は今年最後の流水会のお稽古日でした。あいにく朝から雨が降ったり止んだり、寒い一日でししたが大勢の皆様がお稽古に来てくださいました。

 12月24日と言えば世間ではクリスマスイブ、子供さんのいらっしゃるご家庭ではチキンやケーキを用意して楽しく過ごされる日です。そこでこの日は事前に「クリスマスの趣向を考えるお稽古にしましょう」と皆様にお伝えしておりました。

 すると、皆様が小さなクリスマスツリーの飾り物や、クリスマスにちなんだチョコレートやクッキーなどのお菓子をお持ち寄りくださいました。

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 ええっ?茶道は和風のものなのにそんなことをしていいの?とお思いになられるかもしれませんが、利休居士のご活躍された安土桃山時代は日本にキリスト教が入ってきた時代で、利休様の弟子たちの中にはキリスト教を信仰するキリシタン大名もいました。その頃には洋風の菓子が織田信長に献上された記録もあります。

 利休居士は私たちが西欧の行事を茶道の稽古に取り入れる事を否定されない、と私は思います。

 私がこの日ご用意した茶道具の一つが三合棗です。青漆で蓋の部分だけ赤い色のはいったまさにクリスマスカラーの薄茶器、これは裏千家十四代の淡々斎のお好みです。

 蓋の上は平らで赤い部分は面取りされています。背は高くなく、形としては平棗、薬器に似ています。三合棗の名は三種類の薄器(面取り茶器、平棗、薬器)を合体させた様な形であることから来ているそうです。

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 中にはたっぷりと抹茶が入れられますので、これを使って薄茶点前をされる方には二碗、三碗といつもより多めにお茶を点てていただきました。つまり、この日は何度もお客様に入って薄茶をいただくことができる、お菓子も何度もいただける、という風にしました。

 一年に一度くらいはこういう稽古の日があっても良いのではないでしょうか。

 いつもならお庭の写真をご紹介するところですが、この日は事情があって写真は撮っていません。

 皆様,お体に気をつけて良いお年をお過ごしください。

12月17日のお稽古ー唐物、盆点など

 12月二回目のお稽古は、いつもより30分ほど遅い始まりでした。私たちの乗るはずだった電車が遅延して目白に着いたら9時半過ぎ。普段のお稽古ならとっくにお茶室で準備を始めている時刻です。

 あらかじめ「少し遅れるので先にお湯を沸かしておいてほしい」と朝一番に来られるHさんに連絡をしておいたので、私と夫が茶室に着く頃にはお湯が沸いていて大いに助かりました。

 お稽古が始まる前にはさまざまな準備が必要です。床に軸を掛け、花を入れ、釜にお湯を入れて、茶碗を出して洗い、水指に水を入れ、茶巾や茶筅を準備します。科目によっては小棚を出したり、あらかじめ棗にお茶を入れて棚にかざったりする必要も出てきます。

 この日は第二和室でのお稽古でしたので水屋が使えませんでした(こちらの茶室では「第一和室を借りた方だけが水屋を使える」というルールがあります)ので、廊下に長机を出して茶碗を置いたり、お菓子が用意できる様にします。

 こうした準備は元々は私と夫が二人だけでやっていたのですが、最近は午前中にお稽古に来てくださる方々と手分けして準備ができる様になってきました。お点前だけでなく「準備」「片付け」ができる様になる、というのはとても大切なことで、その点皆様の成長が感じられて嬉しい限りです。

 さて、この日のお稽古科目ですが前回に引き続き中級科目の唐物と盆点を中心にお稽古しました。流水会では茶室が一部屋しか借りられなかった日は二ヶ所に点前座を用意して、お二人の方が同時にお稽古できる様工夫しています。一箇所は通常の炉の点前座、もう一箇所は置炉釜を電熱機に乗せて簡易炉縁を置いて点前座を作っています。

 こうすることで、盆点のように多少時間がかかるお点前であっても、唐物のお稽古に慣れない方が帛紗捌きに戸惑われた場合もじっくりお稽古していただけるというわけです。

 午後からは初心者の方も来られて、薄茶平点前のお稽古も交えながら夜までお稽古が続きました。

 残念なことにこの日も発熱や怪我で急なお休みとなった方がありました。お休みが続いている方も3名ほどいらっしゃいます。年末に向けて色々と忙しい時期だということもあるのでしょうけれど、どうか皆様ご自身の体調管理には十分気をつけていただければと思います。

 それでは最後に恒例のお庭の様子から。いつもは朝、茶室に着いてすぐにお庭の写真を撮っていますが、冒頭お話しした様に朝は準備で忙しかったので今回は全て夕方の写真になります。

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 木々の葉が落ちて、庭園は初冬の趣きです。12月の花、黄色いツワブキが咲いていました。この花は茶花にもなります。

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 紅葉した木々に夕陽が当たって綺麗に見えました。ススキもすっかり枯れていますね。

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 キジバトを見かけました。枝にとまっているのが見えるでしょうか。

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 池にはいつものカルガモに混じってヒドリガモの雄が一羽来ていました。自宅近くの川ではよく見かけるカモなのですが、この池で見るのは初めてです。ヒドリガモは一年中見られるカルガモとは違って冬鳥です。

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