流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

家でお茶を点てるには

今後の稽古予定
7月17日(水)
8月7日(水)、8月28日(水)
9月11日(水)、9月25日(水)
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家で美味しく薄茶を飲むには?

 ゴールデンウィーク中はお稽古がありませんので、自宅で薄茶を点てて飲まれる方もいらっしゃると思います。「家で点てたお茶よりお稽古の時の方がお茶がおいしい」という声を時々耳にします。違いはどこにあるのでしょうか。

 自分で点てるより、人に点ててもらったお茶の方がおいしいということは確かにあるのですが、それ以外の条件をもう一度チェックしてみると、より美味しく薄茶を飲むことができるかもしれません。

▶︎ポイントその1.  抹茶の鮮度を見直す

 抹茶を美味しくいただくためには、抹茶の鮮度が重要です。一番香りが高く美味しく感じられるのはやはり缶を開けてすぐのタイミングです。1ヶ月以上たつとかなり香りが飛んでしまいます。冷蔵庫で保存すればしばらく持ちますが、缶を開けたらできるだけ早く飲みきると良いです。


▶︎ポイントその2.  「水」を変えてみる

 抹茶を点てるとき、案外盲点なのが「水」です。コーヒーや紅茶でもそうだと思いますが、薄茶はかなり水の味の影響を受けます。水道水を沸かしたものをそのまま使っているという方は、一度ミネラルウォーターを買ってそれを沸かしたお湯で薄茶を点ててみてください。違いがはっきりわかると思います。

 流水会のお稽古では水道に簡易型の浄水器をつけています。浄水器を通した水を使うだけでもかなり違います。水そのものが不味いとどんなに高い抹茶を使ってもおいしい薄茶にはなりません。

▶︎ポイントその3.  お湯の温度を変えてみる

 もう一つ大切なのはお湯の温度です。温度が高すぎるといくらがんばっても薄茶はうまく泡が立たないのです。お茶を点てるときにヤカンやポットで沸騰したてのお湯を使っているのなら、少し水をさして温度を下げてみましょう。

 私が家で薄茶を点てるときは、電気ポットで800ccのお湯を沸騰させて、そこに200ccほど水を足してから使っています(季節によって多少違いはあります)。

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 お稽古のないしばらくの間は、ぜひご自宅で「薄茶をより美味しく点てる」ことを追求してみてください。

 

茶せんの選び方・買い方

 先日お稽古のときに「家でお茶を点てるときどんな茶せんを使っていますか」とうかがったところ、「八十本立ての茶せんをAmazonで買いました」という方がいらっしゃって衝撃を受けました。一言ご相談いただければ別のものをお勧めしたでしょう。
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 私たちが学んでいる裏千家流では薄茶の表面全体にふんわりと泡の立った姿を理想としています。八十本立を使うと比較的簡単に泡を点てることができそうな気がしますね。インターネットで茶せんを検索すると百本立、百二十本立などというものもあります。○○本立というのは穂の数の目安です。実際に八十本、百本ちょうどの数というわけではありません。

 でも、これらの茶せんは裏千家のお点前では使いません。使うのは「数穂」という種類です。  お家元がお使いになるのは白竹の「真数穂」です。数穂と真数穂は穂の形(全体のシルエット)が違いますが、どちらも穂の数は四十八本から六十四本くらいです。

 なぜ、泡のたちやすそうな八十本立ではなくわざわざ数穂を使うのか。それは穂ではなく持ち手にあたる軸の部分に違いがあるからです。穂の数を増やすためにはより太い竹を使わなければ茶せんが作れません。つまり軸の部分は数穂<八十本立<百本立<百二十本立とどんどん太くなっていくわけです。

 太い茶せんを持つとどうしても五本指で鷲掴みにする形になってしまいますが、お点前のときはそれでは美しくありません。お茶のお稽古のときに習ったような持ち方をするためには、太すぎる茶せんは不向きなのです。

 また、軸が太くなればなるほど「振る」のが難しくなります。筒茶碗のように口径の小さい茶碗になると、少し軸の細い茶せんでないと振ること自体難しいでしょう。

 家で八十本立を使っていると、そのときの振り方の癖がお点前のときに出てしまいます。 お点前を習わずに薄茶だけを飲みたいという方、喫茶店や日本料理屋さんなどお点前なしで薄茶を提供したいという方は別として、お茶のお稽古をされている方はそのご流儀で使われている茶せんを購入した方が良いでしょう。

 裏千家流なら白竹の数穂、または真数穂を買う、ということですね。
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 そして次に「どこで買うか?」ですが、可能ならご自身の先生にお願いして買ってきてもらうか、先生が購入されているお茶道具屋さんから買ってください。白竹の数穂は一本三千円、真数穂なら四千円というのがだいたいの目安です。

 ええ!Amazon ならもっとずっと安いのに。と思われた方、Amazonで売っている安価な茶せんのほとんどが中国産です。中国の茶せんがすべてダメとは言いませんが、あたりはずれがあります。買ってはみたもののすぐに穂が折れた、なんだかお稽古のときとお茶を点てるときの感触が違う、それは仕方がありません。中国産の茶せんは国産の茶せんを真似て作られた模造品です。

 国産の茶せんを作る竹は時間をかけて乾燥させたものが使われますが、中国産の茶せんは乾燥にかかる手間を省略するため、防腐剤や防カビ剤などが使われているものもあるそうです。

 国産の茶せんは茶せん師による手作りで、奈良県生駒市高山町にあるわずか十数軒だけがその生産を手掛けています。手作りですから作り手によって同じ白竹の数穂でもそれぞれ特徴があります。私たちの流水会で使っている茶せんは「和北堂 谷村丹後」と「竹茗堂 久保左文」です。

 裏千家の関連会社である淡交社で扱っている茶せんは前述の谷村丹後と「翠華園 谷村弥三郎」です。以前当代の谷村丹後さんの講演を聞いたことがありますが、裏千家のお家元は丹後さんの真数穂をお使いだそうです。

 茶道具屋さんによっては茶せん師のブランドを出さずに、自社ブランドで茶せんを売っているお店もあります。たとえば「清昌堂やました」さんの茶せんはやましたブランドです。亡くなった私の師匠はいつもこちらで購入されていました。

 茶道を学んでおられる方はご自身の先生が使っているのと同じ茶せんを選べば間違いがありません。買い方は先生がご存知です。先生を介すると同じ茶せんでもインターネットで検索して出てくるお値段より安く購入できるケースも多いと思います。

 事情により先生に頼めないという方、昨今では茶せん師さんがインターネット通販で直販もしていますからそれを利用する手もあります。(別途奈良県からの送料がかかります)

 いずれにしましても茶せんは直接抹茶と触れるものですから「お茶が点つならなんでもよい」「安ければ安いほど良い」などとは言わずに、ご自身の茶道のお稽古に役立つものを選んで購入しましょう。
 

共同購入の茶筅が届きました

 先日、裏千家の青年部さんを通じて共同購入した茶筅が届きました。裏千家にも茶筅を納めておられる谷村丹後さんの真数穂です。

 今回は流水会の皆さんと一緒に何本かまとめて購入しましたので、箱の蓋を開けて一本一本比べてみました。やはり竹は自然のもの、かなり太めのものから細めのものまで太さはバラバラでした。
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 こちらの写真は私のところに来た茶筅です。やや太め、少し竹に模様がありますね。写真では箱から出してありますが、右の紙箱に入っていました。

 裏千家の茶道では薄茶は表面全体に泡が立つように点てますので、茶筅をよく振ります。個人的には細めの茶筅の方が振りやすいと思います。ちなみに我が家には他に三本ほど谷村さんの茶筅がありますが、どの茶筅も写真の茶筅より細いです。 ただ、手の大きい方、指の太い方は太めの茶筅の方がしっくりくるかもしれません。

 いずれにしても茶筅というのは薄茶を点てるとき、濃茶を練るとき、直接抹茶に触れるものですから、買うときはご自分の茶筅の振り方にあったものを良く見て選ぶことが大切ですね。 

茶筅の共同購入をしました

 流水会の皆様と一緒に茶筅を共同購入することになりました。

 発端は流水会の方のうち三名が所属している裏千家の青年部で、茶筅師の谷村丹後さんのオンライン講演会が開催されたことでした。青年部のご好意で非会員でも受講できることになり、私を含めて数名が谷村さんのお話を聞きました。

 茶筅の歴史、茶筅の種類、茶筅がどのように作られるか竹の準備から作業の工程まで、盛り沢山のお話を二時間ほど伺いましたが、なかなか他では聞けない貴重な講演でした。

 茶道の世界では昔から茶筅は「消耗品」の扱いで、茶道具としてはあまり重く見られてきませんでしたが、実際に茶筅を作っておられる方のお話を伺ってみると、直接抹茶に触れる茶筅は薄茶・濃茶を美味しく点てたり練ったりする上で、とても大切なものであるという思いを新たにしました。

 そして、この講演のご縁で私たちも谷村丹後さんの茶筅を購入することになりました。谷村さんは裏千家のお家元に茶筅を納めていらっしゃるのでなんと「お家元と同じ茶筅が使える」ことになります。
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 上の写真が谷村さんの作られた「真数穂」の茶筅(夫が個人的に以前から購入していたので実は我が家には何本かあります)そして、次の写真が流水会の稽古で使っている茶筅(別の茶筅師の作で種類は「数穂」)です。
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 茶筅の形(とくに穂先)が違うのですが、写真ではわかりにくいですね。でも、茶筅の形の違いが茶を点てるときの感触の違いになります。個人的にはかなり違いがあると思うのですが、今回一緒に購入された皆様がどうお感じになられるか、感想を聞くのが今から楽しみです。

家でお茶を点てる 8 持っていると便利なもの

 家でお茶を点てるときに持っていると便利なもの、というのはいくつかあります。お勧め筆頭は「1 茶筅の選び方」でご紹介した茶筅なおし、「3 抹茶のこし方、保存の仕方」でご紹介した丸型のタッパーと茶こし、ですが、この他にも家でお茶を点てるときに「持っていると便利なもの」がありますのでご紹介します。

・小型のポット(魔法びん)
 家で抹茶を点てるなら昔ながらの魔法瓶(電気を使わないポット)、それも小ぶりのものがあると良いです。グラグラ煮えたったお湯では熱すぎて薄茶がうまく点ちません。沸騰したお湯を魔法瓶に入れてちょっと水を足したくらいがちょうど良い温度になります。

・杉板(銘々皿)
 お稽古の時は菓子器や干菓子盆から懐紙にお菓子を取りますが、家でちょっとお茶をいただくときなど杉板の銘々皿があると便利です。お菓子専用にできますし、濡らしたタオルでさっと拭くだけできれいになります。薄いので保管に場所を取りません。黒文字や自宅用の菓子楊枝を添えるとお客様にも出せますね。

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・長期保存できるお菓子
 お菓子は抹茶タイムの楽しみの一つですが、今の時期は買い物もなかなかままなりません。こんな時便利なのは長期保存のできるお菓子。「金平糖」や「小型羊羹」などが家にちょっと備蓄してあると、薄茶のお供になります。

・マドラー
 茶こしについた抹茶、タッパーの底にのこった少量の抹茶は捨てずに「抹茶水」にしてコップに入れて飲んでしまいましょう。ペットボトル緑茶より香りの良いさっぱりとした飲み物になります。コップの中をマドラーでかき混ぜるとよく混ざって残り物感もありません。
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・白タオルと雑巾
 抹茶を点てるときは、抹茶茶碗を拭く白タオル、建水を拭いたり、こぼれた水や抹茶を拭く雑巾を用意しておきます。「お茶専用」にして、茶道具を出すのと一緒に、このタオルと雑巾も一緒に出す、と決めておくとなお良いですよ。

 「家でお茶を点てる」のシリーズは一応ここで区切りとします。皆様、ぜひ家でもお茶を点ててみてください。

 Stay home with Matcha!!
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