しばらく暖かい日が続いてこのまま春が来るのかと思っていたら、また寒さが戻ってきました。今朝は澄み渡った冬の青空です。

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 3月二回目となるこの日は台天目と貴人点、貴人清次薄茶を中心に致しました。台天目は漆塗りの台に黒い茶碗をのせた「天目茶碗」を使って行う濃茶点前です。

 前回のお稽古では白木の台に茶碗をのせた「貴人茶碗」を使ったお点前をしました。今回台天目をお稽古したのは両者の扱いの違いを分かっていただこうという狙いです。とは言っても台天目は中級科目ですので中級以上の許状をお持ちの方しかお稽古ができませんので、初級の皆様は引き続き貴人点、貴人清次を致しました。

 茶碗が台にのる点前では、茶碗を運ぶ際に必ず両手を使います。茶碗を棗や茶入と同時に持つことはできません。また、茶碗を回す時も両手で台を持って回します。棗や茶入と置合わせる時など両手で台の真横を持つのが難しいときは邪魔になる方の手を手前に持ち替えます。

 台にのった茶碗の扱いに慣れている方は自動的に手がすすっと動くのですが、不慣れな方はどちらの手を動かすのか迷ったり、台を持つ手が不安定になりがちです。まずは基本の貴人点でしっかりと茶碗になれていただくことが大切です。

 貴人清次は二つの茶碗を使って、貴人(お清)とお供(お次)にお茶を差し上げるお点前です。順序としては貴人点の次に習うお点前なのですが、薄茶と濃茶とでは手順に大きな違いが幾つかあります。まずは薄茶の貴人清次で二つの茶筅と二つの茶巾の扱いに慣れること、その後から濃茶と薄茶の手順の違いをしっかりと覚えていただくのが良いでしょう。

 私の個人的な意見ですが、実は点前の手順だけをなら貴人清次濃茶の方が薄茶より流れが素直で覚えやすいと思います。逆に言えば、貴人清次薄茶点前がどのように構成されているのかをきちんと理解するのはかなり難易度が高いです。「小習だし薄茶点前だから簡単なはず」と決めつけずに機会のある時にはぜひお稽古していただきたいと思います。

 この日はお休みの方が多く、夕方以降は人数が少なくて寂しいくらいでしたが、嬉しいこともありました。三年前にお仕事で海外に転勤されたKさんが国内勤務になったと言ってお稽古に来てくださったのです。

 Kさんは海外でも何度か同僚の方々にお茶を点てて、とても喜んでいただけたとお話してくださいました。外国の方には「日本人ならみんな誰もがお茶を点てて抹茶を飲んでいる」という誤解もあったりするそうですが、それは茶道が広く外国の方にも知られている証拠であるとも言えるでしょう。

 夜の最後にはMさんに貴人清次薄茶のお点前をしていただきました。先週Mさんはは急ごしらえの即席千鳥板でのお稽古になってしまったのですが、今回は無事に本物を使えました。が、何と今回はMさんご自身が懐中に入れた千鳥板をご自宅に持ち帰ってしまわれました。

 ひとこと「千鳥板を出してくださいね」とお声がけすればよかった、と反省した次第です。

 最後はいつものようにお庭の写真です。

 こちらの黄色い花はヒュウガミズキです。

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 アップで撮った写真なので大きく見えますが、本当に小さな花です。ちょうど通用門の前辺りにいくつか株があります。引きで見るとこんな感じです。

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 赤鳥庵の裏手、芝生広場の周りでは椿も咲き出しました。大輪の花が見事です。

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 カンヒザクラはまだ咲いています。陽光を浴びて濃いピンク色がいっそう鮮やかです。

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