3月5日は流水会の3月1回目のお稽古日でした。この日は朝から冷たい雨、前日の夜に雪が降り、赤鳥庵の前にはまだ雪が残っていました。

この日のお稽古は荘物(かざりもの)を致しました。私たちの学ぶ裏千家流には茶筅荘、茶入荘、茶碗荘、茶杓荘という四種類の荘物のお点前がありますが、この日は茶筅荘の薄茶、濃茶と茶碗荘のお稽古を致しました。
荘物は目上の方は当日のお客様から頂いたお道具をお披露目する際に行う点前です。茶入荘、茶碗荘、茶杓荘の三つはそれぞれ茶入、茶碗、茶杓をお披露目する点前なのですが、 茶筅荘でお披露目するのはそれ以外のお道具、ということになります。
茶筅荘でお披露目する代表的なお道具のひとつは水指です。「先生から頂いた水指をお披露目する」という形でお稽古を致しました。
「茶筅をお披露目するのかと思いました」と仰る方が何人かありましたが、茶道で使う道具類の中で茶筅や柄杓、茶巾などは消耗品であり、お披露目の対象になる「お道具」には含まれません。面白いですね。
茶筅荘や茶碗荘という点前を使う道具や手順だけから見ると、さほど難しくはないのですが、実際にやってみると、意外にスムーズにはいきません。この日初めて荘物の点前をお稽古したという方には興味深く感じて頂けたようでした。
茶筅荘に慣れている方々には茶碗荘をお稽古していただきましたが、茶碗の扱いについ気を取られて、普段なら難なくできるはずの点前の手順を間違えてしまったり、かなり苦戦しておられました。初級の許状をお持ちの方なら誰でもお稽古できるお点前ではありますが、たかが荘物と侮るなかれ、です。
実を言いますと、この日荘物をお稽古したのには理由がありました。それは、二つの茶室を終日使い続けることが出来なかったためです。運悪く、この日の午後は広い方の茶室を午後別の団体が先に予約していたので、私たちは午前中はふた部屋、午後はひと部屋、夜はふた部屋という形での利用になってしまいました。
炉や釜の準備と片付け、茶道具の移動を昼と夕方の2回行わなければいけないことが予め分かっていたので、運びの平点前と同じく最小限の道具があればお稽古できる荘物になった、というわけでした。
なかなか慌ただしい1日でしたが、思いの外皆様からも好評でしたので、これからも時々荘物のお稽古をしていこうと思います。
最後はお庭の様子から。あちこちに残る雪、この日は結局夕方まで冷たい雨が降り続きました。


雨に濡れた梅の花も寒さで凍えているように見えました。

この日のお稽古は荘物(かざりもの)を致しました。私たちの学ぶ裏千家流には茶筅荘、茶入荘、茶碗荘、茶杓荘という四種類の荘物のお点前がありますが、この日は茶筅荘の薄茶、濃茶と茶碗荘のお稽古を致しました。
荘物は目上の方は当日のお客様から頂いたお道具をお披露目する際に行う点前です。茶入荘、茶碗荘、茶杓荘の三つはそれぞれ茶入、茶碗、茶杓をお披露目する点前なのですが、 茶筅荘でお披露目するのはそれ以外のお道具、ということになります。
茶筅荘でお披露目する代表的なお道具のひとつは水指です。「先生から頂いた水指をお披露目する」という形でお稽古を致しました。
「茶筅をお披露目するのかと思いました」と仰る方が何人かありましたが、茶道で使う道具類の中で茶筅や柄杓、茶巾などは消耗品であり、お披露目の対象になる「お道具」には含まれません。面白いですね。
茶筅荘や茶碗荘という点前を使う道具や手順だけから見ると、さほど難しくはないのですが、実際にやってみると、意外にスムーズにはいきません。この日初めて荘物の点前をお稽古したという方には興味深く感じて頂けたようでした。
茶筅荘に慣れている方々には茶碗荘をお稽古していただきましたが、茶碗の扱いについ気を取られて、普段なら難なくできるはずの点前の手順を間違えてしまったり、かなり苦戦しておられました。初級の許状をお持ちの方なら誰でもお稽古できるお点前ではありますが、たかが荘物と侮るなかれ、です。
実を言いますと、この日荘物をお稽古したのには理由がありました。それは、二つの茶室を終日使い続けることが出来なかったためです。運悪く、この日の午後は広い方の茶室を午後別の団体が先に予約していたので、私たちは午前中はふた部屋、午後はひと部屋、夜はふた部屋という形での利用になってしまいました。
炉や釜の準備と片付け、茶道具の移動を昼と夕方の2回行わなければいけないことが予め分かっていたので、運びの平点前と同じく最小限の道具があればお稽古できる荘物になった、というわけでした。
なかなか慌ただしい1日でしたが、思いの外皆様からも好評でしたので、これからも時々荘物のお稽古をしていこうと思います。
最後はお庭の様子から。あちこちに残る雪、この日は結局夕方まで冷たい雨が降り続きました。



