2月26日は花月之式をお稽古しました。流水会のお稽古は通常は午前中から夜まで、皆様の都合の良い時間帯に来ていただくというのが原則ですが、この日は五人一組で行う花月ということで午後一時にお集まりいただきました。
いつもこのブログの写真は午前中に撮っているのですが、今日の写真はお昼過ぎ、ちょっと光線の加減も違いますね。正門を入ってすぐの梅の木もかなり開花が進んできました。

さて、花月は八畳のお部屋での稽古が原則ですので、この日は第二和室を使いました。床は「好日」の色紙、花は水仙と椿(胡蝶侘助)です。

今回は花月にある程度慣れた方々ばかりでしたので、まずは濃茶付花月からです。濃茶付花月は普通の花月(平花月)に濃茶が付いたもので、五人全員で濃茶を服した後、花月の形式で薄茶を三服点てます。
と言ってもコロナ禍以降の習いで今は濃茶の飲み回しはせず、正客だけが濃茶を飲み、次客以降は飲む真似だけをして茶碗を送る形式でお稽古します。
ここまではほぼ問題なくスムーズに進むのですが、案外ややこしいのがその後の薄茶三服の点前の方で、初花(最初に薄茶を点てる人)は「棚から棗を下ろして清める」、二の花(2番目に薄茶を点てる人)は「茶入と棗との位置の入れ替え」、三の花(最後に薄茶を点てる人)は「茶入、茶杓、仕覆を拝見に出す」というお仕事があります。
続き薄茶の点前をご存知の方なら「ああそういうことか 」とお思いになられるでしょうけれど、今回参加された方の多くはまだ続き薄茶をお稽古したことがありません。一番戸惑うのはやはり「茶入と棗を入れ替える」というところです。
そして花月のポイントである足の運び、特に後ろに下がる動きが皆様あまり得意ではありません。小習の稽古には「後ろに下がる」という動きはありませんので無理もないことですが、逆に言えば、ここで後ろに下がる動きをきちんと身につけておけば、上の点前習う時のハードルが少しだけ下がるとも言えます。
花月には茶室の中での立ち座り、動き方の基本的な部分が組み込まれていますので、これを繰り返し行うことはとても良い基礎練習になります。流水会では薄茶の棚点前ができる方全てに花月の稽古への参加を呼びかけているのはそのためです。
まだ花月に参加したことのない方も、一度ぜひチャレンジしていただければと思います。札を引いて花が当たったらお点前、月が当たったらお茶が飲める、ちょっとゲーム的な要素もあり、実際にやってみると案外楽しいお稽古なのですよ。
この日は濃茶付きの後、平花月を2回やりました。私も最後の1回に参加したのですが、亭主が当たった上に初花と三の花が当たる、大当たりの回になってしまいました。面白いものです。
最後は恒例のお庭の写真です。白梅が続々と咲き出しました。池の向こう側も、裏の芝生広場も梅の香りが漂っています。


いつもこのブログの写真は午前中に撮っているのですが、今日の写真はお昼過ぎ、ちょっと光線の加減も違いますね。正門を入ってすぐの梅の木もかなり開花が進んできました。

さて、花月は八畳のお部屋での稽古が原則ですので、この日は第二和室を使いました。床は「好日」の色紙、花は水仙と椿(胡蝶侘助)です。

今回は花月にある程度慣れた方々ばかりでしたので、まずは濃茶付花月からです。濃茶付花月は普通の花月(平花月)に濃茶が付いたもので、五人全員で濃茶を服した後、花月の形式で薄茶を三服点てます。
と言ってもコロナ禍以降の習いで今は濃茶の飲み回しはせず、正客だけが濃茶を飲み、次客以降は飲む真似だけをして茶碗を送る形式でお稽古します。
ここまではほぼ問題なくスムーズに進むのですが、案外ややこしいのがその後の薄茶三服の点前の方で、初花(最初に薄茶を点てる人)は「棚から棗を下ろして清める」、二の花(2番目に薄茶を点てる人)は「茶入と棗との位置の入れ替え」、三の花(最後に薄茶を点てる人)は「茶入、茶杓、仕覆を拝見に出す」というお仕事があります。
続き薄茶の点前をご存知の方なら「ああそういうことか 」とお思いになられるでしょうけれど、今回参加された方の多くはまだ続き薄茶をお稽古したことがありません。一番戸惑うのはやはり「茶入と棗を入れ替える」というところです。
そして花月のポイントである足の運び、特に後ろに下がる動きが皆様あまり得意ではありません。小習の稽古には「後ろに下がる」という動きはありませんので無理もないことですが、逆に言えば、ここで後ろに下がる動きをきちんと身につけておけば、上の点前習う時のハードルが少しだけ下がるとも言えます。
花月には茶室の中での立ち座り、動き方の基本的な部分が組み込まれていますので、これを繰り返し行うことはとても良い基礎練習になります。流水会では薄茶の棚点前ができる方全てに花月の稽古への参加を呼びかけているのはそのためです。
まだ花月に参加したことのない方も、一度ぜひチャレンジしていただければと思います。札を引いて花が当たったらお点前、月が当たったらお茶が飲める、ちょっとゲーム的な要素もあり、実際にやってみると案外楽しいお稽古なのですよ。
この日は濃茶付きの後、平花月を2回やりました。私も最後の1回に参加したのですが、亭主が当たった上に初花と三の花が当たる、大当たりの回になってしまいました。面白いものです。
最後は恒例のお庭の写真です。白梅が続々と咲き出しました。池の向こう側も、裏の芝生広場も梅の香りが漂っています。


この日は池の水も澄んで中までよく見えました。水温む春はもうそこまで来ています。
