2月になりました。立春を過ぎて突如やってきた寒波の影響で一度は緩んだ寒さがまた戻ってきました。

 寒い中、赤鳥庵の前では寒あやめの花が咲いていました。冬に咲くあやめの仲間です。

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 この日は嬉しいことが二つ、残念なことが一つありました。

 嬉しいことの一つ目はKさんに茶名が届いたことです。私たちが学ぶ裏千家流では茶名は歴代のお家元のお名前から「宗」 の一字をいただいて命名されます。Kさんの茶名は本名の一番上の一文字と合わせて「宗◯」でした(ここでは明かしません)

 Kさんは流水会に入会されて初めて茶道を学ばれました。ゼロから始めてついに茶名を取られるまでになられたことは素晴らしいと思いますし、私も感無量です。

 二つ目は、この日の夜にはお稽古の見学に来られた方がその場で入会を決めてくださったことです。見学に来られる前に随分とこのブログも読んでくださっていたとのことでした。そう伺うととても励みになります。

 残念だったのは、お休みの方が多かったことでした。皆様のお仕事やご家庭の用事がたまたま稽古日に重なったり、体調不良だったりと理由はそれぞれでしたが、一緒にお稽古できないというのは寂しいものです。

 人数が少ない日は時間のかかるお点前をお稽古しましょう、ということで上級の許状をお持ちの方には大圓草の点前をしていただきました。濃茶を続けてニ碗練る点前で、約45分間ほど集中力を切らさずに続ける必要があります。

 足の痺れや痛みと闘いながら、皆様よく頑張ってくださいました。

 中級以下の皆様には台天目や唐物、絞り茶巾や濃茶、薄茶の平点前などそれぞれの進捗に応じてのお稽古でした。よく申し上げております様に、流水会でのお稽古はその方に合わせた科目をお稽古するのが基本です。

 茶道の稽古は他人と自分を比べたり、それによって優越感や劣等感を感じるものではありません。自分自身と向き合い、今その瞬間になすべきことに集中することが肝要です。自身の成長を実感したいという方は、ぜひ休まずお稽古に来ていただきたいと願っております。

 最後はこの日のお庭です。ようやく梅が咲き出しました。

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  寒さの中にも春の日が近づいていることを感じます。

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 これはメジロ用の餌台でしょうか。目白でメジロが見られた方はラッキーかも。次回のお稽古は19日です。