今年も残暑の厳しい九月です。赤鳥庵の前の楓もまだ青々としています。
夏の間続けてきた茶箱の稽古は一段落、 この日からはまた柄杓を持ってのお稽古です。久しぶりですので、初心者の皆さまは更好棚を使っての薄茶点前、上級者の皆さまは長板二つ置きでのお稽古です。
せっかく二つ置きをするので、風炉も朝鮮風炉を使ってみました。長板の上に朝鮮風炉と釜、大きめの水指が置かれた姿を見て「ええ?これ、初めて見ました」 とおっしゃる方も少なくありませんでした。
この設えは普段のお稽古で見ることは少ないのですが、大寄せのお茶会などに行きますと風炉の時期 にはよく見かけます。そろそろ秋の茶会シーズンに入りますので、皆様にもひと足早く体験していただこうという訳です。
二つ置きのお点前そのものはさほど難しいことはありません。約一ヶ月以上柄杓を持つ点前をしていなかったので、柄杓や蓋置の扱いにやや戸惑われる方もありましたが、何とかカンを取り戻していただけたのではないかと思います。
8月、9月のお稽古ではこの時期としては珍しくご見学の方が続々とお見えになっており、すでに入会された方もいらっしゃいます。
この日見学にいらした方は子どもの頃から学生時代までお稽古されていて、その後三十年近いブランクがあると仰っておられたのですが、点前座に座るとするすると手が動いて、それは綺麗な点前をご披露くださいました。
この方はご自身でも「点前を覚えていた、手が動いた」ことに驚いておられました。流水会には十五年のブランクを経て茶道を再開された方がいらっしゃいますが、ブランクが三十年近くあったとしても身体は若い頃に稽古したお点前を覚えているのですね。興味深いことです。
何も家具の置かれていない和室で畳に座って点前をし、お菓子とお茶をいただく。茶道のお稽古というのはただそれだけです。時代が変わってもその点は変わりません。
茶道のお稽古を再開したいとお考えの方がこのブログを読まれることがありましたら、ぜひ私どもの稽古に見学に来ていただければと思います。
もちろん、まだ茶道のことをよくご存じない初心者の方も歓迎致します。誰かのためにお茶を点てたり、人の点ててくれたお茶を味わう喜びを分かち合える方のご入会を心よりお待ちしております。
さて、この日のお庭の様子もご紹介しておきましょう。
池の北側から ススキごしに見る赤鳥庵です。雲はまだ夏雲ですね。
池のほとりでは紫式部(コムラサキ)の実が色づいていました。美しい色です。
夏の間続けてきた茶箱の稽古は一段落、 この日からはまた柄杓を持ってのお稽古です。久しぶりですので、初心者の皆さまは更好棚を使っての薄茶点前、上級者の皆さまは長板二つ置きでのお稽古です。
せっかく二つ置きをするので、風炉も朝鮮風炉を使ってみました。長板の上に朝鮮風炉と釜、大きめの水指が置かれた姿を見て「ええ?これ、初めて見ました」 とおっしゃる方も少なくありませんでした。
この設えは普段のお稽古で見ることは少ないのですが、大寄せのお茶会などに行きますと風炉の時期 にはよく見かけます。そろそろ秋の茶会シーズンに入りますので、皆様にもひと足早く体験していただこうという訳です。
二つ置きのお点前そのものはさほど難しいことはありません。約一ヶ月以上柄杓を持つ点前をしていなかったので、柄杓や蓋置の扱いにやや戸惑われる方もありましたが、何とかカンを取り戻していただけたのではないかと思います。
8月、9月のお稽古ではこの時期としては珍しくご見学の方が続々とお見えになっており、すでに入会された方もいらっしゃいます。
この日見学にいらした方は子どもの頃から学生時代までお稽古されていて、その後三十年近いブランクがあると仰っておられたのですが、点前座に座るとするすると手が動いて、それは綺麗な点前をご披露くださいました。
この方はご自身でも「点前を覚えていた、手が動いた」ことに驚いておられました。流水会には十五年のブランクを経て茶道を再開された方がいらっしゃいますが、ブランクが三十年近くあったとしても身体は若い頃に稽古したお点前を覚えているのですね。興味深いことです。
何も家具の置かれていない和室で畳に座って点前をし、お菓子とお茶をいただく。茶道のお稽古というのはただそれだけです。時代が変わってもその点は変わりません。
茶道のお稽古を再開したいとお考えの方がこのブログを読まれることがありましたら、ぜひ私どもの稽古に見学に来ていただければと思います。
もちろん、まだ茶道のことをよくご存じない初心者の方も歓迎致します。誰かのためにお茶を点てたり、人の点ててくれたお茶を味わう喜びを分かち合える方のご入会を心よりお待ちしております。
さて、この日のお庭の様子もご紹介しておきましょう。
池の北側から ススキごしに見る赤鳥庵です。雲はまだ夏雲ですね。
池のほとりでは紫式部(コムラサキ)の実が色づいていました。美しい色です。
この花はヌスビトハギですね。目白庭園には様々な種類の萩がありますが、ヌスビトハギはとても小さな花を咲かせる萩の仲間です。
写真左手前側の石の上から池に向かって突き出しているのは白式部(紫式部の実白い品種)なのですが、この写真では小さくてよく見えませんね。またチャンスがあれば写真を撮ろうと思います。
一週空いて次回の稽古は25日(水)の予定です。
写真左手前側の石の上から池に向かって突き出しているのは白式部(紫式部の実白い品種)なのですが、この写真では小さくてよく見えませんね。またチャンスがあれば写真を撮ろうと思います。
一週空いて次回の稽古は25日(水)の予定です。