このところすっきりしないお天気が続いています。この日も空は梅雨空でした。カルガモのいない池は例年よりずっと静かでしたが、午後には気温も上がって夕方には蝉の声も聞こえてきました。
お稽古は前回から夏のお点前に入っています。今週は葉蓋です。葉蓋は裏千家十一代のお家元である玄々斎が考案された点前で、水指の蓋の代わりに植物の葉を使います。玄々斎は七夕の茶会の趣向として梶の葉を用いられましたが、蓋代わりに使える大きめの葉であれば他の植物の葉を使うこともできます。
一般的には桐の葉、サトイモの葉などがよく使われたりします。いくら葉が大きくてもヤツデやアジサイの葉など、毒になる可能性のある植物は使わない、というのが葉蓋の約束事です。
毎年この時期になりますと、葉蓋の稽古に使う葉をどうやって調達しようかと悩むのですが、今年は桑の葉、蕗の葉、アカメガシワの葉を用意することができました。桑は梶と近縁で切れ込みのある形です。蕗は葉が大きいのと草なので採取が楽です。アカメガシワは雑木ですが、昔からその葉は食べ物を盛るのに使われていたという植物です。
葉を使うこと自体が物珍しいこともあったのでしょうか、この日は皆さま進んで葉蓋の点前にチャレンジしてくださいましたので、葉を沢山用意した甲斐がありました。
この日はもう一つ、御園棚の立礼のお稽古も致しました。御園棚は裏千家十四代の無限斎が好まれたもので、棚とはいってもテーブルのような形のものです。
「転んで足を怪我して正座ができないので今日は見学します」という方がありましたので、急遽、椅子に座ったままでお稽古ができるよう、長机を重ねて高さを調整し、風炉、釜、水指を上に置いて御園棚代わりとし、丸椅子に座ってお点前をしていただきました。
流水会で立礼の稽古は滅多にしませんので、思った以上に皆様の注目を集めてしまいましたので、他の方にもこの即席立礼棚でのお稽古をしていただきました。この点前は風炉薄茶平点前のちょっとした応用ですが、蓋置の位置が畳の時とは違います。
初心者の方にも一度は経験していただきたいので、機会を見てまたやってみたいと思います。
最後は恒例のお庭の様子です。
まだ咲き残っていたシモツケの花です。意外に花の期間が長いですね。
こちらは正門の方から池の方に降りていく小道。
実はちょうど庭園で大きな咳をしている人がいたので、この日は奥の方まで行かずにそそくさと引き返したのでした。
この夏もさまざまな感染症が流行しているようです。皆様もお身体に気をつけてお過ごしください。
お稽古は前回から夏のお点前に入っています。今週は葉蓋です。葉蓋は裏千家十一代のお家元である玄々斎が考案された点前で、水指の蓋の代わりに植物の葉を使います。玄々斎は七夕の茶会の趣向として梶の葉を用いられましたが、蓋代わりに使える大きめの葉であれば他の植物の葉を使うこともできます。
一般的には桐の葉、サトイモの葉などがよく使われたりします。いくら葉が大きくてもヤツデやアジサイの葉など、毒になる可能性のある植物は使わない、というのが葉蓋の約束事です。
毎年この時期になりますと、葉蓋の稽古に使う葉をどうやって調達しようかと悩むのですが、今年は桑の葉、蕗の葉、アカメガシワの葉を用意することができました。桑は梶と近縁で切れ込みのある形です。蕗は葉が大きいのと草なので採取が楽です。アカメガシワは雑木ですが、昔からその葉は食べ物を盛るのに使われていたという植物です。
葉を使うこと自体が物珍しいこともあったのでしょうか、この日は皆さま進んで葉蓋の点前にチャレンジしてくださいましたので、葉を沢山用意した甲斐がありました。
この日はもう一つ、御園棚の立礼のお稽古も致しました。御園棚は裏千家十四代の無限斎が好まれたもので、棚とはいってもテーブルのような形のものです。
「転んで足を怪我して正座ができないので今日は見学します」という方がありましたので、急遽、椅子に座ったままでお稽古ができるよう、長机を重ねて高さを調整し、風炉、釜、水指を上に置いて御園棚代わりとし、丸椅子に座ってお点前をしていただきました。
流水会で立礼の稽古は滅多にしませんので、思った以上に皆様の注目を集めてしまいましたので、他の方にもこの即席立礼棚でのお稽古をしていただきました。この点前は風炉薄茶平点前のちょっとした応用ですが、蓋置の位置が畳の時とは違います。
初心者の方にも一度は経験していただきたいので、機会を見てまたやってみたいと思います。
最後は恒例のお庭の様子です。
まだ咲き残っていたシモツケの花です。意外に花の期間が長いですね。
こちらは正門の方から池の方に降りていく小道。
実はちょうど庭園で大きな咳をしている人がいたので、この日は奥の方まで行かずにそそくさと引き返したのでした。
この夏もさまざまな感染症が流行しているようです。皆様もお身体に気をつけてお過ごしください。