流水会のお稽古は原則月二回ですが、今月は特別稽古をもう一回追加して奥伝のお稽古をしました。科目は午前中が真之行、午後が大圓草です。

 流水会でのお稽古は今年で十年目になりますが、ここで初歩からお茶を始められた皆様が奥伝の稽古に臨まれるようになったのは、私にとっても感慨深いことです。

 さて、真之行というお点前は私たちの学ぶ裏千家茶道の中で もっとも格の高い点前です。この点前の許状を昨年お取りになられた方があったのですが、まだ一度もお稽古をしていませんでした。

 実は風炉の季節になるのを待っていたのです。

 茶道のお稽古は五月から十月までは風炉で、十一月から四月までは炉で行います。簡単に言ってしまうとお湯を沸かすための茶釜の置き場所が変わるのですが、それに伴って点前の手順や所作に違いがあります。

 茶道では歴史的に風炉の点前が先に誕生したこともあって、風炉の方がお点前の手数が少ないという特徴があります。とくに奥伝になりますと、風炉と炉ではかなり違いがあります。どちらからお稽古をするのが良いかといえば、それは風炉からでしょう。

 この日は真之行を習うお二人の方にとっては見るのも初めて、私自身もこの点前を人に教えるのは初めてのこと。お互いが初めて尽くしだったのですが、なんとか終えることができて少しほっとしました。

 お昼休憩を挟んで午後からは大圓草の点前、道具もがらりと変わります。こちらの点前は濃茶二服点ですので時間がかかります。裏千家の数ある点前の中でもっとも集中力を必要とする点前でもあります。

 このお点前もなんとかお二人の方(もちろん、真之行お稽古されたのとは別の方々です)にお稽古していただくことができました。お稽古された皆様も大変だったと思いますが、教える側の私の方も最後はヘトヘトになりました。

 年齢を重ねるにつれて集中力というのは体力とイコールであるのを痛感する今日この頃、私よりも若い皆様方には是非体力のあるうちに許状をお取りになって奥伝の稽古に挑戦していただきたいと思います。

 ただ、正直に申し上げると一日に二科目の奥伝稽古というのは少し無理がありました。次に奥伝のお稽古をする際は一度に一科目にしたいと思います。私も皆様にしっかりとお点前をお伝えできるよう精進して参ります。

 最後はいつもの通り、この日のお庭から。

 門の前の梅の木の左側に突然現れたアガパンサスの花、日本庭園の風情とはやや違うのでどこかご近所からの溢れ種が伸びた?のでしょうか。ちなみに別名は紫君子蘭、茶花にも使うことができます。

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 庭園の滝の近くに河原撫子が咲いていました

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 池の錦鯉の皆さんたち、この場所によく集まっているのは水温の関係で居心地が良いからでしょうか。茶室の窓からもよく見えます。

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 次回のお稽古は7月10日の予定です。