6月も後半に入ると雨の日と夏のような晴れの日が代わる代わるやってきます。前日は大雨が降りましたがこの日は朝から快晴、お稽古日和です。

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 この日のお稽古では盆点と貴人点を致しました。盆点は唐物の点前よりさらに一段階丁寧に茶入を扱うお点前です。これを学んで初めて上級の点前を知るための準備が整います。

 これまで習ってきた点前にはなかった所作が出てきたり、手順にも今までとは違うところがあったりしますので、ご自身でお点前されるだけでなく、他の方がお点前をする様子もじっくりと見ていただきました。「他人の点前を見る」こともまた、大切なお稽古の一環です。

 上の点前というのは教本がありません。稽古の時にじっくりと見て、家に帰ったら忘れないうちに覚えている限りをメモに記しておきます。このメモが自分の教科書代わりです。覚えていないところはまた次に盆点の稽古をした際に追記して、ノートを完成させていく、というのが覚え方になります。

 今はスマートフォンやPCをお使いの方も多いので、デジタルでテキスト化しておくのも良いと思います。紙に書くより追加や修正がしやすいのがメリットです。

 メモを書く時は手順だけでなく使う茶道具や準備の仕方、重要なポイントなども書いておくと良いでしょう。この日盆点をお稽古された三人の方のうち二人が使う茶杓の選択を誤りましたが、そうした失敗を避けることができます。

 そして、前回貴人点のお稽古が出来なかった皆様には貴人点の薄茶にチャレンジしていただきました。 貴人点では貴人台とよばれる台にのせた茶碗で点前をします。菓子器も高杯という脚つきの形のものを使います。これらの「いつもと少し違う道具」の扱いに慣れていただくことに重点をおいてお稽古しました。

  私にとって嬉しい驚きだったのは、いつも洋服でお稽古に来られている方が初めて着物で来られたことでした。一人で着物を着るというのはハードルの高いことですが、よく頑張って着て下さったと思います。

 着物で稽古すると、洋服とは違う動きづらさを感じるかもしれませんが、茶道は元々着物で所作をする前提で作られていますので、ぜひ着物での動き方を身につけていただけるとよろしいかと思います。

  さて、最後は恒例のお庭の様子です。
 
 赤鳥庵の前ではギボウシが咲き始めました。ギボウシは品種が多く、花だけでなく葉も鑑賞の対象です。英語名のホスタの名前を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

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 前回ご紹介したコムラサキも花が咲きました。秋には紫色の小さな実が見られるでしょう。

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 この日は庭園にアゲハチョウが飛んでいて、赤鳥庵からもーその姿が見えました。写真に撮ろうと頑張ったのですが少し小さいので写真は拡大、トリミングしています。見えるでしょうか。

 
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 来週は特別稽古として、真の点前と大圓草という奥伝の点前をします。許状をお持ちの方のみのお稽古となります。次回の通常稽古はしばらく間が空いて7月10日です。平茶碗を使って夏の点前をいたします。