9月20日は午後から夕方まで特別稽古として花月を致しました。

 通常のお稽古は原則として午前から夜まで二つの和室をお借りしてお稽古しておりますが、特別稽古は半日だけ、一つのお部屋で行うお稽古です。

 流水会で行っている花月稽古は今のところ平花月のみですが、この一年ほどで皆さんみるみる上達してきました。全体の流れを掴んでいただくことはできているようです。

 とはいえ花月の稽古というのはその日、その場で引いた札によって役割が決まりますので、席入や退出の足運びができなかったり、折据の持ち方、扱い方がいまひとつよくわかっていなかったり、名乗るのは「最初は花だけ、最後は月だけ」というのを忘れていたりします。

 この日はご都合で途中で抜けてお帰りになる方もありましたので、平花月を三回稽古した後、簡単な割稽古をしました。折据を取る、開く、札を取って畳に置く、折据を閉じて隣に送るという基本動作、隅かけのときの折据の取り方、送り方、後ろに下がる時の足の運びなどを繰り返して練習しました。

 皆様からリクエストがあったのは「亭主役の人が折据を懐中するやり方 」です。茶道では懐に物を入れたり、懐から物を出したりする所作が意外に多いのですが、現代では日頃着物を着て生活していませんのでこうした所作を見ただけで真似るのは案外難しく、自分でやってみる必要があります。

  次の花月稽古はおそらく炉になります。お稽古したこと全てを覚えるのは難しいと思いますが、何か一つ新しいことを覚えておいていただけると少しずつ積み重ねは増えていきます。花月は回数をこなすことが大切なお稽古ですからぜひまた機会のある時にご参加いただければと思います。

 お庭の様子も少しだけご紹介しましょう。この日はあいにくの曇り空でした。池には今日もカルガモの姿が見えます。
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 萩もかなり枝垂れていました。花付きはいまひとつ、でしょうか。
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 以前にもご紹介したヌスビトハギです。この写真の方が花はよく見えますね。

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  これhq何を撮ったのでしょうか?実は池の面に沢山のアメンボがいたのです。私の子供の頃は雨上がりの水溜まりでも見かけましたが最近は珍しくなりましたね。

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