緊急事態宣言が6月20日まで延長となったため、本日も自宅からオンライン稽古をいたしました。何の科目が良いか悩んだ結果、釣瓶水指を出すことにしました。

 釣瓶水指はその名前の通り、井戸から水を汲み上げるときに使われていた釣瓶の形を模した水指です。今では井戸を見かけることもなくなりましたので釣瓶と言われてもピンとこない方の方が多いと思いますが、昔は井戸の上に滑車を付け、縄で桶のようなものを吊るして水を汲み上げていたのだそうです。

 釣瓶を最初に水屋に持ち込んだのは武野紹鴎という茶人で、それを席中に持ち出して点前に使ったのは千利休だと言われています。利休在判(利休の印がついている)木地釣瓶水指が現在も裏千家のお家元に残されているそうです。

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  木地釣瓶水指は運び点前で用います。今日は濃茶・薄茶の平点前をお稽古しました。ふだん稽古で使っている陶器や磁器の水指に比べると入る水の量が多いのでかなりの重さがあります。全体をよく水で湿らせると手が滑らずうまく持ち運ぶことができます。

 水指の中央に桟があって蓋が左右に二つありますが、開けるのは風炉に近い方です。また、この水指には柄杓と蓋置をかざり残すこともできます。(その場合は、水指も席中に残したまま点前を終えることになります)
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  今日の点前では濃茶の時は柄杓と蓋置を持ち帰り、薄茶ではかざり残すというやり方をしたところ「濃茶でも柄杓と蓋置をかざっても良いのでしょうか」というご質問がありました。とても良い着眼点だと思います。

 濃茶のときに柄杓・蓋置をかざって間違いではありません。では、なぜ濃茶ではかざらず、薄茶の時だけかざったのかその理由は皆様も考えてみてくださいね。

 稽古のお菓子にはきんとんを使いました。お菓子屋さんの付けた銘は「五月雨」(さみだれ)ですが、みなさんならこのお菓子にどんな銘をつけますか?それもぜひ考えてみてください。

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 次回のオンライン稽古は16日です。お抹茶を切らしている、お菓子が買いに行けない、などお悩みの方もいらっしゃると思うので、次回はこちらからお茶とお菓子をお送りする形をテスト的にやってみようと考えております。