11月は別名を「茶人の正月」と言います。炉を開くという行事と、今年取れた抹茶を初めて味わう「口切」の行事が重なるためです。昔は11月の炉開きに合わせて畳を新しくしたり、障子を張り替えたりしたのだそうです。
流水会のお稽古場である目白庭園赤鳥庵は区の施設ですので、私たちにはそこまでのことはできませんが、「炉が開く」ことを祝ってこの日のお稽古では始めに皆様で「席入り」をして一緒にお濃茶を一服ずつ味わいました。
炉開きのお菓子にはぜんざいやお汁粉をいただく方も多いと思いますが、私たちは毎年亥の子餅です。亥の子餅の歴史は古く、源氏物語にもその名が出てくるそうです。平安時代には無病息災を、鎌倉時代以降の武家社会では子沢山の猪にちなんで子孫繁栄を祝って亥の月(旧暦十月)の亥の日に餅を食べるという習慣がありました。
炉開きも亥の月亥の日に行うのですが、これは陰陽五行説で亥は「水」にあたるため、火災除けの意味があります。こう考えると亥の子餅というのはとてもおめでたい縁起もののお菓子だと言えます。
さて、お稽古の方は濃茶平点前、薄茶平点前、続き薄茶(濃茶に続いて薄茶を点てる)など基本からおさらいです。上級チームの方々は寒雲卓という棚を使い、初心者チームの方々は丸卓を使った点前と運び点前、入門して間もない皆様だけは盆略点前と、夕方に30分ほど休憩時間をとっただけで朝から夜までフル回転の一日でした。
お庭の様子も少しご紹介しておきましょう。
11月に入ってようやく赤鳥庵前の秋明菊が満開になりました。目白庭園の秋明菊はとても育ちがよく、まるでコスモスのように背丈も立派ですが、茶花としては風炉の花になります。
庭園の木々も少しずつ紅葉が始まっています。赤鳥庵の紅葉の見頃は毎年十二月の初旬ですが、今年は少し早めかもしれません。
早くも真っ赤に染まっているのはドウダンツツジ、別名を満点星ともいいます。
庭園入口を入ってすぐ左側では山茶花が咲き始めました。白の八重咲きでとても華やかです。
目白庭園では 23日から夜間のライトアップが始まります。この期間は夜九時半まで庭園に入れるそうです(夜間入園料200円がかかります)。この間は毎日のように様々なイベントが夜行われるそうです。楽しみな反面、私たちはこの間夜のお稽古ができず少し残念ではあります。
流水会のお稽古場である目白庭園赤鳥庵は区の施設ですので、私たちにはそこまでのことはできませんが、「炉が開く」ことを祝ってこの日のお稽古では始めに皆様で「席入り」をして一緒にお濃茶を一服ずつ味わいました。
炉開きのお菓子にはぜんざいやお汁粉をいただく方も多いと思いますが、私たちは毎年亥の子餅です。亥の子餅の歴史は古く、源氏物語にもその名が出てくるそうです。平安時代には無病息災を、鎌倉時代以降の武家社会では子沢山の猪にちなんで子孫繁栄を祝って亥の月(旧暦十月)の亥の日に餅を食べるという習慣がありました。
炉開きも亥の月亥の日に行うのですが、これは陰陽五行説で亥は「水」にあたるため、火災除けの意味があります。こう考えると亥の子餅というのはとてもおめでたい縁起もののお菓子だと言えます。
さて、お稽古の方は濃茶平点前、薄茶平点前、続き薄茶(濃茶に続いて薄茶を点てる)など基本からおさらいです。上級チームの方々は寒雲卓という棚を使い、初心者チームの方々は丸卓を使った点前と運び点前、入門して間もない皆様だけは盆略点前と、夕方に30分ほど休憩時間をとっただけで朝から夜までフル回転の一日でした。
お庭の様子も少しご紹介しておきましょう。
11月に入ってようやく赤鳥庵前の秋明菊が満開になりました。目白庭園の秋明菊はとても育ちがよく、まるでコスモスのように背丈も立派ですが、茶花としては風炉の花になります。
庭園の木々も少しずつ紅葉が始まっています。赤鳥庵の紅葉の見頃は毎年十二月の初旬ですが、今年は少し早めかもしれません。
早くも真っ赤に染まっているのはドウダンツツジ、別名を満点星ともいいます。
庭園入口を入ってすぐ左側では山茶花が咲き始めました。白の八重咲きでとても華やかです。
目白庭園では 23日から夜間のライトアップが始まります。この期間は夜九時半まで庭園に入れるそうです(夜間入園料200円がかかります)。この間は毎日のように様々なイベントが夜行われるそうです。楽しみな反面、私たちはこの間夜のお稽古ができず少し残念ではあります。