4月になりました。前回のお稽古は真冬の寒さでしたが、この日は春爛漫。暖かな日差しに恵まれた穏やかな春の日、というよりは少々暑いくらいの気温になりました。

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 4月の初めということでお稽古の参加者はやや少なめでしたので、上級の許状をお持ちのみなさまには普段なかなかできない「大円草」のお稽古をしていただきました。大円草の点前は裏千家十三代の圓能斎が考案されたもので奥伝の一つで、慣れた人でも45分はかかるという長いお点前です。

 第一和室では上級者の皆様が大円草のお稽古、第二和室では初歩の稽古とふた部屋に別れてのお稽古となりました。これまで盆略点前をお稽古して来られた方がたには、柄杓を持つ割稽古をしていただきました。初級の方は濃茶の平点前です。

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 上の写真は第一和室の床です。軸は「日日是好日」、お花は椿(一休)と菜の花 (セイヨウカラシナ)です。春の野を黄色に彩る菜の花にはセイヨウアブラナとセイヨウカラシナの2種類があります、アブラナの方は花がかたまって咲くのですが、カラシナはパラパラとまばらに咲くのが特徴です。花入は竹一重切です。
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 お菓子の銘は「春爛漫」。桜と花をイメージしたもののようです。今回は私ではなく夫が選んでくれたものです。「今年は桜の時期が早かったので、葉がついているお菓子を選んだ」そうです。

 この日のお庭の様子もご紹介しておきましょう。

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 少しわかりにくいですが、こちらは庭園のしだれ桜。さすがにもう満開を過ぎていました。
 
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 満開を迎えていたのはこちらの花海棠(ハナカイドウ)です。

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 赤鳥庵の前、ちょうど正門から向かって左側はシャガとニリンソウが白い花をつけていました。
 
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 赤鳥庵裏の芝生広場の周りでは、椿が華やかに彩りを添えています。春は花の季節ですね。