流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2026年03月

今後の稽古予定、
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9月9日(水)、9月16日(水)、9月30日(水)
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3月18日のお稽古ー竹台子の特別稽古

 寒さが緩んだ目白庭園では枝垂れ桜の花が綻び始めました。いよいよ春の到来です。

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 3月三回目のお稽古は竹台子を使っての特別稽古を致しました。流水会の通常稽古は午前中から夜までありますが、この日は午前中から夕方までと時間を区切り、竹台子を使ってのお稽古を致しました。

 科目は行之行と台子平点前です。実は2月の特別稽古でも行之行をいたしましたが、雪が降ってお稽古に来られなかった方がいらっしゃったのでもう一度だけ行之行をお稽古する機会を設けたのでした。と言っても全員が行之行をするには時間的に厳しかったので、何名かの方には台子を使った平点前のお稽古をしていただきました。

 行之行は奥伝の点前ですのでこちらに詳しいことは書けませんが、行之行をお稽古する前提として台子での平点前は必修科目だと言えます。

 運びや小棚での点前と台子での点前の大きな違いは、火箸と柄杓、建水の扱いです。台子を使わない点前では通常は建水(プラス蓋置)を水屋から亭主が運び出しますが、台子の点前では最初から台子にかざられています。その上柄杓と火箸が杓立という細長い器に差してあります。

 点前を始める際には柄杓の抜き差しの時に邪魔にならないよう火箸を出して横に置いておく、建水を台子から下ろす、また点前の最後には火箸や建水を元通りに直すという手続きが加わります。

 また、台子の点前では「蓋置の上には釜の蓋以外を置かない」(=蓋置に柄杓を引かずに杓立に戻す)という約束があったりしますので、いつもより手数が増えます。濃茶の時はさらに「柄杓と釜の蓋は同時に持たない」という約束も加わりますので、同じ平点前ではありますがやや難しくなります。

 それでも台子の濃茶平点前、薄茶平点前をしっかりとできるようにしておけば、台子での貴人点や貴人清次、大津袋や重茶碗、茶通箱、続き薄茶などもできます。応用範囲が広いので、ぜひまたお稽古の機会を設けたいと考えております。

 台子正面と点前座の間、行之行では客付に回ることも多かったので、この日お稽古された皆様はかなり脚が辛かったと思いますがよく頑張ってくださいました。

 さて、最後は恒例の庭園の様子です。この日はアンズの花が満開でした。

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 アンズは梅とよく似ていますが花の下側で赤い色のガクがそり返るのが特徴だそうです。


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 赤鳥庵の前の植え込みでは春蘭が咲いていました。緑色の地味な花ですが、茶花にもなる蘭の仲間です。


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 こちらの写真はユスラウメ、写真ではわかりにくいですが、二センチほどの小さな花です。

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 芝生広場のカンヒザクラはかなり花が落ちてきました。

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 広場の周りには椿もたくさん、まだ蕾が多いですね。これからが楽しみです。

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3月11日のお稽古ー台天目、貴人点、貴人清次

 しばらく暖かい日が続いてこのまま春が来るのかと思っていたら、また寒さが戻ってきました。今朝は澄み渡った冬の青空です。

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 3月二回目となるこの日は台天目と貴人点、貴人清次薄茶を中心に致しました。台天目は漆塗りの台に黒い茶碗をのせた「天目茶碗」を使って行う濃茶点前です。

 前回のお稽古では白木の台に茶碗をのせた「貴人茶碗」を使ったお点前をしました。今回台天目をお稽古したのは両者の扱いの違いを分かっていただこうという狙いです。とは言っても台天目は中級科目ですので中級以上の許状をお持ちの方しかお稽古ができませんので、初級の皆様は引き続き貴人点、貴人清次を致しました。

 茶碗が台にのる点前では、茶碗を運ぶ際に必ず両手を使います。茶碗を棗や茶入と同時に持つことはできません。また、茶碗を回す時も両手で台を持って回します。棗や茶入と置合わせる時など両手で台の真横を持つのが難しいときは邪魔になる方の手を手前に持ち替えます。

 台にのった茶碗の扱いに慣れている方は自動的に手がすすっと動くのですが、不慣れな方はどちらの手を動かすのか迷ったり、台を持つ手が不安定になりがちです。まずは基本の貴人点でしっかりと茶碗になれていただくことが大切です。

 貴人清次は二つの茶碗を使って、貴人(お清)とお供(お次)にお茶を差し上げるお点前です。順序としては貴人点の次に習うお点前なのですが、薄茶と濃茶とでは手順に大きな違いが幾つかあります。まずは薄茶の貴人清次で二つの茶筅と二つの茶巾の扱いに慣れること、その後から濃茶と薄茶の手順の違いをしっかりと覚えていただくのが良いでしょう。

 私の個人的な意見ですが、実は点前の手順だけをなら貴人清次濃茶の方が薄茶より流れが素直で覚えやすいと思います。逆に言えば、貴人清次薄茶点前がどのように構成されているのかをきちんと理解するのはかなり難易度が高いです。「小習だし薄茶点前だから簡単なはず」と決めつけずに機会のある時にはぜひお稽古していただきたいと思います。

 この日はお休みの方が多く、夕方以降は人数が少なくて寂しいくらいでしたが、嬉しいこともありました。三年前にお仕事で海外に転勤されたKさんが国内勤務になったと言ってお稽古に来てくださったのです。

 Kさんは海外でも何度か同僚の方々にお茶を点てて、とても喜んでいただけたとお話してくださいました。外国の方には「日本人ならみんな誰もがお茶を点てて抹茶を飲んでいる」という誤解もあったりするそうですが、それは茶道が広く外国の方にも知られている証拠であるとも言えるでしょう。

 夜の最後にはMさんに貴人清次薄茶のお点前をしていただきました。先週Mさんはは急ごしらえの即席千鳥板でのお稽古になってしまったのですが、今回は無事に本物を使えました。が、何と今回はMさんご自身が懐中に入れた千鳥板をご自宅に持ち帰ってしまわれました。

 ひとこと「千鳥板を出してくださいね」とお声がけすればよかった、と反省した次第です。

 最後はいつものようにお庭の写真です。

 こちらの黄色い花はヒュウガミズキです。

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 アップで撮った写真なので大きく見えますが、本当に小さな花です。ちょうど通用門の前辺りにいくつか株があります。引きで見るとこんな感じです。

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 赤鳥庵の裏手、芝生広場の周りでは椿も咲き出しました。大輪の花が見事です。

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 カンヒザクラはまだ咲いています。陽光を浴びて濃いピンク色がいっそう鮮やかです。

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3月4日のお稽古、貴人点と貴人清次

 早くも3月となり、暖かい日も増えてきました。前日からの雨は朝には上がって今日もお稽古日和です。

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 本日のお稽古科目は貴人点と貴人清次です。桃の節句の月でもありますので、お客様役の方々にはお雛様ならぬお姫様役をしていただこうというわけです。お稽古では普段使っていない座布団が敷かれているところが身分の高い方(貴人)がお座りなる席、本日のお姫様席です。

 身分制度のない現代では貴人という概念が理解しにくいのですが、これは「生まれつき身分の高い方」のこと、現代ですと天皇陛下をはじめとする皇族の方々、あるいは外国の王室の方々などに相当します。

 貴人点は貴人様にお茶を差し上げるときのお点前で「貴人茶碗」と呼ばれる台付きのお茶碗を用います。貴人点には濃茶と薄茶がありますが、この日は久しぶりの貴人点ということもあり、薄茶を中心にお稽古致しました。

 これに対して、貴人清次は貴人様がお供を連れていらした際に行う点前で、貴人用の茶碗とお供用の茶碗、二つの茶碗を使います。どちらの茶碗にも茶巾と茶筅を仕組みますので、茶巾も2枚、茶筅も2本使います。加えて炉の点前ではお供用の茶巾を置くために「千鳥板」を使います。

 こちらも濃茶と薄茶両方の点前があります。使うお道具の数から考えても貴人清次点前は貴人点より複雑ですし、時間もかかります。この点前は初級の許状をお持ちの方なら誰でも習えることになっていますが、今回は中級以上の皆様に限り貴人清次のお稽古をしていただきました。

 私の記憶では流水会ではこの貴人清次のお稽古はこれまであまりしておりませんでした。一日に来られる方の人数が多くて時間がかかりすぎるというのがその理由です。この日はたまたま何人かの方がお休みで、少し時間に余裕があったことは幸いでした。

 が、やはり長い間この点前をしていなかったせいでしょうか、貴人茶碗の扱い、千鳥板の扱いをすっかり忘れてしまわれた方が多く、私もこの点前のお稽古をあまりして来なかったことを大いに反省いたしました。

 そして、この日の夜事件が起きました。最後にお稽古に来られたMさんに貴人清次の薄茶点前をしていただこうと準備をお願いしたところ、千鳥板が水屋に見当たりません。どこに消えたのでしょうか。

 これはもしかすると、、、

 Mさんの前に貴人清次のお稽古をされたAさんが、懐中に千鳥板を入れたまま持ち帰ってしまったに違いありません。お点前が終わった時に懐中にあるものを取り出すのを忘れる、というのはとてもよくありがちなミスです。Aさんはこの日が初めての貴人清次でしたので、注意するのを忘れた私の責任です。

 Mさんには、急遽厚紙を切り抜いて作った「即席の千鳥板」でお点前していただきました。(その後Aさんに連絡が取れて、彼女が千鳥板を持っていることが確認できましたので、次回のお稽古の日に持ってきていただくことになりました)

 さて、最後は恒例のお庭の様子です。梅は終わりましたが庭園では黄色い花が咲き出しました。まずこちらは山茱萸(サンシュユ)、茶花にも使われる花です。

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 次の花は黄梅(オウバイ)、黄色い梅と書きますが、梅ではなくジャスミンの仲間です。

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 赤鳥庵裏の芝生広場では寒緋桜(カンヒザクラ)が満開を迎えています。原産地は中国南部と台湾、元々暖かい地域の植物です。名前にサクラと付きますが私たちのよく知る桜のイメージとはちょっと異なりますね。

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 目白庭園のシンボルツリーでもある枝垂れ桜はまだ写真のような姿でした。今月のお稽古で咲いている姿は見られるでしょうか。

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