流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2025年04月

今後の稽古予定、
6月17日(水)
7月8日(水)、7月15日(水)、7月29日(水)
8月5日(水)、8月26日(水)
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4月23日のお稽古ー和巾点 立礼、四滴茶入

 4月2回目のお稽古日はまたしても雨模様です。目白庭園の木々は次々と若葉が出て庭園全体が明るい緑色に覆われていました。

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 この日のお稽古では中級以上の許状をお持ちの方は唐物、台天目、盆点、和巾のいずれか一つ、ご自身の復習したい科目を選んでいただく形としましたが、和巾点を選ばれた方が多かったです。

 和巾点は裏千家十一代の玄々斎が、孝明天皇に抹茶を献上されたのを記念して、その後の茶会で行われた点前として伝わっています。献茶の際に使われた中次に仕覆を着せ、宮中から拝領した布地を使った古帛紗にその中次を載せて行う濃茶点前です。

 唐物、台天目、盆点をお稽古したことのある方にはそれほど難しくは感じられないだろうと思っておりましたが、中次や古帛紗の扱いをすっかり忘れておられる方もあったり、意外にも苦戦しておられる方が多かったです。

 和巾点をお稽古する機会をもう少し増やした方が良いのでしょうけれど、炉の半年間でお稽古できる回数は限られています。難しいものです。

 また、この日は脚を怪我して正座が難しいという方がおられましたので、八畳のお部屋の方にテーブルを出して御園棚の薄茶点前のお稽古をしてみました。

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 裏千家の立礼(テーブルと椅子の点前)と言えばまずはこれを指すというくらいポピュラーな点前ですが、その割にお稽古で取り上げる機会は多くありません。「私もやってみたいです」という声が多く、思っていたより大勢の方にお稽古していただくことになりました。

 薄茶点前をなさる方には、いくつかいつもと違う薄茶器をご用意しました。四滴茶入のうちの弦付、水滴、そして甲赤茶器です。薄茶の平点前はまずは棗でお稽古しますが、ある程度お稽古が進んだら棗以外の薄茶器の扱いもぜひ覚えていただきたいと思っております。

 偶然にもこの日は本来薄茶器として使われる中次を濃茶に使う和巾点、陶器で作られ、茶入という名前でありながら薄茶器として使う四滴のお稽古でした。どんな形の茶器をどのような点前で使うのか、これもぜひ覚えていただきたいことです。

 本日のちょっとしたハプニング。ある方が茶道口でお辞儀をして顔をあげた途端に「あっ」と声をあげられました。

 赤鳥庵ではお点前をする方が茶席に入ろうと茶道口に座るとちょうどお庭の方向を向くことになります。ちょうどその時、飛んできた大きなアオサギが松の木の上に降りるのが見えたようです。私の座っていた位置からは見えなかったので、何事が起きたのかと思いました。

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 目白庭園を代表する野鳥は長年カルガモだったのですが、最近はこのアオサギにお株を奪われているようですね。

 次回からはいよいよ風炉での稽古が始まります。お点前もガラリと変わりますのでお稽古に来られる皆様、どうぞお楽しみに。


淡交会と研究会のこと

 裏千家茶道を習っていると「淡交会」(たんこうかい)という名前を耳にすることがあるかと思います。淡交会とは一体何なのか、私たち茶道を学ぶ者とどういう関係があるのか、なかなかお話しする機会がないのでここで少しまとめて書いておこうと思います。

 淡交会は裏千家の傘下にある会員組織で、入門された方は必ずこの会の会員(普通会員)になります。淡交会は全国に支部があり、支部ごとに研究会(社中を超えて一緒にお点前の勉強をする会)、お茶会などの行事を行なっています。

 淡交会の一番身近な行事が「研究会」です。広い会場(東京は人見記念講堂)に集い、会員の代表の方が舞台の上で点前をしているのを客席から観ます。点前中は京都の裏千家から派遣されてきた先生が解説や指導を行います。

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 この研究会に参加できるのは「行之行」以上の許状を取得して 淡交会への正式な入会手続きを済ませて年会費を支払った方だけです。(普通会員は会費無料)

 実は淡交会の会員種別にには普通会員以外にも「正会員」「終身正会員」「終身師範会員」「特別師範会員」があり、お持ちの許状資格に応じた会員になることができます。

 この会員種別によって、出席可能な研究会の回数が変わります。東京の場合正会員は二回、終身正会員は四回、終身師範会員は五回、特別師範会員は七回(全ての研究会)です。

  研究会に行くと、京都の先生の貴重なお話が伺えますし、自分がまだやったことのない点前を見るチャンスもあります。また、研究会の会場には茶道具や足袋、茶道関連書籍などの販売コーナーもあったりします。

 実は先頃、私自身がこの研究会に出場する(つまり舞台の上に出る)機会がありました。科目は「結び帛紗花月」、花月は五人で行うので、同じ支部の四名の方々とご一緒でした。大勢の方の注目を浴びながら舞台上で花月をするというのはなかなか得難い経験でしたが、この日はお点前が当たらなかったのでお茶を一服いただいて後はほぼ座っているだけで終わってしまいました。

 お稽古でもよく申し上げておりますが、茶道を学ぶ者にとって経験は金(きん)です。淡交会に入会して研究会に参加する、チャンスが有れば舞台に出てみる、それらは大きな糧、とても良い勉強になります。

 流水会では行之行を取得された方には、淡交会への正式入会をお勧めしています。許状をお持ちで手続きがまだの方もぜひ検討してみていただきたいと思います。 

4月9日のお稽古ー平花月を中心に

 お稽古のない水曜日が二回続いた後、ようやく4月最初のお稽古日がやってきました。お天気は快晴、目白庭園の枝垂桜も満開です。

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 昼間のお稽古科目は花月です。

 普段花月は「特別稽古」として、通常のお稽古日とは別に時間をとってお稽古しています。ですが、この日は一つの茶室で大勢の方がお稽古をせざるを得ないという事情から、花月をすることにしたのでした。

 花月は五人がひと組になって行うお稽古です。この日は一番始めに習う「平花月之式」(平花月)を致しました。平花月は薄茶四服、拝見なしの棚点前です。薄茶を点てる人、それをいただく人は折据(おりすえ)と呼ばれる箱から札を引いて決めます。「月」を引いた人はお茶を飲み、「花」を引いた人は次のお茶を点てます。それ以外の札(一、ニ、三)は一回休み、ということになります。

 平花月では薄茶の棚点前しかしませんので、点前の負担はさほど難しくないはずなのですが、お点前をする時には必ず他の四名の参加者に注目される、というのが初めての方には大変だったようです。それ以外にもお部屋の歩き方、移動の仕方、折据の扱いなど、覚えることも沢山あります。

 ただ、お茶のお稽古はどんな科目もそうですが、怖がらずに自身でやってみることがとても大切です。細かいルールがわからなくても、まずは「花月に慣れる」を目標にしていただくとよろしいかと思います。

  この日は午前に三回、午後に三回花月をして、そこから後は通常のお点前のお稽古になりました。18時からは二つの茶室が使えるようになりましたので、唐物のお稽古もしました。

 お稽古場を探している方のご見学などもあり、忙しい一日でした。

 最後は恒例のお庭の紹介です。赤鳥庵の前ではシャガの花が咲き始めました。

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 池のほとりにあるあずまやの隣には桜によく似た花海棠が咲いていました。サクラと同じバラ科の花ですが、サクラよりリンゴに近い植物です。

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 こちらの可愛いツツジには「ミツバツツジ」の名札がついていました。薄紫の花です。
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  椿もまだまだ咲いています。ドウダンツツジも小さな花が咲き出しました。目白庭園は春爛漫、花の季節を迎えていますが、最近の春は駆け足で過ぎて行くように感じます。次回のお稽古は二週間後、さてお庭にはどんな変化があるでしょうか、楽しみです。

4月の抽選会

 4月3日は6月分の赤鳥庵利用者抽選会でした。

 赤鳥庵の管理会社が「目白庭園パークマネジメント共同事業体」というところに変わって初の抽選会でした。名前からはどんな会社か全くわかりませんが、担当の方お二人が自己紹介しておられましたので、二つの会社による共同管理の形のようです。

 新しい園長さんは女性の方ですが、大した説明もないままいきなり抽選に突入したのでびっくりしました。いつもならくどいほど言われる注意事項についても「お配りした紙に注意事項がありますから読んでくださいね」でお終い。

 おそらくこの「抽選会」が今月、来月の2回で終わり、6月からはインターネットの施設予約システムに移行する予定なので、これまでの抽選会の段取りを継承する熱意に欠けているのでしょう。それでいて、6月からどうなるのかの説明も不十分で、ただ「利用者登録してください」と用紙を配られただけでした。

 とりあえず7月分までの茶室の予約はこれまで通りできますが、8月以降のことは先行きが全く不透明です。次回のお稽古以降、新しい管理会社の方々とお話しして、どうなっていくのかを探っていこうと思います。

 抽選の方は相変わらずクジ運が悪く、お茶会の日程は取れませんでしたが、水曜日のお稽古の分は無事に確保できました。6月も通常稽古2回、特別稽古1回の予定です。
 
 さて、目白庭園の枝垂れ桜はちょうど満開でしたが、あいにくの冷たい雨。4月とは思えない気温ですが、おかげでまだしばらくは花が楽しめそうです。来週のお稽古日にまだ咲いていると良いのですが。

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 今はちょうど椿の花盛りでもあります。土塀越しに、椿の花がよく見えます。お近くの方は庭園前を通ったらぜひ塀の上を見上げてみてくださいね。

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  最後にオマケです。庭園前から池袋方面に歩いて行くと、「F.L.ライトの小路」があるのをご存知ですか? 小路沿いにライトの設計による「自由学園 明日館」という重要建築物にも指定されている建物があります。前には大きなサクラの木が何本かあって、ちょうど満開でした。

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  目白庭園の周囲はこうした古い建築物やちょっとした公園が意外に多く、散策してみると面白いのです。
 
ギャラリー
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