流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2025年02月

今後の稽古予定、
3月19日(水)
4月9日(水)、4月23日(水)
5月7日(水)、5月21日(水)
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2月19日のお稽古ー流し点

 2月19日は流水会の2月2回目のお稽古日でした。今月二度目の寒波が来て朝の気温はグッと下がり、昼間も冷たい北風の吹く日でしたが、目白庭園は一足早い春の気配が訪れていました。

 庭園の正門を入ってすぐの白梅が咲き始めています。いよいよ花の季節の始まりです。
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 さて、お稽古の方はいつも通り皆さまそれぞれの進捗に合わせた科目をお稽古していただきましたが、お時間のある方には流し点に挑戦していただきました。

 流し点は薄茶のみのお点前で、別名お見合い点前とも呼ばれています。なぜなら亭主と正客が真正面に向かい合って行うからです。炉の点前では通常亭主は客とは正対せず、斜めを向いて点前をしますが、流し点の時に限り釜の正面を向いて点前をします。

 向きが変わるということは、茶道具の置き場所も変わります。水指は炉の下座側に、蓋置は水指の前に、そして棗と茶椀はちょうど普段の点前で棗と茶筅を流して置く斜めの位置に置き合わせます。

 点前の手順としては普通の薄茶平点前と何ら違いはありませんが、座る向きと茶道具の位置が異なりますので実際にお点前をされた皆さまも、またそれをご覧になっていた方々もかなりびっくりされたようでした。

 炉の流し点は実は古くからある点前で、あまり広くない茶室に親しいお客様を一人か多くても二人、少人数で語り合いながら行うと良いのだそうです。自宅に炉があるなら冬の寒い日にお釜を挟んで向かい合ってお茶を差し上げたらきっと喜ばれることでしょう。

 ただ、体格の小柄な女性にはこの道具の配置でお点前をするのは少し厳しいところがあります。本当にこのお点前でお見合いをした人がいるのか、ちょっと怪しいのでは?と思ったりもしました。

 最後は恒例のお庭の様子です。

 池の向こう側では紅梅、白梅が並んで咲いていました。

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 芝生広場脇の八重咲きのピンク色の梅は満開です。

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 こちらの黄色い花は黄梅(オウバイ)、名前に梅がつきますが梅の仲間ではなくジャスミンなどの仲間だそうですよ。

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 池にはカルガモのペアの姿も。定着してくれると良いのですが。

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2月の抽選会

 2月6日は4月分の赤鳥庵利用者抽選会でした。2月に入ってからは冷え込む日が増えていますが、この日も真冬の快晴でした。空気が冷たいです。

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 参加者は46名ほど、今回も激戦です。目白庭園には大きな枝垂れ桜の木がありますので桜の咲く頃は秋の紅葉シーズンに次いで人気があります。と言ってもこの数年は温暖化で桜は3月中が見頃になることが多いのですが。

 私はこの日の抽選ではクジ運がなく、また狙っていた第一水曜日は赤鳥庵が臨時で休館とのことで踏んだり蹴ったりでしたが、それでもなんとか二回の稽古日を予約できました。

 予約されている方の利用目的を聞いていると、茶道や写真撮影のほかにも三味線などのお稽古、学習会などで利用される方もある様です。公共施設としては利用料金高めの赤鳥庵ですが、相変わらず人気は高いですね。

 3月と4月の稽古日は私のクジ運がなかったせいで、普段の稽古日のように全室を一日中貸し切りではない日がありますが、お稽古の仕方を工夫して乗り切りたいと考えております。

 抽選会の後でお庭を散策してみると、愛らしい乙女椿の花が咲いていました。淡いピンクの八重咲き、同じ椿でもあまり茶花には向かない種類ですが、公園などでは庭木としてよく植えられている椿です。

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  春に向けて少しずつ花が増えてきます。楽しみですね。

 最後におまけ、庭園のすぐお隣にあるアトリエの外には早くも可愛いお雛様が飾られていました。

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2月5日のお稽古ー大圓草など

 2月になりました。立春を過ぎて突如やってきた寒波の影響で一度は緩んだ寒さがまた戻ってきました。

 寒い中、赤鳥庵の前では寒あやめの花が咲いていました。冬に咲くあやめの仲間です。

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 この日は嬉しいことが二つ、残念なことが一つありました。

 嬉しいことの一つ目はKさんに茶名が届いたことです。私たちが学ぶ裏千家流では茶名は歴代のお家元のお名前から「宗」 の一字をいただいて命名されます。Kさんの茶名は本名の一番上の一文字と合わせて「宗◯」でした(ここでは明かしません)

 Kさんは流水会に入会されて初めて茶道を学ばれました。ゼロから始めてついに茶名を取られるまでになられたことは素晴らしいと思いますし、私も感無量です。

 二つ目は、この日の夜にはお稽古の見学に来られた方がその場で入会を決めてくださったことです。見学に来られる前に随分とこのブログも読んでくださっていたとのことでした。そう伺うととても励みになります。

 残念だったのは、お休みの方が多かったことでした。皆様のお仕事やご家庭の用事がたまたま稽古日に重なったり、体調不良だったりと理由はそれぞれでしたが、一緒にお稽古できないというのは寂しいものです。

 人数が少ない日は時間のかかるお点前をお稽古しましょう、ということで上級の許状をお持ちの方には大圓草の点前をしていただきました。濃茶を続けてニ碗練る点前で、約45分間ほど集中力を切らさずに続ける必要があります。

 足の痺れや痛みと闘いながら、皆様よく頑張ってくださいました。

 中級以下の皆様には台天目や唐物、絞り茶巾や濃茶、薄茶の平点前などそれぞれの進捗に応じてのお稽古でした。よく申し上げております様に、流水会でのお稽古はその方に合わせた科目をお稽古するのが基本です。

 茶道の稽古は他人と自分を比べたり、それによって優越感や劣等感を感じるものではありません。自分自身と向き合い、今その瞬間になすべきことに集中することが肝要です。自身の成長を実感したいという方は、ぜひ休まずお稽古に来ていただきたいと願っております。

 最後はこの日のお庭です。ようやく梅が咲き出しました。

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  寒さの中にも春の日が近づいていることを感じます。

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 これはメジロ用の餌台でしょうか。目白でメジロが見られた方はラッキーかも。次回のお稽古は19日です。

 
ギャラリー
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