流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2025年01月

今後の稽古予定、
1月22日(水)
2月5日(水)、2月19日(水)
3月5日(水)、3月19日(水)
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1月15日のお稽古ー長板総荘、貴人点

 1月15日は今年最初の流水会のお稽古日でした。冬らしい青空ですが、正門前の梅はまだ咲いていませんでした。 

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 床の間には白い椿「初嵐」の蕾を一輪入れました。新年らしい清々しい花です。

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 今年最初のお稽古は長板総荘と貴人点です。先日新年会で台子のお点前をしたところ皆様がすっかり火箸の扱いや濃茶と薄茶の違いを忘れておられているようでしたので、久しぶりの長板総荘に致しました。

 長板総荘という点前は「総荘」というだけあって、普段は水屋から運び出す建水、蓋置、柄杓などもすべて最初から長板の上に並んでいます。普段の平点前でしたら建水を運び出し、点前座を向いて座り、柄杓を構えて蓋置を出すところからお点前が始まりますが、この点前では始まりから大きく違います。

 建水を長板からおろしたり、柄杓立から火箸を出したりひと通りの準備を終えた後、初めて点前座を向くことになります。また茶入や棗、茶筅の置き場所も変わります。さらにお濃茶の時と薄茶の時では柄杓の扱いに違いがあったりもします。

  なかなか手強いお点前ではありますが、皆様新年早々真剣に取り組んでくださいました。

  初心者チームの皆さまは久しぶりの貴人点です。貴人とは生まれながらに身分の高い人を指します。そうした方々にお茶を差し上げる時のお点前が貴人点です。現代では実用性がない、という見方もできますが、受け継がれてきた作法や手続きを通して歴史を体感できるという妙味があるのでは、と私は感じております。

 裏千家茶道は点前の種類が多く全てを自分のものにするにはある程度の時間がかかります。近道はありません。毎回のお稽古を地道に積み重ねていく以外に近道はありません。皆様もお仕事に勉強に、ご家族のお世話にと日々忙しくお過ごしとは思いますが、どうか今年もできるだけお休みせずにお稽古を続けていただければと願っております。

 では最後に恒例の庭園の様子から。

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 蝋梅の蕾が膨らんできました。次回のお稽古ではそろそろ花が見られるかもしれません。

 今の主役はカンツバキと真っ赤な木瓜の花です。

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 この日は池にカルガモが5羽、ほぼ一日中見られました。写真はありませんがアオサギの姿も見えました。どうやらすっかりここがお気に入りの様子です。

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1月の抽選会

 1月9日は3月分の赤鳥庵利用者抽選会でした。本来ならば抽選会は第一週の木曜日なのですが、今月は2日の木曜日が休園日にあたるため一週間遅れでの開催でした。

 この日の参加者は43名とやや多め、やはり暖かくなって来るとお茶会やその他のイベントのニーズが増えてくるようです。桜の開花を狙った撮影の方がもっと多いかと思いましたが全体の四分の一程度でした。

 私はこの日引いた番号が40番代とかなり後ろの方でしたが、幸いライバルが少なくなんとかお稽古日を確保できました。

 園長の片平さんから4月から指定管理者が変更になるという説明がありました。指定管理者は五年ごとに変更になる規則だそうです。

 今の指定管理者の「かたばみ・鹿島建物共同事業体」は私たちが赤鳥庵を利用するようになって二社め、片平さんは園長としては三人目なのですが、4月からはまた新しい園長さんが就任されることになるのでしょう。

 では最後に恒例のお庭の様子から。 

 庭園入り口近くにある蝋梅ですが、黄色い蕾が丸く膨らんできました。来週あたりは花が見られると良いですね。

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 こちらは池の向こう側にある紅梅、まだ開花までもう少しかかりそうです。

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 六角浮御堂の下には錦鯉が集まっていました。寒さのせいかじっとしてあまり動きません。写真の隅にはカルガモのお尻も見えます。最近はほぼ毎日にようにカルガモが見られるそうです。
 
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 来週15日は今年最初のお稽古になります。皆様とまた一緒にお稽古ができるのが楽しみです。 

1月5日 令和七年新年会

 令和七年が明けました。皆さま乙巳年の新年をどのように迎えておられますでしょうか。

 流水会の新年は1月5日、赤鳥庵での「新年会」で始まりました。茶道では新年最初の茶会を初釜と呼ぶことが多いのですが、年によっては新年の集まりにお茶室が借りられないこともあります。そんなこともあって、流水会では新年会という名前を使っています。

  裏千家茶道の新年会や初釜といった集まりでは懐石(食事)をしてお正月の菓子である花びら餅をいただき、濃茶、薄茶を順にいただくというのが一般的です。

 今年は懐石のお弁当をいただく時に皆さまにそれぞれ「好きなお正月料理」についてお話をしていただいたのですが、出身地の独特のお料理やお雑煮の話、ご家庭で作る特別なお正月料理のお話が出て大いに盛り上がりました。

 後半は皆さまにお点前をしていただく形式にいたしました。濃茶は一碗を練った後、お盆に載せた茶碗を運び出して練る各服点とし、途中からは水屋で練ったお茶をお出ししました。薄茶は数名の方が交代でお茶を点てる形式でいたしました。 

 台子を使っての平点前は久しぶりだったこともあり、中には少々苦戦されていた方も見受けられましたが、良い点て初めになったのではないでしょうか。

 せっかく皆様が晴れ着で集まってくださったのにいつも写真を撮り忘れてしまいがちなのですが、今回は無事撮影できました。

 残念ながらご都合で新年会に来られなかった方も、今月は15日と22日にお稽古があります。ぜひ、今年最初の茶室での一服を味わいにお稽古にいらしてください。
 
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 真台子と皆具、心がピリッと引き締まる新年の取り合わせです。
  
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 良い枝振りの梅でしたので、どっしりとした青磁の花入に。お茶室の熱気で帰る頃にはさらに花が開いていました。

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 集まった皆様と記念撮影、何とこの日は全員が着物での参加でした。 滅多にないことです。
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