1月15日は今年最初の流水会のお稽古日でした。冬らしい青空ですが、正門前の梅はまだ咲いていませんでした。
床の間には白い椿「初嵐」の蕾を一輪入れました。新年らしい清々しい花です。
今年最初のお稽古は長板総荘と貴人点です。先日新年会で台子のお点前をしたところ皆様がすっかり火箸の扱いや濃茶と薄茶の違いを忘れておられているようでしたので、久しぶりの長板総荘に致しました。
長板総荘という点前は「総荘」というだけあって、普段は水屋から運び出す建水、蓋置、柄杓などもすべて最初から長板の上に並んでいます。普段の平点前でしたら建水を運び出し、点前座を向いて座り、柄杓を構えて蓋置を出すところからお点前が始まりますが、この点前では始まりから大きく違います。
建水を長板からおろしたり、柄杓立から火箸を出したりひと通りの準備を終えた後、初めて点前座を向くことになります。また茶入や棗、茶筅の置き場所も変わります。さらにお濃茶の時と薄茶の時では柄杓の扱いに違いがあったりもします。
なかなか手強いお点前ではありますが、皆様新年早々真剣に取り組んでくださいました。
初心者チームの皆さまは久しぶりの貴人点です。貴人とは生まれながらに身分の高い人を指します。そうした方々にお茶を差し上げる時のお点前が貴人点です。現代では実用性がない、という見方もできますが、受け継がれてきた作法や手続きを通して歴史を体感できるという妙味があるのでは、と私は感じております。
裏千家茶道は点前の種類が多く全てを自分のものにするにはある程度の時間がかかります。近道はありません。毎回のお稽古を地道に積み重ねていく以外に近道はありません。皆様もお仕事に勉強に、ご家族のお世話にと日々忙しくお過ごしとは思いますが、どうか今年もできるだけお休みせずにお稽古を続けていただければと願っております。
では最後に恒例の庭園の様子から。
蝋梅の蕾が膨らんできました。次回のお稽古ではそろそろ花が見られるかもしれません。
今の主役はカンツバキと真っ赤な木瓜の花です。
この日は池にカルガモが5羽、ほぼ一日中見られました。写真はありませんがアオサギの姿も見えました。どうやらすっかりここがお気に入りの様子です。
床の間には白い椿「初嵐」の蕾を一輪入れました。新年らしい清々しい花です。
今年最初のお稽古は長板総荘と貴人点です。先日新年会で台子のお点前をしたところ皆様がすっかり火箸の扱いや濃茶と薄茶の違いを忘れておられているようでしたので、久しぶりの長板総荘に致しました。
長板総荘という点前は「総荘」というだけあって、普段は水屋から運び出す建水、蓋置、柄杓などもすべて最初から長板の上に並んでいます。普段の平点前でしたら建水を運び出し、点前座を向いて座り、柄杓を構えて蓋置を出すところからお点前が始まりますが、この点前では始まりから大きく違います。
建水を長板からおろしたり、柄杓立から火箸を出したりひと通りの準備を終えた後、初めて点前座を向くことになります。また茶入や棗、茶筅の置き場所も変わります。さらにお濃茶の時と薄茶の時では柄杓の扱いに違いがあったりもします。
なかなか手強いお点前ではありますが、皆様新年早々真剣に取り組んでくださいました。
初心者チームの皆さまは久しぶりの貴人点です。貴人とは生まれながらに身分の高い人を指します。そうした方々にお茶を差し上げる時のお点前が貴人点です。現代では実用性がない、という見方もできますが、受け継がれてきた作法や手続きを通して歴史を体感できるという妙味があるのでは、と私は感じております。
裏千家茶道は点前の種類が多く全てを自分のものにするにはある程度の時間がかかります。近道はありません。毎回のお稽古を地道に積み重ねていく以外に近道はありません。皆様もお仕事に勉強に、ご家族のお世話にと日々忙しくお過ごしとは思いますが、どうか今年もできるだけお休みせずにお稽古を続けていただければと願っております。
では最後に恒例の庭園の様子から。
蝋梅の蕾が膨らんできました。次回のお稽古ではそろそろ花が見られるかもしれません。
今の主役はカンツバキと真っ赤な木瓜の花です。
この日は池にカルガモが5羽、ほぼ一日中見られました。写真はありませんがアオサギの姿も見えました。どうやらすっかりここがお気に入りの様子です。