10月二回目のお稽古です。お稽古の前日がちょうど十三夜でしたので、この日は月に因んだ禅語の軸を掛けました。
茶室の掛け物は何と書かれているのか分かりにくいものがよくあります。この軸は「吾心似秋月」と読みますが、ほとんどの方は読めませんでした。書道をなさる方なら毛筆の崩し字もある程度読めるのでしょうが、そうでない方は書かれている禅語の方から覚えると良いでしょう。
茶席でよく見る禅語はせいぜい20から30種類程度ですから、「そのうちのどれか」だと思って見ると二文字程度読めれば全体が何という禅語なのか推測がつきます。興味のある方は「茶席の禅語」というキーワードで検索してみてください。
さて、お稽古の方は引き続き中置で、今回は皆さまに濃茶を中心にお稽古していただきました。中置は小板の場合と前回やった大板や五行棚を使う場合では蓋置と柄杓を置く場所が変わります。
小板の中置で濃茶をすると、点前座の左、勝手付側に細水指、蓋置、仕覆、建水が縦に並びますのでかなり渋滞します。実際、水指がの太さや仕覆の大きさによって、微妙に配置を調整することが必要になってきます。そこがこの点前の一番難しいところです。
少しベテランの方々には唐物のお稽古をしていただきました。唐物は中置ではなく常据で行う点前ですので、風炉を畳の中央から左に移動してのお稽古です。「唐物は中置ではしないのですか」という質問がありました。「しない」というのが答えですが、理由は皆様それぞれに考えてみてください。
唐物の点前をお稽古するのは久しぶりでしたので、皆さまが覚えていらっしゃるかどうか心配でしたが、それほど心配する必要はなさそうでした。ただ、茶入に入れる抹茶の量については濃茶平点前の時との違いとその理由をしっかり覚えてくださいね。
今月はあと一回特別稽古として奥伝をする予定です。今回の唐物の稽古は良いウォーミングアップになったのではないでしょうか。
さて、最後は恒例の庭園の様子です。赤鳥庵の前ではようやくホトトギスが咲き始めました。

ホトトギスというのは元々鳥の種類であることは皆様もご存知でしょう。この花の花びらの点々模様が鳥のホトトギスの腹の模様に似ていることからついた名前だそうです。

庭園は相変わらず萩の花盛りです。


池の向こうにあるススキの穂がちょうどお月見にぴったりな感じでした。お稽古翌日はちょうど満月、今年一番大きなスーパームーンのようですよ。
茶室の掛け物は何と書かれているのか分かりにくいものがよくあります。この軸は「吾心似秋月」と読みますが、ほとんどの方は読めませんでした。書道をなさる方なら毛筆の崩し字もある程度読めるのでしょうが、そうでない方は書かれている禅語の方から覚えると良いでしょう。
茶席でよく見る禅語はせいぜい20から30種類程度ですから、「そのうちのどれか」だと思って見ると二文字程度読めれば全体が何という禅語なのか推測がつきます。興味のある方は「茶席の禅語」というキーワードで検索してみてください。
さて、お稽古の方は引き続き中置で、今回は皆さまに濃茶を中心にお稽古していただきました。中置は小板の場合と前回やった大板や五行棚を使う場合では蓋置と柄杓を置く場所が変わります。
小板の中置で濃茶をすると、点前座の左、勝手付側に細水指、蓋置、仕覆、建水が縦に並びますのでかなり渋滞します。実際、水指がの太さや仕覆の大きさによって、微妙に配置を調整することが必要になってきます。そこがこの点前の一番難しいところです。
少しベテランの方々には唐物のお稽古をしていただきました。唐物は中置ではなく常据で行う点前ですので、風炉を畳の中央から左に移動してのお稽古です。「唐物は中置ではしないのですか」という質問がありました。「しない」というのが答えですが、理由は皆様それぞれに考えてみてください。
唐物の点前をお稽古するのは久しぶりでしたので、皆さまが覚えていらっしゃるかどうか心配でしたが、それほど心配する必要はなさそうでした。ただ、茶入に入れる抹茶の量については濃茶平点前の時との違いとその理由をしっかり覚えてくださいね。
今月はあと一回特別稽古として奥伝をする予定です。今回の唐物の稽古は良いウォーミングアップになったのではないでしょうか。
さて、最後は恒例の庭園の様子です。赤鳥庵の前ではようやくホトトギスが咲き始めました。

ホトトギスというのは元々鳥の種類であることは皆様もご存知でしょう。この花の花びらの点々模様が鳥のホトトギスの腹の模様に似ていることからついた名前だそうです。

庭園は相変わらず萩の花盛りです。


池の向こうにあるススキの穂がちょうどお月見にぴったりな感じでした。お稽古翌日はちょうど満月、今年一番大きなスーパームーンのようですよ。
