流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2024年10月

今後の稽古予定、
6月11日(水)、6月18日(水)
7月9日(水)、7月16日(水)
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10月16日のお稽古ー中置濃茶、唐物

 10月二回目のお稽古です。お稽古の前日がちょうど十三夜でしたので、この日は月に因んだ禅語の軸を掛けました。

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 茶室の掛け物は何と書かれているのか分かりにくいものがよくあります。この軸は「吾心似秋月」と読みますが、ほとんどの方は読めませんでした。書道をなさる方なら毛筆の崩し字もある程度読めるのでしょうが、そうでない方は書かれている禅語の方から覚えると良いでしょう。

 茶席でよく見る禅語はせいぜい20から30種類程度ですから、「そのうちのどれか」だと思って見ると二文字程度読めれば全体が何という禅語なのか推測がつきます。興味のある方は「茶席の禅語」というキーワードで検索してみてください。

 さて、お稽古の方は引き続き中置で、今回は皆さまに濃茶を中心にお稽古していただきました。中置は小板の場合と前回やった大板や五行棚を使う場合では蓋置と柄杓を置く場所が変わります。

 小板の中置で濃茶をすると、点前座の左、勝手付側に細水指、蓋置、仕覆、建水が縦に並びますのでかなり渋滞します。実際、水指がの太さや仕覆の大きさによって、微妙に配置を調整することが必要になってきます。そこがこの点前の一番難しいところです。

 少しベテランの方々には唐物のお稽古をしていただきました。唐物は中置ではなく常据で行う点前ですので、風炉を畳の中央から左に移動してのお稽古です。「唐物は中置ではしないのですか」という質問がありました。「しない」というのが答えですが、理由は皆様それぞれに考えてみてください。

 唐物の点前をお稽古するのは久しぶりでしたので、皆さまが覚えていらっしゃるかどうか心配でしたが、それほど心配する必要はなさそうでした。ただ、茶入に入れる抹茶の量については濃茶平点前の時との違いとその理由をしっかり覚えてくださいね。

 今月はあと一回特別稽古として奥伝をする予定です。今回の唐物の稽古は良いウォーミングアップになったのではないでしょうか。

 さて、最後は恒例の庭園の様子です。赤鳥庵の前ではようやくホトトギスが咲き始めました。

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 ホトトギスというのは元々鳥の種類であることは皆様もご存知でしょう。この花の花びらの点々模様が鳥のホトトギスの腹の模様に似ていることからついた名前だそうです。

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  庭園は相変わらず萩の花盛りです。

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 池の向こうにあるススキの穂がちょうどお月見にぴったりな感じでした。お稽古翌日はちょうど満月、今年一番大きなスーパームーンのようですよ。

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10月9日のお稽古ー中置

 10月最初のお稽古は冷たい雨で始まりました。窓から見える池の畔ではどこから飛んできたのかアオサギが一羽佇んでいました。
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 さて、10月になるとお稽古は中置でいたします。お茶の世界では5月から10月までは風炉を使い、11月になると炉を開くのですが、風炉の最後の一ヶ月だけは風炉を少しだけ客側に寄せて使います。これを中置と言います。

 実際の点前の手順はほぼ通常の風炉の場合と変わらないのですが、道具を置く位置が変わるというのが中置の面白いところです。

 とはいっても一年のうち10月だけのことですので、慣れない配置に戸惑われる方々も少なくありません。そのような方々には「気をつけたいポイント」を中心にお稽古していただきました。

 中置は運び点前ですので、通常は薄茶平点前、濃茶平点前でお稽古をしますが、何年もお稽古を続けて来られた方々にはそれでは少し歯応えが足りないと思い、大津袋や続き薄茶をしていただきました。

 大津袋の点前では濃茶を入れる容器が棗に、仕覆が大津袋に変わるだけなのですが、お稽古の準備の際に棗だと思ってつい抹茶を薄茶のときと同じつもりでたっぷり入れてしまった方がありました。「慣れ」というのは時として失敗につながることがありますね。

 続き薄茶では、濃茶を出した後、いったん茶碗と建水を水屋に持ち帰り、その後薄茶の点前に入ります。お点前をされていたAさんが薄茶用の茶碗と建水を持って入って来られたので「あら、一つ足りませんよ」とお声をかけました。

 中置は運び点前なので、薄茶になったら棗を持って来なければなりません。これまで続き薄茶は小棚をつけてのお稽古しかして来なかったので、Aさんは点前座に棗がないことをつい忘れてしまわれたのでしょう。水屋にはちゃんとご自身で用意した棗があったのにも関わらず、です。こういうミスが生まれるのもやっぱり「慣れ」のせいかもしれません。

 繰り返し稽古をして点前の動きに慣れることは大切ですが、慣れたことに安堵せず、今何が必要なのかアンテナの感度を高めておくことは大切です。

 もっとも一度お稽古しておくと「運びの続き薄茶」がちょっと変わった所のある点前であることはすぐに覚えられると思います。私も初めてこれを教わった時には「ええっ!」と驚いたことをよく覚えていますから。

 何のことかしらん?と思われた読者の方もいらっしゃると思いますが、種明かしはしません。いつかご自身でお点前をすることになれば必ず分かりますとだけ申し上げておきます。


10月の抽選会

 10月3日は12月分の赤鳥庵利用者抽選会でした。

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 この抽選会でお茶室を予約できた日 が流水会のお稽古日になります。抽選ですからうまく予約できない時もありますが、これまでのところ何とか月に最低二回は稽古日を確保できています。

 抽選会はその日集まった方々が抽選箱から札を引いて、番号の若い人から順に希望日を予約するという超アナログな方式で行われていますが、本日目白庭園の片平園長から「 豊島区からは、いずれ施設予約システムが利用できるようにしたいと計画していると言われました。ただ時期はまだ未定だそうです」という発表がありました。

 今では都内のどの区でもインターネット経由で公共施設の予約ができることが当たり前になってきていますのでいずれは赤鳥庵の予約もそうなるだろう、と思い続けて10年目、果たしてその日は本当にやってくるのでしょうか。

 今月の参加者は48名、12月初旬は写真撮影で使われる方々が まだ多いです。最近は結婚式の前撮りだけでなく成人式の写真を撮る人もいらっしゃるようでした。

 今月の抽選運は悪くはないがそれほど良いわけでもなく、希望していた12月一週目こそ取れませんでしたがなんとか通常稽古二回分と特別稽古の分のお部屋が確保できました。と言ってもそのうちの一回は12月25日のクリスマス。

 経験上クリスマスの日にはお稽古を休む人が多いので、できれば避けたい日程でした。いっそのことクリスマス茶会でもやったら良いのかもしれませんが、何か工夫をする必要はありそうです。

 さて、この日の庭園ですが、驚いたことに彼岸花が咲いていました。今年は彼岸花の開花が遅い年だなぁとは思っていましたが、10月初旬とは随分遅いです。

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 庭園は萩の花盛り、池の向こう側では白萩も咲き始めました。来週のお稽古日にはもっと沢山の花が見られるでしょう。

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 次回のお稽古日は10月9日、中置でのお稽古を予定しております。

大寄せ茶会に参加する

 先週末に流水会の皆さんとご一緒にお茶会に参加する機会がありました。

 裏千家茶道で「お茶会」 と言ったら通常は大寄せ茶会のことを指します。大寄せ茶会は大勢のお客様を招いて行うお茶会で、お客様の数は少ない時で数十人、中には数百名の方が参加される規模の大きな大寄せ茶会もあります。
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 今回参加したお茶会は濃茶席と立礼席(椅子に腰掛けて行う薄茶席)の二席が設けられていました。この日、私は立礼席の入口で草履の整理をする係としてお手伝いをすることになっておりましたので、流水会の皆さまは夫が引率してくれました。

 大寄せ茶会は一人でも参加できますが、やはりお友達同士、あるいは一緒にお茶を習っている人たちのグループで参加される方が多いです。

 お茶会で客がすることは、茶席に入ってお点前を拝見しながらお菓子をいただいてお茶を飲む、ただそれだけなので茶道を習っている人にとってはさほど難しくはありません。

 お茶会のご亭主はこの日のために様々なお道具を用意して下さいます。それらを見て説明を伺うことは良い勉強になります。また抹茶やお菓子も選りすぐったものをご用意くださるのでこれらを味わうこともお茶会の大きな楽しみです。

 この日はちょっと珍しいお道具が見られました。それは立礼席の待合の床の間に掛けられていた箒によく似た形のもので、私は何人かの方から「あれは何でしょうか」と尋ねられました。

 皆さんが疑問に思われた謎の道具は「払子」(ほっす)という名前の仏具です。私もよく知らなかったので調べてみましたら、禅宗のお坊さまが説法をする際にこれを持つのだそうです。

 この日の立礼席は昨年亡くなられたある先生を偲ぶお席でした。そして茶道は禅宗と関わりが深い。そんなわけで床の間に払子が掛けられることになったようでした。

 お茶会に行った後はどんなお道具が出ていたのか、花は何を飾ってあったかなど、メモを書くようにおっしゃる方もありますが、慣れないうちは難しいと思います。それよりも何かひとつ印象に残ったことを日記などに書いておくと良いでしょう。

 今回のお茶会ではそれが払子だった、という方は多かったのではないでしょうか。

 流水会の皆さま方がお帰りになる前に声をかけてくださったので、一緒に記念写真を撮りました。こういう写真を後になってから見返してみると、あの日のお茶会はああだった、こうだったと思い出すきっかけになります。(みなさんのお顔は隠しました)

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 皆さまが手に持っている白い紙袋にはお弁当が入っています。コロナ禍以前はお茶会ではお弁当を食べる席が用意されているのが当たり前でしたが、今は持ち帰りが主流です。

 お茶会が終わった後、家に帰ってから「お濃茶席のお茶の香りが独特で美味しかったのでもう少し飲みたかった」と夫に話したところ、「自分でもあのお茶で濃茶を練ってみたいので、購入しよう」ということになりました。

 せっかく買うならということで流水会の皆さまにもお声をかけて、まとめて共同購入することにしました。一缶だけを買うとなるとなんとなく送料がもったいない気がしますが、数がまとまればその分ひとりの負担も減ります。

 茶道を習う上で一番嬉しいことは、共に同じ茶席に入り、同じお茶とお菓子をいただいてその感想を述べ合える茶友ができることではないでしょうか。流水会でお茶を学ぶ皆様はもっとも身近な茶友、今後も様々な形でお茶の楽しみを分かち合えればと思います。

 今回ご一緒できなかった皆様とも、また別のお茶会にご一緒できたら良いなと思い、今回はブログに書き残すことにしました。まだお茶会に出かけたことのない方も、次の機会にはぜひご一緒致しましょう。
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