秋のお彼岸を過ぎてようやく過ごしやすくなってきました。この日の目白のお天気は曇り時々雨、最高気温は24℃、猛暑から一足飛びに秋になった、そんな感じでした。
お休みの方が多く時間的にも余裕がありましたので、久しぶりに大津袋と茶通箱のお稽古をしました。どちらも濃茶の点前です。
茶道では薄茶の時は棗に、濃茶の時は茶入と呼ばれる陶器の器に抹茶を入れます。ですが、私たちの習う裏千家流では棗を使って濃茶点前をすることができます。棗を大津袋と呼ばれる袋に入れて茶入の代わりに使います。これを用いて行う点前を大津袋といいます。
棗の扱いには皆さまかなり慣れてきておられますが、大津袋は見るのも初めてという方が多く、今回はこの扱いに慣れることに主眼を置いてお稽古しました。
裏千家流ではもう一つ、茶通箱と呼ばれる点前でも「大津袋に入れた棗」を使うことができます。茶通箱は異なる二種類の濃茶をお客様にお出しする点前で、一種類めの抹茶は茶入に、 もう一種の抹茶は棗に入れ、その二つを「茶通箱」という桐の箱に入れて用います。
時間のかかる点前なのでお稽古される方が多い日にはなかなかできません。この日は人数が少なく時間的に余裕がありましたので、中級以上の許状をお持ちの方々に挑戦していただきました。
茶通箱という点前では、客との問答が点前を進めるきっかけになります。正客からの声掛けで点前が進んでいくので客になる方もこの点前の全体の流れを把握しておく必要があるのですが、一回で全てを覚えようと思ってもなかなか難しいです。
「先生から言われたとおりにやっただけ」とお感じになられた方もいらっしゃると思いますが、最初はそれで構いません。稽古を重ねていけば、全体の流れがどのようになっているのかを段々と掴めるようになります。
どんな点前でも言えることではありますが、お稽古を重ねていくことでいつか必ず習得できます。大切なのは「実際にやってみること」「諦めないこと」です。
大津袋も茶通箱もいずれまた機会を見てやってみたいと思いますので、今回出来なかった方もぜひ次の機会にお稽古致しましょう。
さて、恒例のお庭の様子です。萩の花が本格的に咲き始めました。
「本格的に」と書いたのは、実はこの萩の花、初夏から時々咲いているところを見かけています。が、その頃は咲いている花も僅かでポツリ、ポツリと見かける程度でした。
秋は萩の花にとって本番なのでしょうね。いまや続々と花開いて賑やかです。9月に使われる茶杓の銘にも「萩の露」「萩の宿」といったものがあります。まさに今の季節の花ですね。
こちらはちょっと見えにくいですが、未央柳の葉にキタキチョウがとまっていました。
この黄色い蝶、実は幼虫の大好物が萩の葉、なのです。私も昔ベランダで萩の花を育てていた時によく見ました。そして、その後鉢植えにはたくさんの青虫が付き、今度はその青虫を狙う雀たちがやってきて大騒ぎになりました(その頃になってようやく事態に気づいたのでした)
次回は一週空いて10月9日の予定です。お稽古は一年振りの中置になります。
お休みの方が多く時間的にも余裕がありましたので、久しぶりに大津袋と茶通箱のお稽古をしました。どちらも濃茶の点前です。
茶道では薄茶の時は棗に、濃茶の時は茶入と呼ばれる陶器の器に抹茶を入れます。ですが、私たちの習う裏千家流では棗を使って濃茶点前をすることができます。棗を大津袋と呼ばれる袋に入れて茶入の代わりに使います。これを用いて行う点前を大津袋といいます。
棗の扱いには皆さまかなり慣れてきておられますが、大津袋は見るのも初めてという方が多く、今回はこの扱いに慣れることに主眼を置いてお稽古しました。
裏千家流ではもう一つ、茶通箱と呼ばれる点前でも「大津袋に入れた棗」を使うことができます。茶通箱は異なる二種類の濃茶をお客様にお出しする点前で、一種類めの抹茶は茶入に、 もう一種の抹茶は棗に入れ、その二つを「茶通箱」という桐の箱に入れて用います。
時間のかかる点前なのでお稽古される方が多い日にはなかなかできません。この日は人数が少なく時間的に余裕がありましたので、中級以上の許状をお持ちの方々に挑戦していただきました。
茶通箱という点前では、客との問答が点前を進めるきっかけになります。正客からの声掛けで点前が進んでいくので客になる方もこの点前の全体の流れを把握しておく必要があるのですが、一回で全てを覚えようと思ってもなかなか難しいです。
「先生から言われたとおりにやっただけ」とお感じになられた方もいらっしゃると思いますが、最初はそれで構いません。稽古を重ねていけば、全体の流れがどのようになっているのかを段々と掴めるようになります。
どんな点前でも言えることではありますが、お稽古を重ねていくことでいつか必ず習得できます。大切なのは「実際にやってみること」「諦めないこと」です。
大津袋も茶通箱もいずれまた機会を見てやってみたいと思いますので、今回出来なかった方もぜひ次の機会にお稽古致しましょう。
さて、恒例のお庭の様子です。萩の花が本格的に咲き始めました。
「本格的に」と書いたのは、実はこの萩の花、初夏から時々咲いているところを見かけています。が、その頃は咲いている花も僅かでポツリ、ポツリと見かける程度でした。
秋は萩の花にとって本番なのでしょうね。いまや続々と花開いて賑やかです。9月に使われる茶杓の銘にも「萩の露」「萩の宿」といったものがあります。まさに今の季節の花ですね。
こちらはちょっと見えにくいですが、未央柳の葉にキタキチョウがとまっていました。
この黄色い蝶、実は幼虫の大好物が萩の葉、なのです。私も昔ベランダで萩の花を育てていた時によく見ました。そして、その後鉢植えにはたくさんの青虫が付き、今度はその青虫を狙う雀たちがやってきて大騒ぎになりました(その頃になってようやく事態に気づいたのでした)
次回は一週空いて10月9日の予定です。お稽古は一年振りの中置になります。