流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2024年03月

今後の稽古予定
7月17日(水)
8月7日(水)、8月28日(水)
9月11日(水)、9月25日(水)
流水会のWebサイトはこちら
流水会のFacebookページもご覧ください

3月20日のお稽古ー続き薄茶、大津袋

 3月20日は春分の日、昨年の今頃はもう桜があちこちで開き始めていましたが、今年は3月に入ってから気温の低い日が何日か続いたせいかま昨年よりは開花が遅いようです。目白庭園のシンボルツリーでもある枝垂れ桜もまだ蕾は硬いままです。

 祝日ということで、本来ならお茶会でもと思いましたが庭園がメンテナンス中だということでこの日も通常通りのお稽古としました。しばらくお休みしていた方が来てくださった一方、お墓参りやご家族と一緒に過ごされるためお休みという方もあり、稽古場はふだんより幾分静かでした。

 お稽古は前回に続いて釣釜です。この日は10畳の方を釣釜にしたのですが、前回お休みされた方が茶室に入るなり「ああっ」と声を上げられて、やはり釜を吊るすだけで茶室の雰囲気は随分と違って見えるようです。

IMG_2024-03-22-095244

 人数が少なめだったこともあり、希望者には続き薄茶のお稽古をしていただきました。続き薄茶はまず濃茶を練り、一度建水と茶碗を持ち帰った後でもう一度清めた茶碗と建水を運び出して続けて人数分の薄茶を点てる点前です。

 濃茶の茶碗が戻るまでは普通の濃茶平手前と何ら変わりはないのですが、お釜がゆらゆらと宙に揺れているためか皆さまかなり戸惑われていたようでした。

 続き薄茶のお稽古では濃茶一服の後、薄茶を二服点てます。普段のお稽古より時間がかかってその分足も痺れますが皆様よく頑張ってお稽古してくださいました。

 お濃茶の平点前がある程度できるようになった方には大津袋のお稽古をしていただきました。棗を使う濃茶点前です。棗からお茶を出すところ、そして大津袋の扱い方をこの機会に是非しっかり覚えていただければと思います。この日は三名の方がこのお稽古をされました。

 いつもとは違う時間帯にお稽古に来られた方が何人かいらっしゃったので、普段は顔を合わせない方にお茶を点てたり、意外な方の点てたお茶を召し上がった方もあったり、祝日ならではのお稽古となりました。

 この日の一番のハプニングはお天気でした。午前中は良く晴れた良いお天気でしたがお昼過ぎから曇って本降りの雨が降り、雨が上がって一時晴れ間が出たもののその後もう一度雨に。夕方までには止んだのですが、今度は強い北風が吹き荒れました。

IMG_2024-03-22-095706

 写真は午後最初の雨の時の様子ですが、窓の外に簾が見えます。夕方には強風で次々とこの簾が外れてしまい、危ないので最後は事務所の方が全部の簾を外してくださいました。

 冬から春へと移り変わる間にはこういう荒れたお天気の日もあるのですね。

 最後にお庭のお花をいくつかご紹介しておきましょう。梅とは入れ替わりにあんずの花が咲き始めました。淡いピンク色が綺麗です。

IMG_2024-03-22-095435

 黄色い小さな花はオウバイ(黄梅)だそうです。

IMG_2024-03-22-095359
 
 次のお稽古は一週間間が空いて4月3日ですが、いつもとは違って午後一時からのお稽古になります。おそらくこの日には枝垂れ桜が咲いていることでしょう。ツツジやシャガの花も咲き始めているかもしれません。いよいよ春の到来、楽しみです。 

3月13日のお稽古ー釣釜、台子で平点前

 朝から良く晴れました。3月に入ってから思いの外寒い日が続いていますが、この日も昼間は強い北風が吹いて、赤鳥庵の網戸がガラガラと音を立てて動き出すほどでした。

 さて、裏千家の三月の設えといえば釣釜です。釣窯はどんな茶室でも出来るお稽古ではありません。釜を釣ることができるようあらかじめ炉の上の天井に蛭釘という釘が打たれていることが必要なのです。幸い赤鳥庵では二つの和室両方に蛭釘が打たれていますので、どちらのお部屋でも釣釜は可能です。

 この日は8畳の部屋を釣釜に、10畳の方はいつも通り炉に釜を据えてこちらには竹台子を出し、濃茶と薄茶の平点前を中心にお稽古をしました。
IMG_2024-03-15-130131

 同じ平点前でも釣釜にするだけで点前座の周りの景色は随分と違って見えます。いつもならどっしりと動かないはずの茶釜がゆらりゆらりと揺れていると柄杓を扱う時の感じも違ってきます。

 上級以上の皆様には台子を使っての濃茶、薄茶のお稽古をしていただきました。目の前に大きな台子があるとこちらも点前座から見える景色はかなり違ってきます。実際、台子を使ったお点前では火箸の出し入れ、柄杓の出し入れなど小棚の平点前にはない手順が加わるという面はあるものの、基本的な手順は小棚のときと同じです。

 しかしながら、目の前の景色がいつもと違うことにつられて思わぬところで帛紗を付けようとしたり、釜に水を入れようとしたりする方が続出しました。なかなか大変です。

 台子の点前は実践する機会が少ないので、家に帰ってから手順やポイント、間違いやすいところをぜひメモしておいてくださいとお話し致しました。

 また、この日はお稽古見学に来られた方も何人かありました。最近は子供の頃、あるいは学生時代にお茶をやった経験があるけれどしばらくの間ブランクがあってまた再開したい、という方が増えてきました。

 自分ではお点前などすっかり忘れたつもりでいても、いざ点前座に座ってみると帛紗のさばき方や棗の持ち方などは面白いくらいよく覚えているものです。ただ、流儀が異なると細かい違いが多々ありますので、できれば前に習っていたのと同じ流儀で再開される方が混乱しなくて良いと思います。

 最後に恒例のお庭の写真です。芝生広場の緋寒桜はまだ咲いていました。青い空に早咲きの桜の緋色が映えますね。

IMG_2024-03-15-130158

 庭園入口近くのサンシュユもほぼ満開になりました。黄色は春の色ですね。

IMG_2024-03-15-130257

IMG_2024-03-15-130224

 写真は撮りませんでしたが、この日は池にも水が入っており、カルガモも二羽ほど姿を見せていました。まだしばらく庭園のメンテナンスは続くようです。

 次回の稽古は20日、祭日ですが通常通り午前中から夜までお稽古できます。今のところ予約の人数は少な目ですのでどの時間帯でもじっくりお稽古できますよ。

3月の抽選会

 3月7日は5月分の赤鳥庵利用者抽選会でした。
IMG_2024-03-09-110909

 3月とはいえまだ寒い日が続いていますが、抽選会は盛況で今回も40名近い参加者がありました。 珍しいことに園長さんが所用でお休み、代わりの方の司会進行で抽選会が行われました。

 5月は気候も良いのでまた撮影の方が大挙して押し寄せるのではと心配していたのですが(多分係の方もそれを予想してか、いつもより座席を詰めて大勢が座れるようになっていました)それほどでもなく、思ったよりサクサクと予約が進んでいきました。

 私は25番というまたまたあまり良くない札を引いてしまったのですが、水曜日狙いのライバルがお一人しかいなかったので無事に二回の稽古プラス一回の特別稽古の予約ができました。

 今年は6月か7月に一度お茶会をやりたいと考えていますが、土日は本当に籤運が良くないと予約できない、というのが難しいところです。

 さて、前日より少しお天気も良かったので帰りにお庭で写真を何枚か撮りました。

 まずは赤鳥庵前の植え込みで地面から顔を出していた蕗の花。要するに「花が開いたフキノトウ」です。
IMG_2024-03-09-111133

 こちらの黄色い花は山茱萸(サンシュユ)です。
IMG_2024-03-09-111216

 梅はもうほとんど終わってしまいましたが、これから春の花がどんどん咲いていくでしょうね。楽しみです。


 
 

3月6日のお稽古ー四滴茶入の扱い

 この日のお稽古は花月の予定でしたが人数が揃わなかったので急遽普通のお稽古に変更となりました。前回のお稽古でも使った四滴茶入を使ってみたいというお声がありましたので、四滴茶入の扱いを中心にお稽古しました。

 四滴茶入というのは四種類の茶器、油滴、水滴、手瓶(てがめ)、弦付(つるつき)の総称、つまり四つをまとめて呼ぶときの名前です。名前こそ「茶入」ですが私たちの学ぶ裏千家流の茶道ではこの四種類すべて薄茶器として用います。

 この日は写真の油滴(左)と弦付(右)を使いましたが、油滴を使おうとお稽古の準備を始めた方から早速「先生、蓋がありません!」というお声がかかりました。

IMG_2024-03-08-085940

 実はお稽古用の四滴茶入セットでは四つの薄茶器の蓋は全て共通、つまり右側の弦付の蓋を外して油滴に載せて使わなくてはならないのです。ちなみにこの日使わなかった残りの二つの写真も載せておきます。

IMG_2024-03-08-090042

 左が水滴、右が手瓶です。この四滴茶入は色変わりで全て異なる釉薬がかけられていますが、同じ釉薬をかけて作られている四滴茶入もありますのでこれが当たり前だとは思わないでくださいね。

 さて、これらを使うときのお点前ですが、点前としては「薄茶の平点前」、棗の代わりにこれら焼物の薄茶器を用いて行うというだけのことです。茶入の置き方、清め方、お茶を入れるときの向き、蓋の開け方、拝見に出す際の清め方などが棗のときとは少し違いがあります。

 皆様にご注意申し上げたのは「四滴の扱い方をインターネットでむやみに検索しないこと」です。これには理由があります。四滴茶入自体かなり古い時代から茶器として使われているため、さまざまなご流儀で用いられており、流儀ごとに扱い方が微妙に違うのです。

 ちなみに裏千家では四滴茶入の扱い方は秘伝ではないので淡交社発行の「茶道具の扱い」的な書籍を見れば写真付きで公開されています。過去の月刊「淡交」のバックナンバーにも「四滴茶器の扱い」として業躰による点前の解説が出ていることは申し添えておきます。

 さて、お庭の様子も少しご紹介します。

 この日は池に水が戻っていました。まだコイはいないようです。管理事務所の方に「もうメンテナンスは終わったのですか」と伺ってみると「いや、また水を抜くことになるでしょう」とのこと。魚も水鳥もいない池はひっそりとして寂しげに見えました。
IMG_2024-03-08-090255

 赤鳥庵の前ではカンアヤメが咲いていました。冬咲きのアヤメ、知らずにみるとびっくりしてしまいます。
IMG_2024-03-08-090142

 裏の芝生広場では早咲きの寒緋桜が満開でした。ここもまもなく芝生の張り替え工事が始まって、養生のためしばらくの間立ち入り禁止になるそうです。見るなら今が最後のチャンスかも。
IMG_2024-03-08-090351

 次回のお稽古は来週13日です。
   

2月28日のお稽古ー平花月、絞り茶巾、大津袋

 流水会のお稽古日は月二回、水曜日というのが原則ですが、今月は変則的に三回目のお稽古を入れました。いつものように朝から夜までではなく午後1時から夕方5時までの時間帯です。

IMG_2024-03-01-100553

 お天気は快晴、雲一つない冬の空ですが、外の庭園はメンテナンスのため閉鎖中で今回も至って静かでした。

  この日は薄茶の稽古を中心に致しました。まずは人数が揃ったので平花月を一回致しました。札を引いて花が当たった方が薄茶を点て、月が当たった方がお茶を飲むというのを四回繰り返します。

 面白いことに今回はお茶を飲まれた方はお二人だけ。お点前を二回なさった方もありました。事前予告なしでいきなりの花月でしたが皆さまよくやってくださいました。 

 その後は二月最後なので絞り茶巾の復習です。筒茶碗を扱う点前は易しいようでなかなか手強く、茶碗の清め方を忘れていたり、茶筅がうまく振れずお茶がうまく点てられなかったりしましたが、それでもこの稽古は今日まで。出来なかったところはまた来年以降に持ち越しです。

 棗の代わりに弦付という薄茶器を使ってのお稽古もしました。弦付は四滴茶器と呼ばれる焼物の薄茶器の一つで、清め方やお茶の入れ方が独特です。稽古中に「四滴の残りの三つの名前が分かりますか」とお尋ねしたところ、なかなか名前が出てきませんでした。

IMG_2024-03-01-100650

 薄茶器に弦付を使ったのは実は棗で濃茶の稽古をしようと思ったからでした。前回のお稽古でも何名かの方に大津袋のお稽古をしていただいたのですが、棗で行う濃茶点前は私たちの学ぶ裏千家流には欠かせません。ぜひ、しっかりと身につけていただきたいと思います。

 四滴茶入の名称にしても、棗での濃茶点前にしても一度ではなかなか覚えきれません。人は忘れるもの、でも忘れたこともまたその都度覚え直していけばよいので、忘れることを恐れたり悲観したりする必要はありません。

 大切なのは実践すること、自分で手を動かして点前をすること、それを繰り返していくことです。学校や仕事、ご家庭の事情など皆様忙しいことはよく承知しておりますが、どうかお稽古はできるだけ休まずに来ていただけることを願っております。

 さて、お庭の様子も少しだけご紹介します。前回同様この日も水を抜かれた池にアオサギが来ていました。同じ個体でしょうか。前日まで降っていた雨のせいか池の底には大きな水溜まりができていて、それをじっと覗き込むようにしていました。

IMG_2024-03-01-100730

 なかなかの貫禄です。この大きなアオサギの存在に恐れをなしたのかカルガモなどは見られませんでした。

 次回は来週3月6日、時間はまた午後のみです。当初は花月特別稽古としてご案内しておりましたが、人数が集まらないので通常の稽古となります。

 
ギャラリー
  • 7月10日のお稽古ー名水点と洗い茶巾
  • 7月10日のお稽古ー名水点と洗い茶巾
  • 7月10日のお稽古ー名水点と洗い茶巾
  • 7月10日のお稽古ー名水点と洗い茶巾
  • 7月の抽選会
  • 7月の抽選会
  • 7月の抽選会
  • 6月26日のお稽古ー特別稽古、真之行など
  • 6月26日のお稽古ー特別稽古、真之行など
プロフィール

soujun

メッセージ

名前
メール
本文