1月24日は流水会の今月二回目のお稽古日でした。今年の冬は暖冬で暖かい日も多いのですがこの日の朝は久しぶりに冷え込みました。

お稽古ではいつも二つの茶室をお借りしていますが、この日は午後が一室しか借りられませんでしたので、主に8畳の第二和室を使ってお稽古をしました。
大勢がお稽古に来られる時間帯に炉が一つでは足りないので、電熱器と炉縁を使って簡易的な置き炉としてもう一箇所点前のできるスペースを作りました。これは私の師匠が昔よくやっていた方法なのですが、皆様には意外だったようです。炉の切られていないお部屋でも、こうした工夫をすれば炉の稽古はできます。
床には先週私がお家元の初釜式に参加した際にいただいたお土産を飾って皆様にご披露しました。寿扇に書かれている文字は「黄龍吐明珠」でしょうか。お干菓子は末富です。白いお皿のように見えるのは焼物の盃です。

さて、お稽古科目ですがこの日は台天目と絞り茶巾を中心に致しました。台天目は天目茶碗の扱いを学ぶお点前です。日本で国宝に指定されている抹茶茶碗は全部で八つありますが、このうち五つが天目茶碗であることはご存知でしょうか。
今日天目茶碗がお茶会に登場することはまずありませんが、それを使う点前は今も伝承されていて、茶道を学べばそれを知ることができます。歴史を自ら体感できるというのが茶道の魅力の一つでもあります。
絞り茶巾は冬の点前で、筒茶碗と呼ばれる口径が小さく底の深い茶碗を用います。絞った状態で茶巾を茶碗に入れておき、これを客の前で畳みます。茶碗が深いので拭き方も独特です。2月も引き続き筒茶碗をご用意しますので、まだお稽古されていない方にはぜひ挑戦していただきたいと考えております。
お庭の様子も少しだけご紹介しましょう。庭園の蝋梅も梅もまだ咲いていませんでしたが、この日は冬らしい青空がとても綺麗でした。

雪吊りされた松の木。東北や北陸ではこの光景はお馴染みでしょうが、あまり雪の降らない関東では意外に珍しい景色です。

こも巻きされた松の幹。藁の中は温かくここに集まった虫を藁ごと焼いて駆除するというものです。

お稽古ではいつも二つの茶室をお借りしていますが、この日は午後が一室しか借りられませんでしたので、主に8畳の第二和室を使ってお稽古をしました。
大勢がお稽古に来られる時間帯に炉が一つでは足りないので、電熱器と炉縁を使って簡易的な置き炉としてもう一箇所点前のできるスペースを作りました。これは私の師匠が昔よくやっていた方法なのですが、皆様には意外だったようです。炉の切られていないお部屋でも、こうした工夫をすれば炉の稽古はできます。
床には先週私がお家元の初釜式に参加した際にいただいたお土産を飾って皆様にご披露しました。寿扇に書かれている文字は「黄龍吐明珠」でしょうか。お干菓子は末富です。白いお皿のように見えるのは焼物の盃です。

さて、お稽古科目ですがこの日は台天目と絞り茶巾を中心に致しました。台天目は天目茶碗の扱いを学ぶお点前です。日本で国宝に指定されている抹茶茶碗は全部で八つありますが、このうち五つが天目茶碗であることはご存知でしょうか。
今日天目茶碗がお茶会に登場することはまずありませんが、それを使う点前は今も伝承されていて、茶道を学べばそれを知ることができます。歴史を自ら体感できるというのが茶道の魅力の一つでもあります。
絞り茶巾は冬の点前で、筒茶碗と呼ばれる口径が小さく底の深い茶碗を用います。絞った状態で茶巾を茶碗に入れておき、これを客の前で畳みます。茶碗が深いので拭き方も独特です。2月も引き続き筒茶碗をご用意しますので、まだお稽古されていない方にはぜひ挑戦していただきたいと考えております。
お庭の様子も少しだけご紹介しましょう。庭園の蝋梅も梅もまだ咲いていませんでしたが、この日は冬らしい青空がとても綺麗でした。

雪吊りされた松の木。東北や北陸ではこの光景はお馴染みでしょうが、あまり雪の降らない関東では意外に珍しい景色です。

こも巻きされた松の幹。藁の中は温かくここに集まった虫を藁ごと焼いて駆除するというものです。