12月20日は今年最後の流水会のお稽古でした。お茶室を丸一日借り切っての稽古は約1ヶ月ぶりのこと。時間が合わずなかなかお稽古に来られなかった皆様とは久しぶりの再会です。赤鳥庵前の木々も葉が落ちて初冬の趣です。

茶室の花入には西王母と寒菊を入れました。例年ですと西王母は11月の炉開きの頃に咲く椿ですが、今年は12月半ばにようやく色づきました。寒菊は寒くなってくると葉が赤紫色になり、その姿が侘びた風情として好まれます。こちらの花は私がベランダで鉢植えとして育てているもので葉の色づきは今ひとつです。

さて、お稽古の方は唐物、盆点を致しました。伝物の点前なので詳しくは書けませんが、大切な茶道具を「より丁寧に扱う」ことを学ぶお稽古になります。炉でこれらの点前を行う際は茶筅の置き場所など風炉の時には気にする必要のなかった違いもあり、覚えるまで何度も稽古を重ねる必要があります。
茶会や茶事など人前で披露することのない点前ではありますが、これらを学ぶことで茶道をより深く知ることができますので、中級の資格を取られた皆様にはぜひトライしていただきたいと思っています。
しばらくぶりにお稽古に来られた皆様、まだ唐物の許状をお持ちでない皆様は濃茶平点前、薄茶平点前、盆略点前などそれぞれの進捗に応じたお稽古をいたしました。
許状のお渡しがあったり、自宅用に茶筅や茶巾、棗などをお求めになられた皆さまへのお渡しがあったり、皆さまからも旅行のお土産のお菓子をいただいたり、色々と賑やかな一日だったのですが、この日最大のトピックは海外赴任でお稽古を中断していたKさんが、一年ぶりにお顔を見せて下さったことでした。
聞けば、Kさんは赴任の際に持って行った茶道具で職場の外国人の方々にお茶を点てて、大層喜ばれたそうです。茶道を通して日本文化を外国の方々に知ってもらうのはとても意義深いことだと思います。国同士が武力で争うのを避けるには、一人ひとりが異なる国の文化に触れて、それを尊重しあえる関係を結んでいくしかないのですから。
最後にお庭の様子も少しだけご紹介しましょう。まずは千両の赤い実です。正門から赤鳥庵に向かう左手奥にあります。

庭園のあちこちで見られるのは万両です。千両は葉の上に、万両は葉の下に実がなります。千という漢字は一の上に点、万という字は上が一なのでそれと関連付けて覚えるのが良いそうです。

池の周囲も紅葉はすっかり終わっています。いよいよ寒さも本番になりそうですね。年末年始、皆様もお身体に気をつけてお過ごしください。


茶室の花入には西王母と寒菊を入れました。例年ですと西王母は11月の炉開きの頃に咲く椿ですが、今年は12月半ばにようやく色づきました。寒菊は寒くなってくると葉が赤紫色になり、その姿が侘びた風情として好まれます。こちらの花は私がベランダで鉢植えとして育てているもので葉の色づきは今ひとつです。

さて、お稽古の方は唐物、盆点を致しました。伝物の点前なので詳しくは書けませんが、大切な茶道具を「より丁寧に扱う」ことを学ぶお稽古になります。炉でこれらの点前を行う際は茶筅の置き場所など風炉の時には気にする必要のなかった違いもあり、覚えるまで何度も稽古を重ねる必要があります。
茶会や茶事など人前で披露することのない点前ではありますが、これらを学ぶことで茶道をより深く知ることができますので、中級の資格を取られた皆様にはぜひトライしていただきたいと思っています。
しばらくぶりにお稽古に来られた皆様、まだ唐物の許状をお持ちでない皆様は濃茶平点前、薄茶平点前、盆略点前などそれぞれの進捗に応じたお稽古をいたしました。
許状のお渡しがあったり、自宅用に茶筅や茶巾、棗などをお求めになられた皆さまへのお渡しがあったり、皆さまからも旅行のお土産のお菓子をいただいたり、色々と賑やかな一日だったのですが、この日最大のトピックは海外赴任でお稽古を中断していたKさんが、一年ぶりにお顔を見せて下さったことでした。
聞けば、Kさんは赴任の際に持って行った茶道具で職場の外国人の方々にお茶を点てて、大層喜ばれたそうです。茶道を通して日本文化を外国の方々に知ってもらうのはとても意義深いことだと思います。国同士が武力で争うのを避けるには、一人ひとりが異なる国の文化に触れて、それを尊重しあえる関係を結んでいくしかないのですから。
最後にお庭の様子も少しだけご紹介しましょう。まずは千両の赤い実です。正門から赤鳥庵に向かう左手奥にあります。

庭園のあちこちで見られるのは万両です。千両は葉の上に、万両は葉の下に実がなります。千という漢字は一の上に点、万という字は上が一なのでそれと関連付けて覚えるのが良いそうです。

池の周囲も紅葉はすっかり終わっています。いよいよ寒さも本番になりそうですね。年末年始、皆様もお身体に気をつけてお過ごしください。
