流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2023年08月

今後の稽古予定、
4月9日(水)、4月23日(水)
5月7日(水)、5月21日(水)
6月11日(水)、6月18日(水)
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8月23日のお稽古ー茶箱・月点前

 8月上旬に台風が通り過ぎてからというもの、空に雲の出る日が増えました。日に一度か二度、急に雨の降り出す時間帯があったりとお天気も落ち着きません。
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 この日も午前中は雨の予報でしたが目白は晴れていました。と言っても写真の通りどことなく怪しい雲行きの空模様です。

 この日は入門の許状のお渡しがありましたので久しぶりに利休居士像のお軸を掛けました。許状は文字通り「入門を許す」という書状で、これをいただくと正式に裏千家の門人になります。もっとも許状というスタイルは一般の方には分かりづらいものなので、同時に「初級」の資格証をいただけます。
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 さて、お稽古は今回も茶箱です。今回は卯の花点前、花点前、雪点前、月点前の中からそれぞれご希望の点前をお稽古していただきました。

 茶箱の月点前は茶箱点前の中ではもっとも美しいと言われますが、器据、ウグイス、香合、香火箸、小羽など他の茶箱点前にはない道具を幾つも使います。それぞれの扱いはもちろんのこと、それらを扱うタイミングもしっかり覚えておく必要があります。

 茶箱の点前はどれも稽古の回数を重ねれば必ず自分のものになります。ちっとも覚えられないとお感じの方は、「稽古の回数を重ねる」機会が足りていないということです。

 茶箱点前をマスターしたいとお考えの皆様には稽古を機会にぜひご自分で道具をお求めいただきたいと思います。茶箱は釜がなくてもやかんやポットなどがあればお茶が点てられますし、自分好みの道具を持つ楽しみ、自宅に人を招いてお茶を差し上げる喜びも味わうことができます。

 茶道は習うだけのものではなく、ご自身で実践することができるものですから、稽古場だけでなく、ぜひご自身の生活の中にも茶を点てる、茶を味わうことを取り入れていただければと思います。

 さて、最後に庭園の様子も少しだけ。
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 相変わらずの猛暑続きでカルガモたちも昼間は浮御堂の下に避難していることが増えました。昼間は日陰に隠れていて二、三羽しか姿が見られませんでしたが、日が暮れる頃にはいつのまにか数が増えていました。

 次回の稽古は9月6日です。いよいよ夏休みも終わり、しばらくご家族と過ごしておられた皆様方にも久しぶりにお目にかかれることを楽しみにしております。
 

2023年9月のお稽古日(訂正)

2023年9月のお稽古日は6日(水)、13日(水)です。ブログ冒頭に「9月3日(水)」と表示されておりましたが、6日の間違いです。訂正してお詫び申し上げます。

流水会のお稽古日は「月二回、水曜日」が原則です。他の曜日になるのは特別な場合のみですので、どうかご了承ください。

また、9月20日(水)は13時から特別稽古として「花月之式」を予定しております。ふるってご参加ください。

流水会 後藤宗純 

8月9日のお稽古ー茶箱・雪点前

 8月9日は「特別稽古・茶箱」と題して午前中の時間帯のみ、科目は茶箱に絞ってお稽古を致しました。盛夏の時期は花の入手がなかなか難しいのですが、この日は籠花入に赤と白の千日紅と縞ススキを入れてみました。

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 ご参加くださったのは5名、二つの和室それぞれに風炉を据えて二ヶ所の点前座を用意して一方では卯の花点前、もう一方では雪点前のお稽古をしました。

 いつも卯の花の稽古には小さめの薬缶をかけていますがこの日は鉄瓶で。普段から鉄瓶でお稽古してきた皆様には銀瓶代わりの湯沸かし(おそらくステンレス)で雪点前をお稽古していただきました。

 鉄瓶はやかんや湯沸かしと違って蓋には穴が開いていません。茶箱の点前で鉄瓶を使う際には蓋を閉める、蓋を切る(少しずらして空気が入るようにする)という手順が加わります。また鉄瓶はそれ自体でかなり重さがありますのでなかなか扱いの難しい茶道具でもあります。

 でも、折角特別稽古に出席してくださったのですから一度は使ってみて欲しい、そういう思いでこの日は初心者の皆様に鉄瓶を使っていただきました。

 湯沸かしの方は蓋に穴が開いているので鉄瓶のように蓋を切る必要はありません。では、この穴はどちらにむけて使うのが良いのでしょうか。雪点前のお稽古をされた皆様にはそんなことも考えていただきました。

 茶箱の雪点前はお盆を使わない茶箱点前です。代わりに茶箱に「掛合」をかけてそれを点前に使います。掛合の右上角には丸い穴が開いていて、点前中はそこに帛紗を置くこと、拝見者を出した後の帛紗の扱いに特徴があります。

 雪点前をお稽古されたお二人の方は思いの外慣れていらしたので「拝見付」でのお稽古の後、「拝見なし」でもお稽古をしていただきました。拝見の有無で道具をしまいつける手順が少し変わるのも茶箱点前の面白いところです。

 様々な茶箱点前を稽古すると、いずれ共通の法則のようなものがな見えてきます。慣れないうちは大変だと思いますが、ある日突然見通しが良くなる時がやってきますから諦めずにお稽古していただきたいと思います。

 さて、この日は朝のうちは曇り、稽古が始まると晴れてきて、一日中雨が降ると言っていた天気予報は大外れかと思っていたところ、稽古の終わり近くに急に雨が降り出しました。

 終わって帰る頃にはかなり強く雨が降ってきて、ひさしぶりに雨の目白庭園を見ることとなりました。

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 次回のお稽古はお盆休み明けの23日です。
  

8月の抽選会

 8月3日は10月分の赤鳥庵利用者抽選会でした。
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 この日の参加者は39名、やはり10月ともなると様々なイベントにこの施設を使いたいという方が増えます。私たちのように茶室として利用する以外にもお琴の演奏会だったり、何かの勉強会だったり、あいかわらず結婚式の前撮り写真の方々のご利用希望もあるようです。

  抽選で私の引いた番号は21番と真ん中より少し後ろでしたが、幸い水曜日の利用を希望するライバルがあまり多くはなかったので二回のお稽古日を無事に確保することができました。

 それにしても今日も抜けるような青空に真っ白な雲の浮かぶ夏空、この通り日差しが眩しいです。 
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   庭園の池ではカルガモの姿も見られました。この三羽は今年生まれの兄弟ガモでしょうか。
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   数の減ったカルガモよりも今、一番の存在感を発揮しているのはトンボたちです。池ではシオカラトンボや腰の白いコシアキトンボが飛んでいるのがよく見えました。

 写真に撮れたのは真っ赤なトンボ一匹だけ。

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 いわゆる「赤とんぼ」ですが種類はよくわかりません。
 
 

8月2日のお稽古ー茶箱・花点前

 前日は時折強い雨が降って気温も下がりましたが、稽古当日はまたしても快晴です。

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 この日もお稽古は茶箱です。茶箱の点前に不慣れな方は前回に引き続いて卯の花点前を、慣れて来た方には花点前のお稽古をしていただきました。
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 あまりに気温が高く、野の花を持ってくるとすぐに傷んでしまいますのでこの日はお花屋さんで買ってきたミニ向日葵を入れました。風情はともかくエネルギーの溢れる花ですね。

 茶箱の花点前では花形盆という卯の花点前で使った山道盆よりひと回り大きい盆を使います。そして卯の花点前と大きく違うのは、茶杓、棗、茶碗の三つが揃って仕覆という袋に入ることです。

 点前の大きな流れとして、まず茶箱から道具を出す→道具を清めて茶を点てる→茶碗を仕舞いつけて、棗と茶杓、茶箱を拝見に出す→戻ってきた道具を片付けてもって帰る、というのは花点前も卯の花の時と同じです。

 花点前では上記の手順に「茶道具を仕覆から出す」「茶道具を仕覆に入れる」の二つが 加わるという点で少し手順が複雑になります。また、棗には小さめの平棗を使いますので、卯の花で使った中棗とは少し扱いが変わります。

 三つのお仕覆の中で扱いがもっとも大変なの茶碗の仕覆です。長緒結びにした仕覆を解いて茶碗を出す手順、出したあとの仕覆を片トンボ結びにする手順などは一部忘れてしまった方もあり、仕覆の扱いを復習するという意味ではとても良い稽古になりました。

 この日のお稽古はお休みの方も多かったので、時間帯によっては一人でニ、三回ずつ茶箱点前ができました。猛暑の中、浴衣でお稽古に来られた方も何名かいらっしゃいました。浴衣はあまり涼しい衣服ではないので、皆様熱中症には十分気をつけていただきたいと思います。

 さて最後に庭園の様子も少しだけご紹介します。

 百日紅の花がそろそろ満開です。街中や住宅街でもよく見かける花ですね。花色はピンク、紫、白など色々あるようですが目白庭園の百日紅は濃い目のピンク色、遠目にも色鮮やかでした。

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 昼間は暑いせいかあまり姿を見せなかったカルガモも夕方になるとどこからともなく出てきました。まだ全部で五羽ほど居るようです。(残念ながら写真は撮れませんでした)

 次回は特別稽古として9日の午前中のみ茶箱のお稽古をする予定ですが、台風接近の影響があるかもしれませんね。


  
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