流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2023年01月

今後の稽古予定、
4月9日(水)、4月23日(水)
5月7日(水)、5月21日(水)
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1月18日のお稽古ー薄茶・濃茶平点前

 1月18日は流水会の今月2回目のお稽古でした。ちょうどこの日の午前中、私が裏千家の東京初釜式にお呼ばれすることになりましたので、午前中は夫に代稽古を頼みました。コロナ禍で人数制限のある中、まさか自分が初釜式に呼ばれるとは思わずに東京初釜式の期間中お稽古日を設定してお茶室をお借りしていたためです。

 そんなわけでこの日は夫も私も余裕がなく、稽古場の写真・お庭の写真がありません。どうかご了承ください。 

 代わりにご覧いただく写真は「初釜式のお土産」です。午前中にお稽古に来られていた皆様にはお披露目しましたが、午後以降の方にはご紹介していなかったので改めて写真を載せます。
 
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 左上の紫の布は帛紗ではなく風呂敷。これらの品々が風呂敷に包まれておりました。この他に辻留さんのお弁当が付いておりました。例年初釜式ではお食事とお酒が出るそうですが、コロナ禍ということでお弁当になったようです。

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 寿扇と書かれた袋の中身はお家元の御扇子(文字は印刷)で右から「招友供清茗」(ともをまねいてせいめいをきょうする)と読むようです。「友人を招いてさわやかなお茶を差し上げる」といった意味合いでしょうか。今年の宮中歌会始のお題「友」にちなんだ言葉です。

 大きい方の正方形の箱の中は干菓子。干支にちなむお煎餅2種、紅白の打ち物、押し物、有平糖が入っていました。小さい正方形の箱は「卯」の文字入りの盃。封筒の中は淡交社のカレンダーでした。

 初釜式はとても晴れやかでおめでたい祝気に満ちたお茶会でしたが、お土産の品々からその余韻が感じられます。

 午前中は夫の指導の下、ふだんあまりお稽古できない「掛け軸の掛け方」や「釜の準備の仕方」「お花を入れてみる」といったお稽古を中心にしました。

 午後からは通常どおり、それぞれの進捗に合わせて盆略点前、薄茶平点前、濃茶平点前などです。前回は台子でしたが、今回は小棚(更好棚と丸卓)でのお点前を中心にいたしました。今年から新たにお稽古を始めたいという見学の方もあり、稽古は会社帰りの方のいらっしゃる夜まで続きました。

 いつもより少々慌ただしい感じもありましたが、お家元の皆様方から日々のお稽古への励ましをいただいたと思って、今年も粛々とお稽古を続けて参りたいと思います。

 次回のお稽古は2月1日です。 

1月11日のお稽古ー台子平点前

 1月11日は新年最初のお稽古でした。外はすっかり冬景色ですが、この日も年明けから続く好天に恵まれて、池の水面に映る青空と白い雲が綺麗でした。
 
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 先日の新年会で台子を出したので、初稽古も引き続き台子です。新年会の時とはしつらえを変更して、この日は竹台子を使いました。使う棚が台子に変わったというだけで、薄茶も濃茶も平点前であることに変わりはありません。 

 ただ、台子で平点前をする時は点前の前後に火箸を扱ったり、柄杓を杓立から出す、杓立に戻すといった普段とは違う所作が加わるという点が異なります。また、薄茶点前と濃茶点前とで所作が異なる部分があったりします。

 なかなか見る機会も少ない点前なのですぐには覚えられないと思いますが、お茶の稽古は「ご自身で体験してみること」が重要。たとえ一年に一度しかお稽古しない点前でも、毎年続けていると知らず知らずのうちに、だんだん身についていきます。

 また、この日は大学生のSさんに初級の許状が届いて、引次を致しました。 お若い方がお茶に興味を持ってお稽古をしてくださるのは本当に嬉しいものです。Sさん、私、夫、そしてお軸の利休様とともに記念写真を撮りました。

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 これから就職や転勤、結婚や出産などでお稽古ができなくなる時期もあると思いますが、若いうちに身につけたことは必ずご自身の内に残ります。十年や十五年ブランクがあっても、また再開できるというのが茶道の良いところです。一生にわたって精進を続けていただけると許状をお取次した私も本望です。

 さて、 お庭の様子も少しだけご紹介します。

 まずは現在の赤鳥庵前の様子から。木々の葉も落ちてずいぶんすっきりしましたね。
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 カンツバキの花盛り。梅の便りはまだもう少し先になりそうです。
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1月8日「新年会」

 1月8日に赤鳥庵をお借りして、流水会の令和五年最初の集まりである「新年会」をいたしました。

 あいにく山手線・渋谷駅の工事の影響でこの日は最寄駅である目白駅が使えない(外回りが運休・内回りも本数減)状況ではありましたが、幸いお天気もよく晴れたおかげでなんとか無事に開催することができました。 

  今年は日曜日に赤鳥庵を予約することができましたので、皆さんと一緒に懐石のお弁当と花びら餅をいただいてから中立ち(小休憩)、その後お濃茶・薄茶をいただくという茶事に準じた形式で行いました。

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 お正月ですので今年も真台子と皆具というしつらえに致しました。台子というのは普段のお稽古で使っている棚より幅も大きく、高さのある茶道具としてはもっとも大きなサイズの台です。ふだんの稽古は運びで持ち出す建水や柄杓なども最初から台子の上にかざってあるのがお分かりでしょうか。

 今年は濃茶・薄茶とも交代で皆様にお点前をしていただきました。時間はかかりましたが、ゆったりと楽しくお茶をいただける贅沢な時間を過ごすことができました。

 新年会の楽しみといえば「福引」です。景品にはお茶碗、塗りの茶杓、帛紗、古帛紗などちょっとしたお道具なども用意しておいたのですが、私が想像していた以上に盛り上がりました。

 ご都合がつかずご参加いただけなかった皆様は残念でしたが、ふだんのお稽古とは違った「お茶の楽しみ方」を体験していただくよい機会になったのではないかと思います。  

1月の抽選会

 1月5日は赤鳥庵の利用者抽選会でした。抽選会はこれまで朝10時からの開催でしたが、今年から9時半からに変更になりました。抽選会参加者の人数が増えて時間がかかりすぎる、というのが30分開始が早まった理由です。
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 私はちょうど9時(目白庭園の開園時刻)に到着したのですが、皆さん出足が早く私は七番目、9時半までに集まった参加者は約30名ほどでした。予想していたほど多くはありませんが、30名のうちかなりの割合の方が「桜の咲く時期」狙いの撮影関係者の方々でした。

 箱の中から札を引いて、そこに書かれた番号の若い順から好きな日程で予約をしていくのですが、 予想通り月末の日程から順に埋まっていきました。

 3月といえばお茶会シーズン、とくに大学関係の卒業茶会などが開かれる時期ですが、土日祝日ねらいのお茶関係の方々はそれほど多くはありませんでした。12月以降また新型コロナウイルスの感染者が急増していて、なかなかお茶会を開きたいという気分になれないのかもしれませんね。
 
 流水会の稽古日は無事水曜日を二回予約することができました。このところ連続してくじ運が良かったので、今回も心配はしていなかったのですがやはり無事予約ができるとほっとします。

 この日も大変良いお天気で、冬らしい真っ青な澄んだ空気が清々しかったです。赤鳥庵のちょうど下側にあたる池のほとりから16:9で撮影してみました。
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 こちらの蕾は蝋梅です。目白庭園の蝋梅の木は門を入ってすぐのところにありますが、よく見る蝋梅の姿(葉のない枝につぼみがついている)ではなく、この時期はまだ黄色くなった葉がたくさんついています。蕾も黄色いので目立ちません。
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 赤鳥庵裏手の芝生広場で毎年一番最初に花をつける梅の木があるのですが、この日はまだ蕾でした。梅が綻ぶのはもう少し先のようです。
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ご挨拶

 皆様、あけましておめでとうございます。令和五年、癸卯年の新年を迎えられましたこと心よりお慶び申し上げます。

 流水会が目白でお稽古を始めて丸八年が経ちましたが、これからも皆様とともにお勉強を続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 流水会の新年は8日に予定しております新年会(お茶の世界では「初釜」と呼ぶことが多いのですが、私の師匠は「新年会」として行うことが多かったので、それに倣っております)からスタートいたします。赤鳥庵での通常稽古は11日(水)からとなります。
 
 感染症の流行はまだまだおさまらないようです。皆様、お体に気をつけてお過ごしください。

 流水会 後藤宗純 

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ギャラリー
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