目白庭園には四季折々に様々なお花が咲きますが、冬を代表するカンツバキの花が少し寂しくなったお庭を明るく彩っていました。

この日は「二つのお茶室を終日お借りする」ことができず、午前中は第一和室だけ、午後は第二和室だけ、夜は両方の部屋と、時間帯によって利用できる部屋が違うという変則的な形でのお稽古でした。
いつもは初心者の方と経験者の方とでお部屋を分けているのですが、昼間の間は同じ時間に来られた皆さんが全員同じお部屋でお稽古することになりました。先輩方の見守る中でお点前をするのに相当緊張された初心者の方もいらしたようでした。
いつもと違うお部屋、異なるメンバーでのお稽古は誰でも緊張するものです。人前で失敗したくないという気持ちも強くなります。そういう緊張感の中でお稽古することで、より点前に集中できますし、その結果より点前が上手くなるという効果もありますので、「緊張する」ことを嫌がらないでいただきたいと思います。
さて、寒くなってきましたのでこの日は「絞り茶巾」という点前のお稽古をしました。お寿司やさんの湯呑みに似た深い円筒形の茶碗(筒茶碗といいます)を使って行う冬の薄茶点前です。(写真右が筒茶碗)
筒茶碗は茶碗の口径が狭いので慣れないうちは茶筅がうまく振れません。この日初めて絞り茶巾のお点前を習った方が二人いらっしゃったのですが、お二人とも大苦戦でした。
筒茶碗に限らず薄茶を上手に点てるには「適切な量の抹茶」「適切な温度、適切な量のお湯」を入れて「正しく茶筅を振る」ことが必要でどれか一つでも欠けるとうまくいきません。絞り茶巾は「正しく茶筅を振る」ことを練習するのによい点前でもあります。この冬の間に少しでも茶筅の振り方のコツを掴んでいただければ何よりです。
さて、お庭の様子もご紹介しておきましょう。

この日の池の様子です。曇り空に時々晴れ間がのぞくこともある少しうら寂しい天気だったこともあり、何か寒々しいですね。カルガモが5羽ほどいるのが見えました。この池から巣立った鳥たちでしょうか。

池のほとりには万両が真っ赤な実をつけていました。

松の木の幹には藁が巻かれています。このような冬支度を「藪巻」(やぶまき)といいます。藪巻は虫除けの一種で、冬の寒い間にこの藁に潜り込んだ害虫を春に藁ごと焼いてしまうのだそうです。
今年の流水会のお稽古はこれで終了、次回は来年1月です。

この日は「二つのお茶室を終日お借りする」ことができず、午前中は第一和室だけ、午後は第二和室だけ、夜は両方の部屋と、時間帯によって利用できる部屋が違うという変則的な形でのお稽古でした。
いつもは初心者の方と経験者の方とでお部屋を分けているのですが、昼間の間は同じ時間に来られた皆さんが全員同じお部屋でお稽古することになりました。先輩方の見守る中でお点前をするのに相当緊張された初心者の方もいらしたようでした。
いつもと違うお部屋、異なるメンバーでのお稽古は誰でも緊張するものです。人前で失敗したくないという気持ちも強くなります。そういう緊張感の中でお稽古することで、より点前に集中できますし、その結果より点前が上手くなるという効果もありますので、「緊張する」ことを嫌がらないでいただきたいと思います。
さて、寒くなってきましたのでこの日は「絞り茶巾」という点前のお稽古をしました。お寿司やさんの湯呑みに似た深い円筒形の茶碗(筒茶碗といいます)を使って行う冬の薄茶点前です。(写真右が筒茶碗)
筒茶碗は茶碗の口径が狭いので慣れないうちは茶筅がうまく振れません。この日初めて絞り茶巾のお点前を習った方が二人いらっしゃったのですが、お二人とも大苦戦でした。
筒茶碗に限らず薄茶を上手に点てるには「適切な量の抹茶」「適切な温度、適切な量のお湯」を入れて「正しく茶筅を振る」ことが必要でどれか一つでも欠けるとうまくいきません。絞り茶巾は「正しく茶筅を振る」ことを練習するのによい点前でもあります。この冬の間に少しでも茶筅の振り方のコツを掴んでいただければ何よりです。
さて、お庭の様子もご紹介しておきましょう。

この日の池の様子です。曇り空に時々晴れ間がのぞくこともある少しうら寂しい天気だったこともあり、何か寒々しいですね。カルガモが5羽ほどいるのが見えました。この池から巣立った鳥たちでしょうか。

池のほとりには万両が真っ赤な実をつけていました。

松の木の幹には藁が巻かれています。このような冬支度を「藪巻」(やぶまき)といいます。藪巻は虫除けの一種で、冬の寒い間にこの藁に潜り込んだ害虫を春に藁ごと焼いてしまうのだそうです。
今年の流水会のお稽古はこれで終了、次回は来年1月です。