流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2022年11月

今後の稽古予定、
10月9日(水)、10月16日(水)
11月6日(水)、11月13日(水)
12月11日(水)、12月25日(水)
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11月23日ーお茶会

 11月23日は赤鳥庵でお茶会を致しました。まだまだ感染症の心配がある中ですから、広くお声がけをしてお客様を募ることはせず、流水会の関係者だけ、薄茶一席のみのこじんまりとしたお茶会です。

 前日まではよく晴れた小春日和でしたのに、当日は朝から雨。私たちの師匠は「晴れ女」でお茶会の日に雨が降ることは滅多にありませんでしたが、残念ながら私がそれを受け継ぐことはできなかったようです。

 でも、庭園の門が開いてみると、雨の中で紅葉した木々が鮮やかに輝いているではありませんか!! わたしたちがこの茶室をお稽古でお借りするようになって八年目になりますが、ここまで見事な紅葉は初めて目にしました。

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 流水会の皆様の中にはお茶会に参加すること自体が初めてという方も多く、お茶会というのはどんな準備をして、何が行われるのかもわからないまま当日を迎えたので相当戸惑われたのではないかと思いますが、茶室の準備に、またお運びやお点前に、皆様とてもよく頑張ってくださいました。

 今回は一席あたり八名程度のお客様に入っていただくため、十畳と八畳の二つの和室の間にある襖を外して十八畳の広間として利用し密にならないようにしました。できるだけお客様の召し上がるお茶やお菓子に水屋の者が手を触れずに済ませられるような工夫もしました。

 お客様の多くは以前流水会に何らかの形で関わられた方が中心で、久しぶりにお越しくださった皆様に一服を差し上げることができたのは何よりの喜びでした。

 お茶会のしつらえやお道具などはその日にいらっしゃったお客様だけにお見せするというのが茶道のおもてなしの在り方ですので、このブログで当日の茶室内の様子を写真でご紹介することはできません。
「何でもすぐに写真を撮って共有する」という現代の風潮とはまったく異なる考え方もあるのだということをご理解いただければと思います。

 当日の何よりの 「御馳走」となった、お庭の紅葉の写真だけご紹介させていただきます。

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11月9日のお稽古ー炉の小習 薄茶平点前


  先週に引き続いてのお稽古ですが一週間ほどの間に庭園の木々がいっそう色づいて来たような気がします。よく晴れて絶好のお茶日和です。
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 許状のお渡しがありましたので久しぶりに利休居士のお軸を掛けました。こうして写真で見ても炉のある茶室には日本的な趣を感じます。茶道で畳に炉を切って使うようになったのは室町時代からですが、元は田舎家の囲炉裏を模して生まれたそうです。
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 そして炉を開けたら茶花は椿。椿には様々な種類がありますが、この日は西王母と初嵐を使いました。どちらもちょうど今頃から咲き始める品種で大きな蕾をつけるので茶花向きとされています。先週は椿がなくて炉開きに寂しい思いをしましたが、今週は良い状態の蕾を入れることができてホッとしました。

 お稽古ではこれまで鉄瓶でお点前をなさっていた方々にも柄杓を持って炉の中の釜から湯を汲んでお茶を点てることに挑戦していただきました。もう少しお点前に慣れた方々は丸卓という棚を使ってお茶会のお稽古です。

 今月23日に行うお茶会は人数を絞っての内輪の茶会ですが、それでも人前でお客様にお茶を点てて差し上げるという貴重な機会です。「集中を切らさずに最後までお点前をやり切ること」「お客様に美味しいお茶を差し上げようという気持ちを込めること」をみなさまにはお願いしました。

 お点前をされない方々にもお菓子をお客様ににお出ししたり、ご案内をしたり、水屋で茶碗を洗ったり、大切なお役目があります。それらをまず体験していただくのが今回のお茶会の目標です。着物を着ての所作が初めての方には貴重な体験になると思います。

  そういう私が一番お茶会を楽しみにしているのかもしれません。

  そんな中残念なニュースも。熱心にお稽古を続けて来られた方がお一人、お仕事のご都合で来年から海外に赴任されるとご報告がありました。裏千家は全世界に教授者がいらっしゃること、海外でもお稽古できる可能性のあることをお伝えしました。

  お庭の様子は何枚か写真でご紹介します。
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 手前のこんもりした赤い葉はドウダンツツジです。

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 山茶花が咲いていました


 

11月の抽選会

 11月3日は赤鳥庵の利用者抽選会でした。前回、前々回と撮影関係者の方が大勢お見えになっていた抽選会でしたが、さすがに1月に結婚式の前撮り写真を撮る人は多くないと見えて、茶道の初釜で赤鳥庵の利用をお考えの方が大勢参加されているようでした。

 利用者抽選会が始まるまで参加者は座布団の上に座って待つことになるのですが、座っている姿を見だけでその方が茶道をなさっている方かどうかは分かるものです。茶道の稽古をしている方は座布団の上に正座した姿が美しいのです。

 この日の参加者は29名。そして、私の引いた番号は「4」。見た瞬間に「ああ、これで来年も新年会ができそうだ」と安堵しました。番号順に予約が進んでいくと1月はやはりほとんどの方が茶道での利用、しかも土日祝日狙いの方が多く、途中で「もう他の方に取られてしまったので」と途中であきらめて帰る方も数名お見かけしました。

 私は無事新年会の日の予約と、二回の稽古の予約ができました。今日はとてもラッキーだったと言えるでしょう。

 流水会は来年も赤鳥庵で新年会を致します。日程は1月8日(日)。三連休の中日ではあるのですがぜひ皆様に来ていただけると良いな、と思っております。

 さて、お庭の写真です。お稽古の日に引き続いてこの日もいい天気でした。
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 木々の梢もはっきりと赤く染まってきているのが分かると思います。
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 こちらは赤鳥庵の南側で見かけた木です。この色も秋らしいですね。
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11月2日のお稽古ー炉の小習

 11月になりました。茶道の世界では11月を「茶人の正月」と呼んだりします。昔の茶人は11月に炉を開くのに備えて竹垣を新しくしたり、襖や障子を張り替えたり、畳を替えたりしたそうです。稽古場の赤鳥庵でも炉のある場所の畳が交換されていました。管理事務所の方のお話では、11月に入って炉を使うのは私たちが初めてとのことでした。

 最初に炉を使ってお稽古をする「炉開き」の日は現代でも気持ちを新たにお稽古に臨みます。流水会ではこの日は毎年「松風伝古今」という横物の掛け軸をかけて、鶴首の花入に椿を入れていますが、今年は小菊と照り葉です。
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 実をいうと我が家のベランダで育てている椿の花つきが今年は遅れていて、炉開きには間に合わなかったのでした。自然のものですからそういうこともあるとはわかってはいたのですが、いざ椿がないとなると本当に困ります。この花に決めるまで稽古前日は約半日かけて花を探しまわりました。昔から「花は足で探すもの」と言われていますが、まさにそれを実感した炉開きでした。

 お稽古のお菓子は例年どおり「亥の子餅」をご用意しました。11月だけのお菓子です。

 さて、お稽古の方ですが、今月はここ赤鳥庵でお茶会を予定していますので、そのための稽古を中心にいたしました。炉での稽古が初めての方は運びの薄茶点前、お茶会でお点前をしてくださる方は棚をつけての薄茶・濃茶点前です。

 せっかくの 炉開きではありましたが、茶室内の写真もお菓子の写真も撮っていません。茶会のためのお稽古で精一杯でそんな余裕が微塵もなかったのだな、と後になってから気がつきました。皆様がとても熱心にお稽古に取り組んでくださったこともあり、一日じゅうほぼ途切れることなく稽古が続いていたせいもあるでしょう。

 ブログの読者の皆様には申し訳ありませんが、そうした事情ですのでお許しください。

 では最後にお庭の紹介です。この日は大変お天気が良く、少し色づき始めたお庭の木々も大変綺麗に見えました。
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 水面に映る影からも空気が澄んでいるのがよくわかると思います。
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 庭園の椿の蕾もふくらんできました。
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 赤鳥庵の前は杜鵑草が綺麗に咲いていました。やはり今年は少し花が遅いのかもしれませんね。
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