流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2022年04月

今後の稽古予定、
4月9日(水)、4月23日(水)
5月7日(水)、5月21日(水)
6月11日(水)、6月18日(水)
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4月26日のお稽古ー初めての茶道、初めての上級稽古

  いよいよ緑が色鮮やかな季節になりました。この日は朝から曇りで時々小雨の降る、四月の末にしては肌寒い気候で久しぶりに暖房を入れました。庭園の桜も葉桜に変わっています。

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 このところ気候が安定しません。体調を崩してお休みされた方あり、当日の急な欠席の方あり、その一方でご見学や体験にお見えになった方もありました。

 「お茶のお稽古は初めてです」とおっしゃっていた方が、よくよくお話を聞いてみると小中学校の頃に学校でお茶の体験をしたことがあったり、お話を聞いてみると私の方にも様々な発見があります。

 さて、この日は私にとってはなかなか気の抜けない、緊張のお稽古でもありました。というのも、お二人の方が初めて上級のお点前の稽古をされたからです。使うお道具の種類が多く、ふだんからお稽古している点前に比べると手数も多く、その上これまでやったことのない所作も出てくる、時間のかかるお点前です。

 お二人ともよく頑張ってお稽古してくださって、終わったときには私も本当にほっとしました。

 実をいうと、これほど大変な稽古をする日に見学や体験の方を受け入れて大丈夫だろうか、お断りしようかと悩んだのですが、結果的には急な欠席が何名かありましたので、十分に余裕をもってご見学や体験の方とお話することができました。

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 こちらは夕方のお稽古場の写真です。現在、18時以降は二つの茶室をお借りして、私と夫の二人でお稽古を見ています。といっても、来月からは風炉になりますので、この景色の茶室はこの日が最後ですね。お気づきになった方もあると思いますが、第一和室の畳が新しくなりました。いい香りがします。

 庭園はつつじが見頃を迎えています。
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 海老根(エビネ)も咲き始めました。春に咲く蘭の仲間です。
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帛紗の手入れについて

 お茶の稽古では茶道具を清めたり、熱い釜の蓋の開け閉めしたりするときに「帛紗(ふくさ)」と呼ばれる布を使います。稽古で使う帛紗は、抹茶がついたままにしておくとだんだんその部分が黒ずんできます。汚れてしまったらどうしたら良いのでしょうか。

 帛紗は絹でできています。洗剤などで洗うとせっかくのふんわりとした絹の手触りが変わってしまったり、布地が縮んでしまったりするので、昔から「帛紗は洗わないもの」とされています。では、汚れてしまったらどうすれば良いでしょう? 

 まず、抹茶が付着したらできるだけ早めに帛紗同士をこすりあわせて抹茶を落とすことが大切です。それでもしばらく使っているとだんだん汚れが目に付くようになってきます。そうなったら新しいものと取り替えるわけですが、そうお安いものではないし、他の部分が綺麗なのにもったいないと思う方もいらっしゃるでしょう。

 私も汚れた部分を見ながら「ああ、もっと普段から抹茶を丁寧に落としておけばよかった」と感じることがよくあります。

 布同士をこすり合わせればついた抹茶が取れるのですから、何かもっと抹茶を落としやすい布地はないのでしょうか?実はあるのです。それはマイクロファイバーです。マイクロファイバーは化学繊維ですが非常に繊維が細く、これでこすると絹の布地の目に詰まった汚れも取ることができます。

 わたしたちに一番身近なマイクロファイバー、それは「めがね拭き用の布」です。お持ちの方は、まずはためしにメガネ拭きで帛紗の汚れをこすってみてください。めがね拭きをお持ちでない方は、100円ショップなどで購入することができると思います。帛紗同士をこするよりずっときれいになりますよ。

 帛紗のもう一つの敵はシワです。稽古が終わった後慌てて畳んだら、へんなところにシワがついてしまった。畳み方を間違えて不要な筋がついてしまった。そんなときはどうしたら良いのでしょう?

 アイロンをかける、というのは一つの手段ですがあまりギュウギュウ押してしまうと帛紗がつぶれてしまいます。私のお勧めは衣類用のスチーマーを使うことです。ハンガーにかけたまま蒸気でシワを伸ばす、「ハンディスチーマー」「ハンディアイロン」などと呼ばれるアレを使ってシワをとります。

 茶道具を清める帛紗は、日頃から手入れをしてなるべくきれいに保ちたいものですね。



4月6日のお稽古ー濃茶・薄茶・台天目など

春といえば桜、私たちがお稽古をしている赤鳥庵のある目白庭園には大きな枝垂れ桜の木があります。お稽古の日に桜がほぼ満開、ということにはなかなかならないのですが、今年は久しぶりに美しい花の姿を見ることができました。嬉しいことです。
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軸は「竹有上下節」です。竹という字がまるで竹の姿のように書かれているのが面白いですね。
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さて、お稽古の方は引き続き炉でのお点前です。入会してまもない皆様は初歩の盆略点前、初心者の皆様は薄茶の平点前、少し慣れた方々は濃茶の平点前、そして先日上級の許状を取られた方々には台天目とこの日も色々なお点前をお稽古しました。
 
また、この日もご見学の方が1名ありました。学生時代にお茶をされたご経験があり、再開するにあたってお稽古場をさがしていらっしゃるとのことでしたので「4月の間に様々なお稽古場をご見学されて、5月から始められるとよろしいですね」と申し上げました。お茶の稽古では4月までが炉での稽古、5月からが風炉の稽古に変わります。4月末が一つの区切りなのです。

ただし、初めてお茶を習う方にはこの区切りはあまり意味がありません。季節に関係なく初歩の「盆略点前」からお稽古を始めるからです。流水会でもこのところ相次いでお二人の方が入会されて、初歩の「盆略点前」をお稽古中です。

お茶の世界での経験年数も、年齢や性別も異なる方々が同じ日に茶室を訪れて、それぞれが自分にあった稽古をする。それが私達流水会のお稽古です。

次回、4月20日は炉の稽古も最後になりますので、久しぶりに上級の点前のお稽古も予定しています。初歩から上級まで、次回も様々なお点前をすることになるでしょう。

さて、庭園の様子ももう少しご紹介しておきましょう。

枝垂れ桜と並んでお庭の春を彩るハナカイドウが満開を迎えました。あまり大きくない木ではあるのですが、ソメイヨシノなどに比べると花の色が濃くとてもゴージャスな感じです。
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 射干(シャガ)の花も咲き始めました。シャガは中国が原産地だそうですが、この時期東京ではあちこちの庭園でよく見かける花です。
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花の季節が過ぎると今度は若葉の季節が待っています。

 
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