久しぶりの流水会のお稽古です。明け方は雨でどうなることかと心配しましたが、朝には止んで昼過ぎには日差しものぞくやや蒸し暑いお天気となりました。
8月に一回だけ茶箱の稽古をしてそのままになっていたので、今月ももう一回茶箱をすることにしました。茶箱に少し慣れた方は「花」点前、今年初めて茶箱を習う方、初心者の方は「卯の花」点前です。
卯の花点ではこれまであまり使ってこなかった「古帛紗」(こぶくさ)の扱い、花点前をお稽古される方は茶碗や茶杓の「仕覆」(しふく)の扱いがあります。
お茶の点前では古帛紗や仕覆のように布(裂地:きれじ、といいます)で作られた茶道具も使います。実はこれらの裂地にはそれぞれ呼び名があって、名物裂(めいぶつぎれ)と呼ばれる古くからある有名なものも少なくありません。お稽古を通じて有名な裂地の名前なども覚えていくことになります。写真の古帛紗は左が利休緞子(りきゅうどんす)、右が人形手金蘭(にんぎょうできんらん)と呼ばれています。
今日のハプニングは、卯の花点前のお稽古を今年初めてなさった方々が、水屋に置かれていたオレンジ色の茶碗の仕覆を「ハロウィンか何かだと思いました」とおっしゃったことでした。たしかにかぼちゃに似てはいますが正解は「茶碗を入れておくための袋」なんですよ、と種あかしをしました。
久しぶりの稽古ではあったのですが参加者が少人数だったこともあって、昼間は私と夫が普段なかなかできない奥伝の点前の稽古をしました。ご指導はI先生です。点前の内容について詳しいことはお話しできませんが、私たちにとっても充実した稽古となりました。

亡き師匠は、ご高齢になられてお稽古をおやめになる直前まで、写真のような茶道具を用いる奥伝のお点前の稽古をよくつけてくださいました。師匠の言葉というのは亡くなった後までも心に深く残るもので、こうした点前をするたびにどこからか師匠の声が聞こえてきます。
私、夫、そして私たちの姉弟子でもあるI先生が、秋のお彼岸に三人でこのような稽古をすることになったのは、ひょっとしたら亡き師匠のお計らいであったのかもしれません。
さて、この日のお庭は萩の花が満開、見事な景色でした。まずは茶室の中から見た白萩から。
ピンクの萩も今が真っ盛りです。
池はこの日もカルガモの天下。ここで生まれたカモたちは相変わらず人を恐れることを知りません。
次回の稽古は10月。緊急事態宣言が解除されてお稽古に参加してくださる方の人数が増えると嬉しいのですが、どうなることでしょう。
8月に一回だけ茶箱の稽古をしてそのままになっていたので、今月ももう一回茶箱をすることにしました。茶箱に少し慣れた方は「花」点前、今年初めて茶箱を習う方、初心者の方は「卯の花」点前です。
卯の花点ではこれまであまり使ってこなかった「古帛紗」(こぶくさ)の扱い、花点前をお稽古される方は茶碗や茶杓の「仕覆」(しふく)の扱いがあります。
お茶の点前では古帛紗や仕覆のように布(裂地:きれじ、といいます)で作られた茶道具も使います。実はこれらの裂地にはそれぞれ呼び名があって、名物裂(めいぶつぎれ)と呼ばれる古くからある有名なものも少なくありません。お稽古を通じて有名な裂地の名前なども覚えていくことになります。写真の古帛紗は左が利休緞子(りきゅうどんす)、右が人形手金蘭(にんぎょうできんらん)と呼ばれています。
今日のハプニングは、卯の花点前のお稽古を今年初めてなさった方々が、水屋に置かれていたオレンジ色の茶碗の仕覆を「ハロウィンか何かだと思いました」とおっしゃったことでした。たしかにかぼちゃに似てはいますが正解は「茶碗を入れておくための袋」なんですよ、と種あかしをしました。
久しぶりの稽古ではあったのですが参加者が少人数だったこともあって、昼間は私と夫が普段なかなかできない奥伝の点前の稽古をしました。ご指導はI先生です。点前の内容について詳しいことはお話しできませんが、私たちにとっても充実した稽古となりました。

亡き師匠は、ご高齢になられてお稽古をおやめになる直前まで、写真のような茶道具を用いる奥伝のお点前の稽古をよくつけてくださいました。師匠の言葉というのは亡くなった後までも心に深く残るもので、こうした点前をするたびにどこからか師匠の声が聞こえてきます。
私、夫、そして私たちの姉弟子でもあるI先生が、秋のお彼岸に三人でこのような稽古をすることになったのは、ひょっとしたら亡き師匠のお計らいであったのかもしれません。
さて、この日のお庭は萩の花が満開、見事な景色でした。まずは茶室の中から見た白萩から。
ピンクの萩も今が真っ盛りです。
池はこの日もカルガモの天下。ここで生まれたカモたちは相変わらず人を恐れることを知りません。
次回の稽古は10月。緊急事態宣言が解除されてお稽古に参加してくださる方の人数が増えると嬉しいのですが、どうなることでしょう。