流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2019年06月

今後の稽古予定、
4月9日(水)、4月23日(水)
5月7日(水)、5月21日(水)
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6月26日のお稽古ー茶通箱、葉蓋、洗い茶巾

 梅雨の真っ最中だというのに、爽やかな青空が覗く水曜日です。午前中からお部屋を取っていたのですが、この日は皆様の出足が遅かったため、午前中はI先生と私たち夫婦三人だけ。久しぶりに私が点前をして、静かな茶室で三人でお濃茶をいただきました。お稽古を続けているとたまにはこういう日もあります。
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 中級以上の皆様のお稽古科目は「茶通箱」です。茶通箱の点前は古くからあるそうで、亭主がお茶を用意しておいたところへ、お客様からもう一種類お茶を頂戴したような場合に行うとされています。一人がお点前をすると濃茶が二碗、つまりふだんの倍のお濃茶が出ますのでこれをいただくお客様もなかなか大変です。

 薄茶は初級・中級の皆様ともに夏の点前である葉蓋と洗い茶巾をお稽古しました。 葉蓋は水指の蓋の代わりに植物の葉を使います。裏千家十一代の玄々斎が七夕の茶会で、花入の受け筒を水指とし、梶の葉を蓋にして行なったのが始まりだそうですが、この日の稽古ではアカメガシワの葉を使いました。
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 アカメガシワは庭に植えるような木ではないのですが、葉が大きく、ちょっとした緑地があるとよく生えてくる、私の住む神奈川県横浜市あたりでは本当によく見かける木です。「葉蓋に良い」と近所にお住まいのお茶の先生に勧められたのですが、使ってみると大変具合が良かったです。
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 夜八時過ぎに、一番最後にお稽古に来られたMさん。このお菓子を見るなり「誰か新潟に行ったのですか?」というので、「先週故郷の新潟に帰ったI先生のお土産ですよ」とお伝えすると「えっ!私も新潟なんです」と。このあとお二人は故郷新潟のお話で盛り上がっていました。

 お茶のお稽古にはお菓子がつきもの。I先生に限らず、皆さん旅行にいらっしゃった先でお土産のお菓子を買ってきてくださるのですが、それがまたお話のきっかけになるのは嬉しいことです。

 さて、お庭の方ですが連日の雨のおかげでいよいよ緑が濃くなりました。このところ庭園を訪れる人も減っているのか、カルガモが歩道に上がって休んでいました。ここのカルガモたちは本当に人を恐れないので逆にこちらがびっくりします。
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 こちらはこの時期茶花にもよく使われる半夏生(ハンゲショウ)です。花の咲く時期だけ、葉が白くなります。
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 茎がすくすくと伸びたこちらは擬宝珠(ギボウシ)でしょうか。
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 次回のお稽古は来週、7月3日です。そろそろ茶箱の稽古も始めます。


  

6月12日のお稽古ー長緒、四滴茶入

 梅雨寒とでも言うのでしょうか。暑い日が続いていたかと思うと急に冷え込んだりと気候が安定しませんね。やっぱり傘が手放せない曇り空ですが、そんな日も稽古は続きます。

 お軸は「日々是好日」、唐銅の花入にお花は薄桃色の芍薬を一輪入れました。
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 お稽古科目は小習。中・上級の皆様は寒雲卓を使っての長緒と、四滴茶入の一つである水滴を使っての薄茶点前です。寒雲卓は裏千家十三代圓能斎好みのお棚ですが、地板がなく運びの扱いとなります。勝手付の柱に掛釘がありますので、長緒の仕覆を掛けることができます。

 長緒で一番難しいのは仕覆の緒の始末です。掛釘のある棚でお稽古するのは、きちんと緒が始末できているかどうかを確認する意味もあります。

 水滴というのは片側に口、反対側に手のついた形の茶入ですが、これは薄器として扱います。棚にかざる時、置き合わせる時の向き、茶を汲む時の持ち方に特徴があります。
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 この日は入門・初級の皆さんにも進展がありました。盆略点前を卒業して初めて柄杓の扱いに進んだ方が三名いらっしゃいました。初級の方には薄茶平点前、濃茶平点前を中心に取り組んでいただきましたが、この日一足早くMさん母娘に洗い茶巾の点前をしていただきました。

 さて、お庭の方ですが、濃厚な緑に染まる中、初夏の花が咲きはじめました。
 未央柳(ビヨウヤナギ)が満開で見頃を迎えました。
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 こちらは紫陽花。ガクアジサイの仲間でしょうか。
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 こちらはクチナシです。
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 次回は26日。裏千家には夏の点前がたくさんあります。6〜8月の間に夏の点前と茶箱の稽古をしようと思うと、これから先、なかなか忙しいことになりそうです。 

6月22日に小さなお茶会をします

 来たる6月22日(土)ご縁があって、練馬区生涯学習センターのサークル文化祭に参加することになりました。 

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 「晃和会」というのは、小規模なお茶教室をまとめた会で、私の友人がこちらの世話役をしている関係で流水会にもお声がかかりました。文化祭のお茶席は6月21日(金)〜23日(日)の3日間ありますが、私たちは22日(土)の担当です。
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 今回のサークル文化祭の会場である「生涯学習センター」は練馬駅から徒歩10分ほどの場所にあります。駅から向かうとちょうど練馬区役所の裏(南側)で、練馬図書館の二階が生涯学習センターです。ふだんは団体利用専用のエリアですが、サークル文化祭のため一般の方もご入場いただけます。

 私たちがふだんお稽古しているのは目白、つまり豊島区なのですが、練馬区とご縁がないわけではありません。実は、流水会の会員で練馬区内にお住まいの方を対象に、今年の四月からは練馬区内でお稽古を始めました。場所はこちらの生涯学習センターではなく、向山庭園(遊園地の豊島園のすぐ近くです)の和室です。

 そんなご縁もあり、今回は練馬区でお茶を一服差し上げることになりました。お近くの方はぜひお運びください。1席300円でお干菓子とお抹茶が召し上がれます。なお、複数のお席に入りたいときはそれぞれ300円かかりますのでご注意ください。続きを読む
ギャラリー
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