流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2018年12月

今後の稽古予定、
10月9日(水)、10月16日(水)
11月6日(水)、11月13日(水)
12月11日(水)、12月25日(水)
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12月16日ー年の瀬茶会

 12月16日は赤鳥庵でお茶会を致しました。流水会にとりましては昨年七月に続いて二度目の茶会です。

 本来なら春や秋のもう少し過ごしやすい季節の方がお茶会向きなのですが、何しろ会場の予約はすべて抽選ですので、ライバルの多い春と秋に茶会をするのはなかなか難しいという事情があります。

 十二月に茶会を開いた理由はもう一つあります。昨年亡くなられた私の師匠の一周忌を迎えるからです。師匠を見送るにあたって献茶の一つもできなかったことは私にとって大きな心残りでした。所縁ある弟子が何人かでも集まって、お茶の席で先生を偲ぶことは私の念願でもありました。

 とはいえ年の瀬にお茶会を開いて果たしてお客様が来てくださるのでしょうか。少し心配ではありましたが、このところ急に増えた流水会の会員の皆様やそのお友達、ご家族が大勢足を運んでくださって、一席十名ほどの席を五席、全部で五十名ほどの方にお茶を差し上げることができました。
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 二度目の茶会のはずなのに、今回は「初めて」のことばかりでした。私自身、裏千家から教授の資格をいただいて初めての茶会、そして私がご指導した方が初めてのお点前をされたり、お運びをされたりと活躍してくださいました。

 皆様最初のうちは「洋服でもいいですか?」とおっしゃっていたのに、思った以上に大勢の方が着物でご参加くださったことも嬉しい驚きでした。朝早くから着付けをするだけでも慣れない方には大変なのに、立ったり座ったり、お茶やお菓子を運んだりと着物を着て動き回るわけですから、なおのこと大変だったのではないかと思います。
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 皆さんの姿を見て、私も三十年ほど前に初めてお茶会に参加したときのことを思い出しました。ただ言われるままに点前をしたこと、それ以外はほとんど何もできなかったこと。でも、それがとても楽しかったこと。私の場合は初めての茶会が「茶道が面白い」と感じた最初のきっかけでした。

 お茶会とは一つの部屋に集いお客様にお茶とお菓子を召し上がっていただく、ただそれだけのことで、考えてみれば稽古とさほど大きな違いはありません。でも、お茶会という「場」にはふだんの稽古とは違う「何か」があります。

 初めてお点前やお運びに挑戦してくださった皆様、あるいは今回初めてお茶会に参加された皆様が、それぞれの心の中でその「何か」を見つけてくださったら、そして少しでも茶道に対する興味や関心を深めてくださったら、これほど嬉しいことはありません。

 流水会の今年の活動はこの茶会をもって終了です。
 

12月12日のお稽古ー茶通箱、お茶会の点前

 12日は今年最後の稽古日でした。幸いこの日も雨の心配はなさそうです。赤鳥庵の前では愛らしいヤブツバキの花が出迎えてくれました。

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 来たる16日のお茶会に向けての稽古と、上級者の皆様には茶通箱の稽古をしていただきました。

 お茶会では更好棚を使う予定でしたので、上級者の方々には何か運びの点前でと思い、実は和巾点と大津袋の用意をしていたのですが、東京道場のゼミナールに通っているCさんから「12月の科目が茶通箱だったのでぜひ復習を」とリクエストがあったため、当日になって茶通箱に変更となりました。

 茶通箱は異なる種類の濃茶二種を出すお点前です。一種は通常どおり茶入に、もう一種は棗に入れて大津袋に入れるかまたは包帛紗にします。二種の茶を出すために、少々手順も煩雑になりますし、拝見に出される道具の数も増えます。予習なしでこの点前に臨むことになった方は大変だったと思います。

 お茶会の稽古もいよいよ佳境です。茶会では異なる二碗で薄茶を二服点て、替茶碗で仕舞つけをしますので、普段の点前とは少し手順が違ってきますので、薄茶平点前とはいっても気が抜けません。着物を着て点前をしますから洋服とは少し勝手が違います。

 この日は見学の方があり、今回から入会されることになった方も三名あり、逆に欠席者はお一人だけで実に賑やかで、今年一年で一番人数の多いお稽古日でした。あれほど空いていた夜のお稽古場がここまで満員になる日がくるとは驚きです。

 冬のお茶室は炉にかけられた釜から湯気が立ち上り、そこで点前をするのも、客としてお茶をいただくのも大変風情があります。稽古の様子をご覧になった方々がお茶の稽古をしてみたい、再開してみたいと思ってくださるのは 本当にありがたいことだと思います。

 お庭は紅葉の見頃は過ぎて、いよいよ冬の趣となりました。雪つりをした松の木もまた美しいものです。
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 さて、日曜日のお茶会の天気はどうなるでしょうか。あまり寒くならないと良いのですが。 

12月5日のお稽古ー茶会の稽古と長緒

 少し雲の多いお天気でしたが、12月とは思えないわりと暖かな水曜日です。この日の稽古は午前中から夕方まで。第二和室一部屋だけでのお稽古でした。
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 隣のお部屋も別の団体さんがお稽古をしていることがよくあるのですが、午前・午後とも隣は写真撮影の方々でした。結婚式の前撮りです。外の庭園と中の和室で、和装の花嫁さん・花婿さんが写真を撮っている姿は時々お見かけしますが、どの方々もとても幸せそうでこちらも福のおすそ分けをいただいている気分になります。
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 この日、Mさんの初級の許状が届いたので引次をしました。頑張ってお稽古された方の許状は私にとっても嬉しいものです。

 お稽古は来たる16日のお茶会の点前です。今回初めてお茶会でお点前に出てくださるKさんは、ただいま猛特訓中。薄茶の平点前なので、別に点前自体がそれほど難しいというわけではないのですが、 お客様の前でお点前をし、お茶をさしあげるとなると緊張しますし、失敗したくないという気持ちも出てきます。

 そんな中で最後までやりきるには目の前の所作一つ一つに集中するしかありません。自分自身と戦いながらお稽古を重ね、心を鍛錬し、茶会当日を迎えてお客様の前で点前をする。こうした経験の積み重ねがその方にとっての大きな財産になっていきます。

 上級者の皆様は濃茶、この日は長緒でした。長緒の扱い、大海茶入の扱いというのはやはり人前できちんとこなすのが難しいものの一つです。

 午前に三名、午後三名と人数が少なめで比較的ゆったりしたお稽古になるかと思いきや、全員が二回ずつ点前をなさったので印象としてはいつもと変わらぬ忙しい一日でした。

 庭園は紅葉真っ盛りです。赤や黄色のもみじ、そして真っ赤なぼけの花が咲きはじめました。

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 赤鳥庵の中から眺める紅葉は今こんな感じです。松の雪つりも終わりました。いよいよ冬の到来です。
 
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