流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

今後の稽古予定、
4月9日(水)、4月23日(水)
5月7日(水)、5月21日(水)
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2月の抽選会

 2月6日は4月分の赤鳥庵利用者抽選会でした。2月に入ってからは冷え込む日が増えていますが、この日も真冬の快晴でした。空気が冷たいです。

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 参加者は46名ほど、今回も激戦です。目白庭園には大きな枝垂れ桜の木がありますので桜の咲く頃は秋の紅葉シーズンに次いで人気があります。と言ってもこの数年は温暖化で桜は3月中が見頃になることが多いのですが。

 私はこの日の抽選ではクジ運がなく、また狙っていた第一水曜日は赤鳥庵が臨時で休館とのことで踏んだり蹴ったりでしたが、それでもなんとか二回の稽古日を予約できました。

 予約されている方の利用目的を聞いていると、茶道や写真撮影のほかにも三味線などのお稽古、学習会などで利用される方もある様です。公共施設としては利用料金高めの赤鳥庵ですが、相変わらず人気は高いですね。

 3月と4月の稽古日は私のクジ運がなかったせいで、普段の稽古日のように全室を一日中貸し切りではない日がありますが、お稽古の仕方を工夫して乗り切りたいと考えております。

 抽選会の後でお庭を散策してみると、愛らしい乙女椿の花が咲いていました。淡いピンクの八重咲き、同じ椿でもあまり茶花には向かない種類ですが、公園などでは庭木としてよく植えられている椿です。

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  春に向けて少しずつ花が増えてきます。楽しみですね。

 最後におまけ、庭園のすぐお隣にあるアトリエの外には早くも可愛いお雛様が飾られていました。

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2月5日のお稽古ー大圓草など

 2月になりました。立春を過ぎて突如やってきた寒波の影響で一度は緩んだ寒さがまた戻ってきました。

 寒い中、赤鳥庵の前では寒あやめの花が咲いていました。冬に咲くあやめの仲間です。

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 この日は嬉しいことが二つ、残念なことが一つありました。

 嬉しいことの一つ目はKさんに茶名が届いたことです。私たちが学ぶ裏千家流では茶名は歴代のお家元のお名前から「宗」 の一字をいただいて命名されます。Kさんの茶名は本名の一番上の一文字と合わせて「宗◯」でした(ここでは明かしません)

 Kさんは流水会に入会されて初めて茶道を学ばれました。ゼロから始めてついに茶名を取られるまでになられたことは素晴らしいと思いますし、私も感無量です。

 二つ目は、この日の夜にはお稽古の見学に来られた方がその場で入会を決めてくださったことです。見学に来られる前に随分とこのブログも読んでくださっていたとのことでした。そう伺うととても励みになります。

 残念だったのは、お休みの方が多かったことでした。皆様のお仕事やご家庭の用事がたまたま稽古日に重なったり、体調不良だったりと理由はそれぞれでしたが、一緒にお稽古できないというのは寂しいものです。

 人数が少ない日は時間のかかるお点前をお稽古しましょう、ということで上級の許状をお持ちの方には大圓草の点前をしていただきました。濃茶を続けてニ碗練る点前で、約45分間ほど集中力を切らさずに続ける必要があります。

 足の痺れや痛みと闘いながら、皆様よく頑張ってくださいました。

 中級以下の皆様には台天目や唐物、絞り茶巾や濃茶、薄茶の平点前などそれぞれの進捗に応じてのお稽古でした。よく申し上げております様に、流水会でのお稽古はその方に合わせた科目をお稽古するのが基本です。

 茶道の稽古は他人と自分を比べたり、それによって優越感や劣等感を感じるものではありません。自分自身と向き合い、今その瞬間になすべきことに集中することが肝要です。自身の成長を実感したいという方は、ぜひ休まずお稽古に来ていただきたいと願っております。

 最後はこの日のお庭です。ようやく梅が咲き出しました。

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  寒さの中にも春の日が近づいていることを感じます。

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 これはメジロ用の餌台でしょうか。目白でメジロが見られた方はラッキーかも。次回のお稽古は19日です。

 

1月22日のお稽古ー四ヶ伝、絞り茶巾など

 1月22日は今月二度目の流水会のお稽古日でした。

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 この日のお稽古は中級以上の許状をお持ちの皆様は唐物、台天目、盆点のお稽古を中心にお稽古致しました。この三つの科目はいずれ点前は非公開で、教本もありません。お家元から点前の許状を頂いた方だけが、師匠から点前を伝授されることになっています。

 最近ではインターネットにこれらの点前の映像を公開している方もいらっしゃる様ですが、茶道の世界では「師匠から直接点前を受け継ぐ」ことに重きを置いています。見知らぬ方の映像で伝物の予習や復習をすることはお勧めできません。

 ではどうやって点前を覚えれば良いのか?私の師匠は「家に帰ってからノートに書く」ことを勧めてくださいましたので、私も皆様にはそのようにお伝えしています。稽古場でお稽古したこと、ほかの人の点前を見て気づいたことなどは専用のノートを作って書いておくのです。

 スマートフォンやPCで記録するのも良いですが、自分の手を使って文字を書く方が記憶に残りやすいような気がします。書いていくうちにその点前の特異な点や、風炉と炉の時の点前の違いなど頭の中が整理されていきます。

 そんなことをしなくても覚えられる、という方もいらっしゃると思いますが、しばらくその点前から遠ざかるといずれ忘れてしまうものです。ノートを作ることは未来の自分の助けになりますのでぜひやってみてください。

 この日の薄茶点前は絞り茶巾をいたしました。お寿司やさんの湯呑み茶碗のような背の高い茶碗(筒茶碗)を使うお点前です。

 毎年寒い時期になると一度は絞り茶巾をお稽古していただくのですが、スラスラと点前のできる方は少なく、皆様何か一つ忘れるところがありました。難しくはないけれど間違えずに最後までやり切るのは案外難しい点前です。

 口径の狭い茶碗ですので柄杓のお湯を茶碗の外にこぼしてしまう方も相次ぎました。だからこそ毎年お稽古をする必要があるのですね。寒さの厳しい間じっくり絞り茶巾をお稽古したいと思っております。

 さて、最後は恒例の庭園の様子です。ようやく蝋梅が咲きはじめました。こちらの蝋梅はソシンロウバイと呼ばれる園芸品種だそうです。

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 椿の蕾も膨らんできました。

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 この日も池にはカルガモの姿が見られました。暖かくなる頃には雛の姿も見られると良いですね。

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 最近はこんな冊子も配布されているようです。小さな庭園ですが最近は外国からの観光客も訪れているようです。

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 次回のお稽古は2月5日です。

 
ギャラリー
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