3月12日は特別稽古をいたしました。赤鳥庵の前には真っ赤な藪椿が咲いていました。あいにくお天気は曇り、午後から雨の予報が出ていました。

特別稽古では通常のお稽古ではなかなかできない科目、花月之式や奥伝の点前をお稽古しています。この日の科目は奥伝の一つ行之行台子と台子を使った濃茶、薄茶の平点前でした。
いつもは二つの茶室を使って朝から夜までお稽古していますが、この日は八畳の茶室をお借りし、竹台子を据えて行いました。床の間の軸は「歩々是道場」お花は一休椿と雪柳です。

行之行というお点前は奥伝として最初に習うお点前ですが、初めての方はびっくりされるくらいやること、覚えることが沢山あります。特に炉でお稽古すると風炉の時よりさらに手数が増えて時間もかかります。
この日は三名の方がこの点前をなさいましたが、皆さん足の痺れと戦いながらよく頑張って最後までお稽古してくださいました。点前をやり切る集中力、覚えようとする強い意志がないとできません。本当によくやってくださったと思います。
実は点前の稽古は家に帰ってからも続きます。行之行には教本などはありませんから、家に帰ったらその日覚えたことをメモに書き残しておくよう、皆様にはお勧めしています。つまり教本の内容に相当する物を自分で作り上げていく必要があるのです。
私が皆様にこの科目をお教えできるのは、自分もメモを書き、ノートにまとめて、繰り返し何度も手順をチェックし、間違いを修正し、アップデートし続けてきたからです。長くて手続きが煩雑だからと敬遠するのではなく、ぜひ挑戦してご自分のものにしていただければと思います。
この日は許状をお持ちでない皆様や、まだこのお稽古を始めていない方向けに台子の平点前を致しました。台子平点前では尺立に入れた柄杓の出し入れ、火箸の扱い、建水を台子から下ろし、また台子にかざるタイミングなど、運びや小棚の平点前にはない手続きが幾つもあります。これに慣れることがいずれ奥伝を習う際に大いに役立ちます。
濃茶点前をなさった方と薄茶点前をなさった方がありましたので、両方をご覧になられた方はその違い(かなり違うところがあります)がよくお分かりになったのでは、と思います。
この日のお稽古はいつもとは違って夕方には終わりました。準備や片付けを皆様方がお手伝いくださるようになったおかげで、最近は私の負担もかなり減ってはきていますが、それでも久しぶりの台子稽古で帰る頃にはヘトヘトになりました。
さて、この日は一部屋だけの利用でしたが、お隣は午前中が成人式の記念撮影、午後が結婚式の前撮り撮影でした。撮影の方は写真を撮るとさっと居なくなってしまうので、あまり気にしないようにはしているのですが、撮影中は結構騒がしいですね。
しかもこの日は撮影の背景に廊下を使いたいから、ちょっと荷物を退けて欲しいと隣の部屋の私たちにまで注文を付けるカメラマンさんがあったり(大変珍しいことです、ちょっとムッとしました)で、集中力が途切れることもありました。
それもまた修行のうち、と考えるべきなのでしょう。
最後は恒例のお庭の紹介です。梅の花はそろそろ終わり、裏の芝生広場では寒緋桜が咲き出しました。鮮やかな色合いですね。留まっている鳥はヒヨドリでしょうか。


庭園のあちこちで、様々な色の椿が咲いていました。白は椿、真っ赤なのはボケですね。
こちらは少し変わった形の花ですね。肥後椿でしょうか。

斑入りの花もありました。見事ですね。

池に飛来したアオサギです。何か池の中の獲物を狙っていました。
今月は稽古日が続きます。次回は来週19日の予定です。また少し寒くなるという予報ですがどうでしょうか。

特別稽古では通常のお稽古ではなかなかできない科目、花月之式や奥伝の点前をお稽古しています。この日の科目は奥伝の一つ行之行台子と台子を使った濃茶、薄茶の平点前でした。
いつもは二つの茶室を使って朝から夜までお稽古していますが、この日は八畳の茶室をお借りし、竹台子を据えて行いました。床の間の軸は「歩々是道場」お花は一休椿と雪柳です。

行之行というお点前は奥伝として最初に習うお点前ですが、初めての方はびっくりされるくらいやること、覚えることが沢山あります。特に炉でお稽古すると風炉の時よりさらに手数が増えて時間もかかります。
この日は三名の方がこの点前をなさいましたが、皆さん足の痺れと戦いながらよく頑張って最後までお稽古してくださいました。点前をやり切る集中力、覚えようとする強い意志がないとできません。本当によくやってくださったと思います。
実は点前の稽古は家に帰ってからも続きます。行之行には教本などはありませんから、家に帰ったらその日覚えたことをメモに書き残しておくよう、皆様にはお勧めしています。つまり教本の内容に相当する物を自分で作り上げていく必要があるのです。
私が皆様にこの科目をお教えできるのは、自分もメモを書き、ノートにまとめて、繰り返し何度も手順をチェックし、間違いを修正し、アップデートし続けてきたからです。長くて手続きが煩雑だからと敬遠するのではなく、ぜひ挑戦してご自分のものにしていただければと思います。
この日は許状をお持ちでない皆様や、まだこのお稽古を始めていない方向けに台子の平点前を致しました。台子平点前では尺立に入れた柄杓の出し入れ、火箸の扱い、建水を台子から下ろし、また台子にかざるタイミングなど、運びや小棚の平点前にはない手続きが幾つもあります。これに慣れることがいずれ奥伝を習う際に大いに役立ちます。
濃茶点前をなさった方と薄茶点前をなさった方がありましたので、両方をご覧になられた方はその違い(かなり違うところがあります)がよくお分かりになったのでは、と思います。
この日のお稽古はいつもとは違って夕方には終わりました。準備や片付けを皆様方がお手伝いくださるようになったおかげで、最近は私の負担もかなり減ってはきていますが、それでも久しぶりの台子稽古で帰る頃にはヘトヘトになりました。
さて、この日は一部屋だけの利用でしたが、お隣は午前中が成人式の記念撮影、午後が結婚式の前撮り撮影でした。撮影の方は写真を撮るとさっと居なくなってしまうので、あまり気にしないようにはしているのですが、撮影中は結構騒がしいですね。
しかもこの日は撮影の背景に廊下を使いたいから、ちょっと荷物を退けて欲しいと隣の部屋の私たちにまで注文を付けるカメラマンさんがあったり(大変珍しいことです、ちょっとムッとしました)で、集中力が途切れることもありました。
それもまた修行のうち、と考えるべきなのでしょう。
最後は恒例のお庭の紹介です。梅の花はそろそろ終わり、裏の芝生広場では寒緋桜が咲き出しました。鮮やかな色合いですね。留まっている鳥はヒヨドリでしょうか。


庭園のあちこちで、様々な色の椿が咲いていました。白は椿、真っ赤なのはボケですね。

こちらは少し変わった形の花ですね。肥後椿でしょうか。

斑入りの花もありました。見事ですね。

池に飛来したアオサギです。何か池の中の獲物を狙っていました。

今月は稽古日が続きます。次回は来週19日の予定です。また少し寒くなるという予報ですがどうでしょうか。