流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

目白庭園の四季

4月21日(水)
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11月18日のお稽古ー唐物・台天目

 目白庭園のもみじが赤く色づきました。今年の紅葉は例年に比べると一週間ほど早いような気がします。11月2回目のお稽古は美しいお庭の景色を見ながら、ということになりました。
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 この日のお花には初嵐という白い椿を入れました。最初は椿と一緒になにか照り葉(紅葉した枝をこう呼びます)を入れようかどうしようかと迷ったのですが、窓の外がこれだけ見事に紅葉しているのなら、茶花に照り葉は蛇足というものです。
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 この日は午前中は第二和室での稽古、午後からは第一和室に場所を移しての稽古ということで、いつもよりも午前の稽古時間が短く、また午後の開始前にも水屋の準備などがあって、いつもより少し慌ただしいスタートでしたが、点前が始まればいつもの稽古場です。

 さて、この日は炉になってから初めての唐物・台天目をいたしました。「伝物」といって教科書には載っていないお点前なので詳細は省きますが、最近は茶道具の消毒にも少しずつ慣れてこのような点前の稽古もできるようになってきたのは嬉しいことです。

 炉が開いてまだ間もない上、初めてこれらの点前をなさる方もいらっしゃいましたので、指導する私の方もとても新鮮な気持ちでお稽古に臨むことができました。

 夕方には約七ヶ月ぶりにKさんが稽古場に顔を出してくださいました。人と直に会うことが貴重な機会となった昨今、まずはお互い無事に再会できたのは喜ばしいことでした。

 流水会では今も約半数の方がお稽古を休んでおられます。仕事のこと、ご家族の健康のことなど心配事を抱えた状態ではお茶のお稽古もままならないと思いますが、気持ちに少し余裕のできた時には一服のお茶、そして一度のお点前が良い気分転換になることもあるでしょう。

 夜の時間帯は会社帰りの初心者の方々のお稽古が続きます。お二人の方は炉での薄茶点前二回目、もうお一人は初めて濃茶に挑戦していただきました。ご見学の方もあって、外が暗くなっても茶室の中は賑やかでした。

 夜は少し人数が増えてきましたので、次回は久しぶりに両方のお部屋を使ってお稽古することになりそうです。

 では最後にいつものようにお庭の様子から。赤鳥庵も今はすっかり紅葉に彩られています。
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 この日はお庭の松の木の雪吊りの作業が行われていて、植木屋さんたちを何人も見かけました。雪吊りの様子は初めてみましたが、池の中に入って作業をしている方もいて、これは結構な大仕事だと思いました。
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 こちらのお花は石蕗(ツワブキ)です。この花が咲き始めるとそろそろ冬がやってくる、そんな気がいたします。
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 次回の稽古は十二月。紅葉の見頃はそろそろ終わっているでしょうか。






 

11月4日のお稽古ー炉の小習

 11月になりました。空は快晴、朝は涼しいのを通り越して寒さを感じるほどです。(後で知ったのですが、東京はこの日の夜明け前に木枯らし1号が吹いたとのことでした)
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 11月に入ると炉の稽古が始まります。炉を開き釜を掛けると茶室の景色も変わります。これまで風炉が置かれていた点前畳は棚と水指だけのすっきりした姿になるのです。

 床の掛物は「松風伝古今」大徳寺の山口萬拙老師の筆です。松風というのは松の木に吹く風のことですがお茶の世界ではもう一つ別の意味もあり、そんなお話を皆様にいたしました。 
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 床の間に置かれた茶花も秋の草花から椿に変わります。最初の炉の稽古の日にちょうど良い具合に椿が咲いてくれるか、というのはお茶の先生にとっては心配事なのですが、今年も我が家の西王母(椿)が一輪タイミングよく蕾を膨らませてくれました。
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 私たちは月に二回のお稽古ですので炉開きといってもいつものお稽古と特段変わりないのですが、この日は亥子もちをいただきます。「亥」は陰陽五行では水の卦なので火事を防ぐという縁起をかついでのことだそうですが、いのししは子沢山なので子孫繁栄という意味もあります。

 お干菓子は吹寄せと小鳩の落雁をご用意しました。吹寄せというのは秋の落ち葉などが風で吹き集められた様にさまざまな形の菓子が入ったものを指します。コロナ対策として吹寄せと落雁は一人分ずつ小さな袋(菓子材料のTOMIZで買いました)に小分けしました。(もちろん小分けの際はポリ手袋をして菓子には直接手を触れないようにしています)
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 少しだけ手間をかけた分、皆様にも好評でほっといたしました。安心してお菓子やお茶を召し上がっていただけるようにすることは、今の時期の茶道の稽古にはとても大切なことだと思います。

 お稽古の方は更好棚で小習、濃茶平点前、薄茶平点前を中心にいたしました。午後からの上級組の皆さんは重ね茶碗、各服点など。夕方から夜にかけては学校や会社帰りの皆様とふたたび薄茶のお稽古をいたしました。夜は久しぶりにご見学の方もありました。

 毎回の例に漏れず、この日も窓は全開、茶室と廊下の間の戸も開け放って換気に気を使ってのお稽古だったのですが、午後には風が冷たく肩がひんやりするほどでしたので、扉は一部を開けるだけにして今シーズン初めての暖房を入れました。

 お稽古にいらした方から「オフィスも通勤電車も換気のため涼しいを通り越して寒いくらい」と伺いました。今年はいつもの年とは少し違った寒さ対策が必要になるかもしれませんね。

 では、いつものようにお庭の様子をご紹介しましょう。

 赤鳥庵の下、池のほとりから見た浮御堂の様子です。青い空が水面に映ってきれいですね。少しずつ紅葉も始まっています。
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 カルガモ達のいなくなった池の主役は錦鯉。水面から見える姿も色鮮やかです。
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 台湾ホトトギスはようやく満開になりました。今年は花が遅かったです。
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10月21日のお稽古ー中置小板と大板

 10月2回目のお稽古日もよく晴れました。この日は久しぶりに13時スタート、第一和室と第二和室の両方のお部屋を使っての稽古でした。

 この日の掛物は「吾心似秋月」。私の心は秋の月に似ている、とは仏道の悟りを開いた者の心境を澄んだ夜空に浮かぶ冴え冴えと輝く月に喩えたものだと思いますが、墨跡というのは不思議なもので、この掛物を見ているだけで秋の夜の月を見ているような心持ちが致します。
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 茶花は宗全籠に秋の野の花を七種(ヨメナ、ホトトギス、シャクチリソバ、オオイヌタデ、セイタカアワダチソウ、エノコロ草、シマススキ)を入れました。これも十月だけの景色です。
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 中置の稽古も2回目となりましたので、第二和室の方では風炉の敷板を大板にしました。通常風炉の敷板(小板)は縦横が九寸五分(28.8センチ)ですが、大板はひとまわり大きい一尺四寸(42.4センチ)あります。

 小板でも大板でも基本的な茶道具の位置に変わりはないのですが、大板の場合は風炉を少し後ろに据えて、蓋置と柄杓が板の手前側に載るという点が異なります、と口で言うのは容易いのですが、目の前の景色が変わると意外に戸惑うものです。大板でお稽古された三名の方はそれを実感されたのではないかと思います。

 流水会ではコロナ対策として換気のため窓を全開に、廊下と和室の間の扉も開け放ってお稽古をしておりますが、この日は午後3時過ぎくらいからは空気が冷え込んで、袷の着物の肩がひんやりとするほどで、まさに「火を客の方に近づける季節」を実感しました。

 最後にこの日の庭園の様子もご紹介しましょう。

 赤鳥庵前の秋明菊がようやく開きはじめました。昨年はもっと多くの株があったのですが、今年は夏の暑さのせいでしょうか。少し少なめです。
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 台湾ホトトギスも咲き始めました。こちらも昨年より花は少ないようです。
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 今年は昨年に比べると全般に秋の花の開花が遅れている印象ですが、門を入ってすぐのところで山茶花が咲いていました。花は小ぶりですがとても華やかです。
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 そしてこちらはチャノキの花、そうお茶の花です。お茶の花は下を向いて咲きます。
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  次回は炉開きです。お稽古は十一月から炉の点前になります。

10月7日のお稽古ー小板中置

 10月になりました。朝から爽やかな秋空が広がりました。待ち望んでいた着物を着るのにちょうどよい季節の到来です。残念ながらこの日は昼過ぎから曇って午後には雨が降り出しましたので、お着物で来られたのは午前中の稽古の方だけでしたが。

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 10月といえば中置。中置というのは風炉を畳の中央に据えることを言います。毎年季節の点前を繰り返し稽古しておりますと、中置の風炉を見ただけで「ああ秋だなぁ」という思いがこみあげます。

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 この日は主に中置で薄茶・濃茶の平点前を中心にお稽古しました。午後の上級チームのお稽古はI先生のご指導の下、濃茶と薄茶を続けて行う続き薄茶の点前のお稽古でした。

 何名かの方にはいつも通りの風炉の位置(常据:じょうずえ)で唐物・台天目など中級点前のお稽古、 夕方以降にいらっしゃる初心者・初級者の皆様はこれまでの稽古の続きと、皆様それぞれのお稽古の進度に合わせてこの日も様々な点前を致しました。

 例年でしたらちょうど今ごろはお茶会シーズンなのですが、今年はほとんどの茶会、お茶のイベントが中止になっています。でも、そんな今だからこそ無心で稽古に励むのに良い時期であり、またそれがこの不安な時代に心の平穏を得ることにも役立つのではないか。そんな気がしております。

 東京では新型コロナウィルス陽性の方の人数が減らないのは気がかりですが、これまで同様十分に用心(手洗い、消毒、替茶碗の使用)しながら稽古を続けていきたいと思います。

 さて、最後に今のお庭の様子もご紹介しておきましょう。(写真は夫が撮ってくれました)

 赤鳥庵前の紫式部の実の色はこんなに濃くなりました。
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 こちらは白萩の花、近くでみると豆の仲間であることがよくわかりますね。
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 金木犀の花も咲き始めました。小さな愛らしい花ですがよく香ります。
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10月の抽選会

 10月1日は12月分の利用者抽選会でした。抽選会が再開された頃は目白庭園の職員の皆様も参加者も消毒と換気、ソーシャルディスタンスに気を使った妙な緊張感がありましたが、ここ数ヶ月で誰もがその状態にすっかり慣れた感じで、この日も粛々と抽選と予約が行われました。

 例年ですと12月の初旬に赤鳥庵で炉開きをされる方がいらっしゃるので、以外と激戦だったりするのですが、今年はさすがに少なめ。参加者は20名ほどでした。私の抽選番号は無情にも15番(このところ大変くじ運が悪い!)だったのですが、幸い二回の予約が確保できてほっとしました。

  では、恒例のお庭の様子を紹介しておきましょう。今年は猛暑の影響なのか、それとも庭園の管理会社が変わった影響なのか秋の花、今ひとつパッとしません。

 お彼岸はとっくに過ぎてしまいましたが、ようやく彼岸花が咲きました。
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 花の少ない中、唯一大健闘なのが萩です。今度は白萩が咲き始めました。
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 カルガモたちは相変わらずのんびりと過ごしています。まったく巣立つ気配が見えないのですが、よほど居心地が良いのでしょうね。
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 ススキも綺麗に穂が出ています。お月見にぴったりの見事なススキです。午前中は雨模様でしたが、果たして十五夜の月は如何に?
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ギャラリー
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