流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

オンライン稽古

今後の稽古予定
6月1日(水)、6月15日(水)
7月6日(水)、7月20日(水)
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8月のオンライン座学「露地」

 8月2回目の対面でのお稽古は残念ながら中止することにいたしましたが、その代わりにオンラインで座学を致しました。

 実は、私自身流水会とは別にオンラインで「茶道文化セミナー」と題して何回かお話をしております。今月のテーマが「露地」でしたので、流水会の皆様にもご参加を呼びかけたところ、何名かの方がお話を聞きにきてくださいました。

 露地といいいますのは茶室のお庭のことです。私たちがお稽古で使っている赤鳥庵も目白庭園という一種のお庭に面した場所にありますが、目白庭園は日本庭園ではあっても露地ではありません。

 茶室の露地にはお茶のための庭として、専用の様々な設備があります。露地は何のためにあるのか、どんな設備があるのか、それをどのように使うのか、そしてそれらはどの様にして発展してきたのかといった内容をお話しました。

 今月はあと一回、明日28日(土)の午後2時からお話を致しますので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。 14時〜15時45分ごろまで。途中15分ほど休憩を挟む予定です。

6月16日の稽古ー茶箱雪点前

 6月16日はオンラインでのお稽古でした。科目は茶箱の雪点前でした。

 茶箱は茶道具を携帯するための箱として誕生したものです。利休居士が茶箱を用いたことが江戸時代の茶書に書かれておりますので、昔から茶人たちは野山や旅先に茶箱を持ち出して、思い思いにお茶を楽しんでいたようです。

 昔は茶箱の点前といってもとくに定まった手順というものはなかったのですが、私たちが学ぶ裏千家茶道では十一代のお家元である玄々斎が茶箱点前の手順を定め、雪・月・花・卯の花という四つの点前を考案されています。この日お稽古した雪点前は道具立てがシンプルで、茶箱以外にはとくにお盆などを必要としない点前です。
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 今回の稽古では、参加される方に事前にお抹茶とお菓子をお送りして、一緒に同じお菓子、同じ種類の抹茶をいただくというのをやってみました。

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  使った抹茶はこちら、福岡県の星野製茶園さんの「星の露」です。九州の方にはおなじみのお詰元ですが、こちら関東ではあまりいただく機会がありませんでしたが、不思議なもので一口いただいただけでいつもいただいているものとは明らかに香りや風味、味わいが違っていて、驚くほどでした。

 ちなみに私の感想は「カプチーノに似ている」夫は「黒豆のような香りがする」でした。お稽古に参加された方からは「思っていたより濃い」という感想もいただきました。

  お菓子の方は森八さんの「四葩の花」です。四葩の花とは梅雨の季節を彩るアジサイの別名ですね。
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 今回、抹茶とお菓子はクール便(冷凍)で送りました。上生菓子は通常は二、三日程度しか日持ちしないのですが、実は練り切りのようなものは冷凍が可能です。抹茶も缶入りなら冷凍庫で保存できます。クール便で稽古の前日に届くようにお送りし、冷蔵庫(冷凍庫ではなく)に移して、一晩おいてからお稽古の時にに使っていただいたのですが、どうやらうまくいったようです。
 さて、どうやら東京都内の緊急事態宣言は21日からまん延防止措置に移行するとのことで、なんとか次回は茶室でのお稽古ができそうです。久しぶりに皆様とお顔を合わせてお稽古できるのが今から楽しみです。

6月2日ー釣瓶水指の点前

 緊急事態宣言が6月20日まで延長となったため、本日も自宅からオンライン稽古をいたしました。何の科目が良いか悩んだ結果、釣瓶水指を出すことにしました。

 釣瓶水指はその名前の通り、井戸から水を汲み上げるときに使われていた釣瓶の形を模した水指です。今では井戸を見かけることもなくなりましたので釣瓶と言われてもピンとこない方の方が多いと思いますが、昔は井戸の上に滑車を付け、縄で桶のようなものを吊るして水を汲み上げていたのだそうです。

 釣瓶を最初に水屋に持ち込んだのは武野紹鴎という茶人で、それを席中に持ち出して点前に使ったのは千利休だと言われています。利休在判(利休の印がついている)木地釣瓶水指が現在も裏千家のお家元に残されているそうです。

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  木地釣瓶水指は運び点前で用います。今日は濃茶・薄茶の平点前をお稽古しました。ふだん稽古で使っている陶器や磁器の水指に比べると入る水の量が多いのでかなりの重さがあります。全体をよく水で湿らせると手が滑らずうまく持ち運ぶことができます。

 水指の中央に桟があって蓋が左右に二つありますが、開けるのは風炉に近い方です。また、この水指には柄杓と蓋置をかざり残すこともできます。(その場合は、水指も席中に残したまま点前を終えることになります)
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  今日の点前では濃茶の時は柄杓と蓋置を持ち帰り、薄茶ではかざり残すというやり方をしたところ「濃茶でも柄杓と蓋置をかざっても良いのでしょうか」というご質問がありました。とても良い着眼点だと思います。

 濃茶のときに柄杓・蓋置をかざって間違いではありません。では、なぜ濃茶ではかざらず、薄茶の時だけかざったのかその理由は皆様も考えてみてくださいね。

 稽古のお菓子にはきんとんを使いました。お菓子屋さんの付けた銘は「五月雨」(さみだれ)ですが、みなさんならこのお菓子にどんな銘をつけますか?それもぜひ考えてみてください。

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 次回のオンライン稽古は16日です。お抹茶を切らしている、お菓子が買いに行けない、などお悩みの方もいらっしゃると思うので、次回はこちらからお茶とお菓子をお送りする形をテスト的にやってみようと考えております。


 

5月19日ー風炉続き薄茶

 今月いっぱいは目白・赤鳥庵での稽古ができませんので、自宅で自主稽古をしております。今回もその様子をご紹介しましょう。 設えはこちら。雨が続いて蒸し暑くなってきましたので、渚棚を出しました。
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 続き薄茶はお客様にお濃茶を練ってお出しした後、続けて薄茶を点てて出すというお点前です。形式としては「お茶事」という正式なお茶のおもてなしを前提としています。が、お稽古のときは一通りの点前手続のみをまず覚えていただくことになります。

 濃茶を練ってお出しするところまでは通常の濃茶平点前と変わるところはありません。濃茶の茶碗がお客様から戻ってきて挨拶をした後、続き薄茶とする旨の問答をした後、亭主は建水と茶碗を持って一度水屋に下がります。
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 その後、座布団や莨盆、干菓子を出し、茶碗と清めた建水を運び出して薄茶の点前となります。少し早めですが、このところ雨が多く蒸し暑い日が続いているので紫陽花の柄の茶碗を出しました。深さが浅めのお茶碗です。
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 続き薄茶では点前座に茶入、棗の両方が出ている状態になりますから、茶道具の置き場所が少し普通の薄茶点前とは異なります。また、拝見ものの出し方などにも特徴があります。

 風炉の時期にこの点前をお稽古するのはこれから暑くなってくると、茶事でこの続き薄茶をする機会が多くなるためです。(もちろん炉でも点前はできます)6月に赤鳥庵でのお稽古ができるようになりましたら、ぜひ皆様とまたこの続き薄茶のお稽古をしてみたいと思います。

 来週26日(水)は久しぶりに茶箱の点前をする予定です。昨年もほとんど赤鳥庵では茶箱のお稽古ができておりませんので、もうすっかり忘れてしまったという方もあるかもしれませんが、まずは初歩の卯の花点前から、時間が許せば雪か花の点前をしてみようと思います。

 

5月12日ー初風炉、長建水と駅鈴蓋置

 昨年もコロナの影響で初風炉の稽古ができませんでした。今年も都内で緊急事態宣言続行中ということで、赤鳥庵でのお稽古は中止となしました。あまりに残念でしたので自宅の六畳で初風炉のしつらえで稽古をしましたのでご紹介します。
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 掛物はすいはつに短冊、書かれている言葉は「薫風」です。花は山紫陽花、花入は加茂川籠です。この花入は以前私が裏千家の青年部に所属していた頃、青年部の行事で作ったものです。この時期の花は二種入れるくらいが良いのですが、短冊に菖蒲の絵が描かれておりますので山紫陽花のみとしました。

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 二枚目の写真は濃茶点前の様子。この日は鑓鞘建水と駅鈴蓋置を使いました。鑓鞘建水は長建水の一種でご覧の通り深さがあって口が細く、胴にくびれのある建水です。こうした細長い建水を用いるときは中に蓋置が仕組めないので、柄杓の柄に蓋置を通して運び出します。

 ここで使っている蓋置きは駅鈴蓋置、金属製のドーナッツ型で振ると鈴のようにカラカラと音がするのですがこの音をさせないように扱います。

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 お菓子はきんとん。こちらは鶴屋吉信さんの「岩根つつじ」です。

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 こちらは薄茶点前。薄器は甲赤茶器(甲赤棗)を使っています。裏千家五代不休斎常叟好の茶器です。元々は茶箱用として好まれたと伝えられています。
 
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 こちらの茶碗は筆洗形の美濃伊賀茶碗です。筆洗は筆を洗う器のことで、元々は中国や朝鮮半島で使われていたそうですが、昔の茶人がこの形を茶碗に見立てたのでしょう。筆洗形の茶碗として有名なのが小堀遠州の好んだ「花橘」という信楽焼の茶碗です。

 むかしをは花橘のなかりせは何につけてか思ひ出でまし(花橘がなかったら何を手がかりに昔を思い出せるだろうか)

 という後拾遺和歌集の藤原高遠の歌にちなんで名付けられたという筆洗茶碗。タチバナの白い小さな花は5月から6月に咲く、ということでちょうど今ごろの時期。そんなことから筆洗茶碗を使ってみました。

 今年こそこうした設えをご用意して皆様と一緒にお稽古がしたかったのですが、本当に残念です。



 
ギャラリー
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