13日は9月2回のお稽古でした。朝夕は少し凌ぎやすくなって来たとはいえ、日中は最高気温が33-34度。まだまだ暑い日が続いています。この日もよく晴れて赤鳥庵前には濃い影が落ちていました。

九月に入って夏の間お稽古をお休みされていた方々が続々と復帰されています。この日は嬉しいお土産をいただきました。秋田名物の「さなづら」です。パッケージに葡萄の絵が描かれていますね。中身は山葡萄を使った薄いゼリー状のお菓子でした。
こうした地方の銘菓を皆様といただきながら薄茶を飲む、お茶のお稽古の大きな楽しみの一つです。
さて、お稽古ではひさしぶりに和巾点をしました。教本には書かれていない伝物の点前なので詳細は書けませんが、幕末から明治という激動の時代に活躍された玄々斎が天皇に献茶をされたことがきっかけで誕生した点前で、由緒ある和巾(古帛紗)の扱いを学ぶお点前です。
点前そのものの手順は決して難しいわけではありませんが、こと和巾点に関しては成立の過程や使う茶道具の由緒、玄々斎という方がどんな方であったかも含めて覚えていただけると良いのではないかと思います。
この日は夜にお二人の方がご見学にいらっしゃいました。先行きの見えない時代だからでしょうか。茶道に興味を持つ方は増えているように感じます。嬉しいことです。
さて、お庭の様子も少しだけご紹介しておきましょう。白式部(シロミコムラサキ)の実が沢山実っています。白い実と池の錦鯉のコントラストがなかなか印象的でした。

この日は日の光がよく当たって、萩の花も綺麗に撮れました。

そろそろ白萩の花も咲き始める頃です。次回のお稽古あたりに見頃になっているでしょうか。