4月12日は今年2回目の平花月之式(花月)のお稽古をいたしました。

 花月は江戸時代に考案された七事式と呼ばれる七種類のお稽古のうちの一つで、精神面(心)と技(作法)の両方を同時にバランスよく鍛錬するためのお稽古です。

  私たちの学ぶ裏千家流には花月だけでも多くの種類があるのですが、流水会でお稽古したのはその基本となる「平花月之式」です。今年2回目で少し余裕もでてきたので、稽古中に写真を撮りました。
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 一人が棚付きの薄茶平点前でお茶を点て、他の四名は客として座っているのがわかると思います。お茶を点てる人、お茶を飲む人は折据と呼ばれる紙の箱から札を引いて決めます。「花」が当たるとお点前、「月」が当たるとお茶を飲む、これを4回繰り返します。

 お点前をすること、お茶を飲むことはふだんのお稽古でもしていることですが、花月の稽古のもう一つのポイントは足運びにあります。最初の席入りのとき、点前座に向かうとき、点前座から戻るとき、退席のとき、それぞれどちらの足からどこをどのように歩くかという決まり事があります。

 この日のは平花月を4回行うことができました。二ヶ月前にも一度お稽古していますので、皆さま少しずつ慣れてスムーズに進むようになってきました。今回初めて花月に参加された方も、私の想像以上にうまくお稽古に馴染んでくださって嬉しい限りです。

 私も覚えがありますが、何回も花月を稽古すると足が痛くなります。皆さまの頑張りには本当に驚きました。

 来月からは風炉になりますが、茶箱で行う「茶箱付花月」などにも挑戦したいという欲もでてきました。これからも時々花月の稽古を取り入れていきたいと考えています。

 さて、お庭の写真も少しだけ。お庭で海老根ランが咲きはじめました。庭園では毎年この海老根ランが花をつけます。小さな花ですがよくみると確かに蘭の花らしい形をしていますね。
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 門を入って赤鳥庵までの通路の右側を見ていただくとご覧いただけると思います。次回19日のお稽古のときにはまだ咲いていると思います。