6月16日はオンラインでのお稽古でした。科目は茶箱の雪点前でした。

 茶箱は茶道具を携帯するための箱として誕生したものです。利休居士が茶箱を用いたことが江戸時代の茶書に書かれておりますので、昔から茶人たちは野山や旅先に茶箱を持ち出して、思い思いにお茶を楽しんでいたようです。

 昔は茶箱の点前といってもとくに定まった手順というものはなかったのですが、私たちが学ぶ裏千家茶道では十一代のお家元である玄々斎が茶箱点前の手順を定め、雪・月・花・卯の花という四つの点前を考案されています。この日お稽古した雪点前は道具立てがシンプルで、茶箱以外にはとくにお盆などを必要としない点前です。
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 今回の稽古では、参加される方に事前にお抹茶とお菓子をお送りして、一緒に同じお菓子、同じ種類の抹茶をいただくというのをやってみました。

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  使った抹茶はこちら、福岡県の星野製茶園さんの「星の露」です。九州の方にはおなじみのお詰元ですが、こちら関東ではあまりいただく機会がありませんでしたが、不思議なもので一口いただいただけでいつもいただいているものとは明らかに香りや風味、味わいが違っていて、驚くほどでした。

 ちなみに私の感想は「カプチーノに似ている」夫は「黒豆のような香りがする」でした。お稽古に参加された方からは「思っていたより濃い」という感想もいただきました。

  お菓子の方は森八さんの「四葩の花」です。四葩の花とは梅雨の季節を彩るアジサイの別名ですね。
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 今回、抹茶とお菓子はクール便(冷凍)で送りました。上生菓子は通常は二、三日程度しか日持ちしないのですが、実は練り切りのようなものは冷凍が可能です。抹茶も缶入りなら冷凍庫で保存できます。クール便で稽古の前日に届くようにお送りし、冷蔵庫(冷凍庫ではなく)に移して、一晩おいてからお稽古の時にに使っていただいたのですが、どうやらうまくいったようです。
 さて、どうやら東京都内の緊急事態宣言は21日からまん延防止措置に移行するとのことで、なんとか次回は茶室でのお稽古ができそうです。久しぶりに皆様とお顔を合わせてお稽古できるのが今から楽しみです。