この数日は関東でも冷え込みが厳しかったのですが、ようやく寒さも緩んだ13日、流水会の今年最初の稽古をオンラインで行いました。

 しばらくぶりのオンライン稽古、そして新年最初の稽古でもありますので、今回は台子(だいす)の濃茶平点前をご覧いただいた後、台子についての簡単な座学を行う形としました。

 台子というのは大型の一重棚です。今回使った台子は「竹台子」といって天板と地板が桐の木地、四本の柱が竹でできているものです。台子の天板中央に棗、地板には水指、杓立、建水(中に蓋置を入れて)かざった状態から点前を始めます。

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 普段の平点前を大きく違う道具は杓立(しゃくたて)です。柄杓はこの杓立に立てて入れておきますので、水屋から持ち出す必要がありません。

 お点前の詳細についてはここではご説明致しませんが、炉の濃茶点前はとにかく点前中に右に左にと体の向きを変える回数が多いのが特徴です。台子の薄茶点前のご経験のあるKさんからは「薄茶と違ってとても大変そうに見えました」というご感想をいただきました。

 向きを変える回数が多いということは、それだけ着物のあわせが乱れやすいということにつながります。火箸の扱いがあり、柄杓の扱いがあり、その上着物のあわせも気にしなければならない。たしかにはじめは少し大変かもしれませんね。

 でも、この点前がきちんとできるようになると、よりフォーマルなお茶の形というのが見えてくるようになると思いますので、事態が終息してまた対面で稽古ができるようになったら、一度は皆様にもお稽古していただきたい、そんな風に考えております。

 オンライン稽古は不自由な面もありますが、マスクなしでお話できるというメリットもあります。今回、久しぶりに皆様とマスクなしでお話できたのは私にとっても嬉しいことでした。お仕事の都合などもあると思いますが、次回のオンライン稽古でまた皆様とお会いできたらこの上ない喜びです。