オンライン稽古のお花、この日は紫陽花、ゼニアオイ、撫子(白)を有馬籠に入れました。できるだけ小さいものを選んだつもりでしたが紫陽花は茶花にするには花が大きいですね。山紫陽花か甘茶ならよかったのですが、花はその時のもの。贅沢は言えません。

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 オンライン稽古も6月は顔ぶれが固定してきました。とくに熱心なのはTさんとKさんのお二人です。Tさんの盆略の稽古は夫が見ていますが、なかなか手順が覚えられなかったTさんも稽古の回数が増えた効果で随分スムーズに手が動くようになってきました。
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 この日はKさんから「続き薄茶をしたい」というご希望がありましたので久しぶりにやってみることにしました。お棚はお持ちではないということでしたので運び点前です。

 続き薄茶は茶事などではよく見られる点前で、濃茶点前に続けて薄茶点前をする(つまり後炭を省略する)というお点前です。お濃茶を練り客一同で服した後、連客に急ぎの方があるなどお客様の方から続き薄茶をお願いする場合とご亭主の方から「勝手を申しますが続いて薄茶をいたします」と言う場合の二通りの問答があります。

 問答の後、亭主は濃茶の茶碗と建水を持って水屋に下がり、座布団・莨盆・干菓子を順番に持ち出した後、薄茶の茶碗と建水を持ってきて薄茶点前を始めます。

 運びで続き薄茶をすると、薄茶の最初の部分の手順が少し棚付きの場合とは異なるのですが、Kさんはポイントになる箇所をよく理解しておられました。

 続き薄茶では薄茶をいただいている途中に茶入と仕覆の拝見が入り、棗と茶入の入れ替えがあります。(夫はこれを見て「濃茶付花月みたいだね」と言いましたがまさにその通りです)。拝見に出した後、さらに必要なだけ薄茶を点てます。

 「おしまいください」の声がかかると仕舞付けに入り、最後に茶杓と棗を拝見に出します。運びの場合は拝見から戻った茶入、茶杓、仕覆、棗の四つを同時に持ち帰る必要があり、本当に最後まで気が抜けません。

 このところオンライン稽古では割稽古や盆略点前が多く、ここまで時間のかかる歯応えのある点前をしたのは久しぶりでしたが、やはり良いものですね。