昨日は2回目となるオンライン稽古を致しました。連休が明けてお仕事や学校が少しずつ動きだしたこともあるのでしょうか。参加人数は前回ほど多くはなかったものの、しばらくお稽古に来られなかった皆様のお顔を久しぶりに見て、お話しすることができました。

 先週に引き続きご参加くださった方もあり、皆様と一緒にお稽古できる喜びを感じております。 

 今回は座学として「茶の湯と菓子」というテーマでお話をしました。お砂糖が日本に入ってくるより前から茶の湯は盛んでした。当時の方々がどんなものを菓子としていたのか、現代の茶の湯の菓子にはどのようなものがあるのか、お菓子と菓子器の取り合わせ等々。
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 この日ご用意した上生菓子にどんな銘がふさわしいかを考えたり、季節の干菓子(煎餅)に描かれた模様の意味を考えたり、皆様にも楽しんでいただけたのではないかと思います。
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  こちらのきんとんはお菓子屋さんでは「さつき」という銘でしたが皆様からは「若草山?」というお声が多かったです。同じようなきんとんに「岩根のつつじ」といった銘がついていることもありますが、五月半なので「さつき」としたのでしょうか。
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 こちらは難問。お菓子屋さんが付けた銘は「アマビエ」でした。たしかに鱗の模様があるのはわかりますが、かなり抽象化されていますね。

 お点前の方は今回も盆略点前を中心に。手順を一生懸命おさらい中の初心者の方もあれば、茶筅通しや茶碗の清め方などの細かい所作を的確にしていく上級者の方あり、私にとっても学びの多い稽古でした。

 初心者の皆様には自宅でも美味しくお茶を点てられるようにすること、お稽古の準備・片付けが自分できちんとできるようになっていただくこと。中級以上の皆様には帛紗さばきやお道具の扱い、濃茶の練り方などの割稽古を中心に、ご希望があれば茶箱の点前などもやっていこうと思います。