流水会のお稽古ではふだん電熱器を使っていますが、茶道では本来炭を使って火を起こします。よく焼いた炭(下火)を炉に入れ、ここにお湯を沸かすのに十分なだけの炭を足していくことを「炭手前」といいます。

いつも稽古をしている目白の茶室は火気厳禁なので炭の稽古はできませんが、この日は別の場所にある茶室をお借りしての特別稽古をいたしました。

今回の稽古にご参加くださった皆様は、お一人をのぞいて全員が初めて炭のお稽古をする方ばかりでしたので、まずは火のついていない状態で全員に炭をついだり、逆に炉から炭をあげたりの練習から。最後に下火を入れて、お一人の方に炭点前をしていただきました。

炭火は見た目にも赤あかとした色が美しく、お湯が沸くときの釜鳴りの音、湯気が渦をまいて立ち上る様子など、電熱器とは違った様子を楽しんでいただけたのなら幸いです。

また、隣のお部屋では午後から大炉の稽古もしました。

大炉は冬の時期だけに使う、サイズの大きな炉です。しかも逆勝手といって、いつもの茶室とは違って点前座の左側に炉が切ってあります。基本的な手順は同じでも、炉の位置が違うので道具を置く位置が微妙に違ってきたり、ふだん右手ですることを左手でしたり、歩くときの足が左右逆になったりと、なかなか良い頭の体操にもなります。

この日は初炭点前、濃茶点前、薄茶点前のお稽古をしていただきました。

久しぶりの特別稽古で忙しかったこともあり、写真は最後に片付けを終えてからのものです。大炉のある茶室は六畳、裏千家お家元の大炉の間と同じ広さです。
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こちらの写真も片付けを終えたところです。片方が本勝手の炉、もう一方が大炉ですが、お稽古されたことのある方ならどちらが大炉かは分かると思います。
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