先週末の台風19号による大雨で都内のあちこちで浸水の被害が出たそうですが、あれから四日。目白庭園は落ち着きを取り戻していました。お天気は曇りです。
kDSLKnAgTruLmiEtTsRkWQ

 お稽古は前回に引き続いて中置、I先生が五行棚をお持ちくださったのですが上級チームの皆様はご欠席の方が多く、お稽古に来られた方はその分たっぷりとお稽古をすることとなりました。

 上級チームの人数が少ない分、入門・初級チームは大にぎわい。先月と今月とで合計四名の方が新しく入会されたこともあって、午後から夜までほぼ途切れることなくお稽古が続きました。

 茶室の貸し出し道具の中に金継ぎされた楽茶碗がありましたので、中置で濃茶点前をする方にはそのお茶碗を使っていただきました。継いだ跡のある茶碗を使ったのは十月が名残の季節だからです。

 昔は十月までは前年に取れたお茶を使い、十一月になって初めてその年取れた新しいお茶をいただいたそうです。冷蔵技術のなかった時代には十月のお茶は色も少し変色して、風味も落ちていたことでしょう。そこでこの時期には金継ぎした茶碗などを使い、その侘びた風情を味わったといいます。お花も残花(ざんか)といって、秋の野の花を何種類も花入に入れます。

 お茶を点てるお稽古、菓子やお茶をいただくお稽古の合間にそんなお話しを皆様にしていたら、あっという間に夜になってしまいました。この日は稽古中に写真を撮る余裕がなく、稽古を終えて外に出てみるとちょうど東の空から月が上ってきたところでした。外は涼しいのを通り越して少し肌寒いくらいで、季節の歩みを感じました。
w0fOvChlQvinrC63u554KA

 最後に庭園の様子をご紹介します。写真は稽古が始まる前に夫が撮ってきてくれたものです。

 金木犀が咲き始めました。「目白庭園にキンモクセイなんてあったかしら?」と思ったのですが、写真を撮った夫によるとやはり香りで気がついたそうです。
j7da%9kmQdKVeRef6+puJQ

 こちらの白い花は八重のクチナシ。本来夏の花なのですが、一つだけ咲き残っていました。
8S7oKWQrSvCRh067FnQt2w

 赤鳥庵前の秋明菊は今年はまだポツリ、ポツリです。いつ満開になるのでしょうか。
LfmlOjaCSJCagEuTYMXseA

 そしてこちらは紀伊上臈杜鵑草(キイジョウロウホトトギス)。実をいうと私はかなり長いあいだこの花のことを黄色ジョウロウホトトギスだと思ってました。
HFDPOl9DQkyaX2ajbYPA3w
 
 次回のお稽古は11月。いよいよ炉開きです。