まだ八月だというのに急に気温が下がった雨の水曜日です。カルガモたちは巣立っていったらしく、池は久しぶりに静けさを取り戻していました。
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 前回に引き続いて流水会最年少のS君がお稽古に来るというので、とっておきの蒲の穂を用意したのですが、残念ながら急な発熱でお休みとなってしまいました。

 蒲の穂といえば「因幡の白兎」。大国主命が「真水で体を洗って蒲の穂を敷き詰めた上で寝ていなさい」と毛をむしられて赤くなったウサギに教えたと言います。実は蒲の穂は秋になると握っただけではじけてふわふわの綿毛が大量に出てくるのです。
 
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  大人の方はみなご存知だろうと思っていましたが、中には蒲の穂を初めて間近に見たという方、白兎の話も知らなかったという方もいらっしゃったので、茶花として大き過ぎることは十分承知の上で持ち込んだ甲斐はあったかのかもしれません。

 さて、お稽古の方は久しぶりの和巾点でした。裏千家十一代の玄々斎が宮中に献茶をした際、お茶を収めた中次、そのときに拝領した布を用いて作られた古帛紗を使ったお点前です。この古帛紗のことを和巾と呼びます。和巾点は決して難しい点前ではありませんが、ここしばらく茶箱続きでしたので、久しぶりのお濃茶に戸惑った方もいらっしゃったようです。ひととおり和巾点をした後は茶箱の月点前も致しました。

 初級チームの皆様のお稽古は茶箱の卯の花と花点前を致しました。この日はいつもと反対に初級チームの皆様に八畳のお部屋でお稽古していただいたのですが、茶道口が違うだけで畳がうまく歩けなかったり、茶道口で逆向きに回ってしまったりする方が続出しました。

 お部屋の出入りや畳の歩き方を練習するには、時々こうしてお部屋を変えてみることも必要だと私も実感致しました。

 さて、最後にいつもの通り庭園の様子をご紹介します。池のほとりのあずま屋から見た赤鳥庵です。
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 私たちはお稽古の合間に外の庭を眺めたりしますが、自分が外を眺めているときは自分も外から眺められているのですね。
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 お花はちょうど端境期でしょうか。赤鳥庵に入るすぐ前のところで紫式部の実が色づきはじめました。こちらはコムラサキシキブという種類だそうです。

 次回の稽古日は来週、9月4日です。