長かった五月連休も終わりました。五月最初のお稽古日は快晴、見事に晴れ渡りました。目白庭園の木々も若葉の緑が眩しいほどです。
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 五月と言えばお茶の世界では初風炉です。半年の間使った炉を閉じて、今月からは風炉でのお稽古に変わります。床の掛物は「竹有上下節」、お花はハナショウブです。茶席の花としてはハナショウブはやや大きいのでつぼみの状態のものを使いました。
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 床脇の書院には亡き師匠方(ご姉妹でした)の写真とうさぎの香合をかざりました。五月は妹先生の誕生月です。卯年生まれの妹先生はウサギのお道具がお好きでした。
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  半年ぶりの風炉ということで桑子卓と平建水を出しました(残念ながら写真はありません)。多くの二重棚では地板に水指を置きますが、桑子卓は中板の位置が低く中棚に水指を置いて使います。桑子卓の点前では平建水を用います。点前の最後に清めた建水を運び出し、中に蓋置を入れて地板にかざるという手続きが加わります。

 でも、点前をする上で難しいのは柄杓のかざり方でしょう。桑子卓では勝手付側の二本の柱の間に斜めに柄杓を立てかけます。「上手にできた!」と思っても、水指を出し入れする際に手が触れたり、大きな振動を与えたりすると柄杓が落ちてしまうことがありますので、最後まで気が抜けません。

 お点前の方は薄茶、濃茶の平点前中心に行いました。風炉の柄杓扱いの良いウォーミングアップになったのではないかと思います。

 この日も新たに入会された方あり、しばらくお休みしていて再開された方あり、ご見学の方あり、午前中から夜まで大変にぎやかな一日でした。

 庭園の様子も少しご紹介しましょう。写真はすべて午前中の撮影です。

 池にはカモたちの餌台が復活しました。カルガモの親子も元気に泳いでいます。
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 庭園はツツジが満開。そこかしこで見事に花開いています。
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 こちらはエビネです。
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 オレンジ色の花、名前がわかりません。ノカンゾウでしょうか?
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