目白庭園にも春がやってきました。池の畔では枝垂れ桜が見事に花開いていました。毎年ここでお稽古をしていますが、桜の見頃の時期に稽古日が当たるかどうかは完全に運まかせ、というより桜まかせですので、今日お稽古にいらっしゃった皆様は幸運でした。
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 もう一つ、お稽古にいらした皆様が幸運だったのはこの日の稽古が「釣り釜」だったことです。鎖で天井から釜を吊るした姿はこの季節しか見ることができません。
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 流水会のお稽古は基本的にお見えになった時間の早い方から順番に進めていきます。この日の午後は大勢がお見えになりましたので、待ち時間も少し長くなってしまいました。でも、茶道はお点前をするばかりが稽古ではありません。お客様になってお茶をいただくのもお稽古、他の方の点前を「よく見る」こともまたお稽古の一環なのです。

 稽古はいつものように「中級以上の方」「入門・初級の方」の二つの部屋に分かれて行いました。

 中級以上の皆様は台天目、盆点などのお稽古です。台天目は天目茶碗の、盆点は盆にのった唐物茶入の扱いを学ぶお点前です。これらの点前をしっかりお稽古しておくことで、その先の奥伝の稽古に進むことができます。

 初級チームは皆さんが少しずつ新しい段階に進みつつあります。この日は初めて濃茶茶筅荘、薄茶茶筅荘のお稽古なども致しました。

 薄茶の平点前にお道具の拝見をつける稽古を始めたFさんは、拝見の問答が笑いのツボに入ってしまったようで、

「お茶杓のお作は?」(オチャシャクノ、オサクハ?)
「三代、元伯宗旦でございます」(サンダイ、ゲンパク、ソウタン、デゴザイマス)

と、笑いをこらえながらおっしゃっていました。そもそも自宅に畳のお部屋がない方が多い今日このごろ、年齢の若い方々には言葉づかいも少し「昔風」に、あるいは「呪文」のように思われているのかもしれないな、と感じました。

 庭園は「春の兆し」というよりも、もう「春爛漫」となりつつあります。
 こちらは赤鳥庵の玄関横に咲いたユスラウメ、六月ごろには赤い実がなるのだそうです。
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 こちらの白い可憐な花は「ニリンソウ」です。
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  芝生広場の横では椿の花盛り。こちらはオトメツバキでしょうか。
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