利休忌には少し早いのですが、唐銅の花入に菜の花を入れました。
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 利休居士の命日は二月二十八日ですが、当時は旧暦でしたので現在では三月の末に利休忌を行なっています。「利休忌を過ぎるまでは菜の花は飾らない」ことになっていますが、最近は温暖化のためか花の時期が早く、利休忌の頃には菜の花はなかなか手に入りません。難しいものです。

 もう一つの部屋のお花は貝母と一休椿です。いつもは白い花同士を組み合わせることはあまりしませんが、利休居士を偲ぶ三月にはふさわしいのかもしれません。
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 さて、この日のお稽古では貴人清次の濃茶をしました。身分の高い方(貴人)とそのお供の方々(お次)にそれぞれ一服ずつ、二服の濃茶をお出しする点前です。この点前を稽古するときは客は最低二人必要で、それぞれが「貴人」「お次」の役を演じることになります。

 現代の日本に貴族はいません。「実用的でない」と言えばそうなのですが、亭主も客もこの点前の稽古を通じて昔の茶の作法や考え方を体験することができる、ある意味とても興味深い点前です。

 初心者チームの方は濃茶、薄茶の平点前や盆略点前の稽古です。この日から新しく入会された方がたには、お辞儀の仕方、襖の開け方、畳の部屋の歩き方などの割稽古をしていただきました。

 さて、そんな稽古場から見える庭園に思わぬ珍客がやってきました。「あ、何か首の長い大きな鳥がいます!」という声に振り返ってみると、ちょうど床脇の書院の窓からこんな光景が見えました。
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 カワウです。カワウは東京では上野公園や浜離宮に沢山いるのですが、目白庭園で見たのは初めてで、とてもびっくりしました。この日は午後から強い風が吹いたので、風に乗って飛ばされて来たのでしょうか。 後で調べてみたのですが、腹側の羽毛がまだ白っぽいので昨年生まれの若鳥のようでした。
 
  鵜飼で使う鵜はウミウという種類だそうですが、魚を食べる鳥であるのは一緒です。あまり好ましいお客様とは言えません。池の魚たちは大丈夫だったでしょうか。