1月9日は流水会の初稽古でした。早いもので目白での稽古も今年で5年目に入ります。初めてこの茶室でお稽古した日は、午後から雪のちらつく寒い日でしたが、この日はすっきりと晴れました。

 年もあらたまって最初の集まりを茶道では「初釜」と呼びます。お茶会形式の大規模な初釜もあれば、懐石料理やお酒をいただいた後にお茶をいただくお茶事形式の初釜もあります。

 今年はお弁当をいただいてから、お濃茶・薄茶という簡単な茶事形式でお稽古をすることにしました。とはいえ平日ですからお勤めの方はご都合がつかない方が大半です。そこで、午前中から午後2時まで茶事形式の稽古、それ以降は通常のお稽古という変則的な形にしました。

 床は「福寿海無量」(前大徳雪尾要道)、お花は水仙と千両、点前座は真台子に染付の皆具で玄々斎好曙棗を飾りました。残念ながら写真は撮り忘れたのですが、翌日冬に赤い実をつける三種の植物(万両、千両、南天)の写真が撮れましたので、参考にご紹介しておきましょう。

 まず、こちらが千両(センリョウ)です。
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 そして、こちらが万両(マンリョウ)。千両が葉の上に実がつくのに対し、万両は下につきます。
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 もうひとつ、赤い実といえばのど飴でおなじみの南天(ナンテン)があります。こちらは放射状に伸びた枝先に実が付くのが特徴です。
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 さて、お稽古に話をもどしましょう。初釜では先生が亭主役をしてくださる社中も多いと聞いていますが、今回は指名制で男性のKさんに亭主役をお願いしました。半東は夫が務めました。男性二人のお給仕でお弁当とお吸い物をいただき、重ね茶碗でしっかり練られたお濃茶をいただきました。

 最後は花月で薄茶を、と思っていたのですが皆様から「足がもう無理です」とのお声があがって茶事形式はここまでとなり、あとは二つのお部屋に分かれて慣れている方は台子の小習、初心者チームは運びまたは更好棚での薄茶点前をいたしました。

 昼間のお稽古の方が帰られた後は夕方、夜間のお稽古です。昨年末から相次いで入会された方がいらっしゃいますので帛紗さばきや棗のふき方など初歩のお稽古から薄茶の稽古が途切れる暇もなく夜まで続きました。新年早々朝から夜までお稽古三昧の一日でした。