秋晴れです。空は青く雲は白く、庭園の紅葉も少しずつ秋色に染まりはじめました。赤鳥庵の玄関前も彩り鮮やかになってきました。
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 床は久しぶりに横ものの軸「松風伝古今」をかけました。11月ですので花入は真、お花は椿(初嵐)と照り葉です。炉開きの月の晴れやかな感じと同時にまた半年しっかりお稽古しようという思いを込めました。
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 この日は通常通りの水曜日、午後から夜間までのお稽古ということで、今日は15名ほどお稽古にお見えになりました。前回お休みされてこの日が初めての炉という方も多かったので、炉の平点前を中心にお稽古しました。

 12月にお茶会をすることになりましたので、第一和室では更好棚を据えてお茶会の点前の稽古です。二つのお茶碗で茶を点てて、しまいつけはもう一つ別の替え茶碗を使います。いつもより時間がかかりますので最後までしっかりやり遂げるには集中力が必要です。

 第二和室の方ではつぼつぼ棚を据えての濃茶平点前を中心にいたしました。ベテランの方向けには濃茶のバリエーションとして大海茶入と大津袋もご用意してあったのですが、大津袋は出番がなかったようです。

 この日のお菓子は「鈴」でした。七五三の季節ですね。
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 お休みが多くてガラガラの日もあれば、にぎやかな日もある。どんな日であっても自分の番が来たら淡々と点前をし、他の方が点前をされているときは客としてお茶をいただきます。お茶の稽古とはそうした日々の積み重ねです。

 ここしばらくは毎回のようにお一人、二人とご見学の方があります。稽古風景を見て何か感じ取っていただけることがあれば嬉しいのですが、多くの方は見学を終えるとそれでご縁が切れてしまいます。お茶会の稽古が始まったこともあり、十分に時間をとってお話できないのは申し訳なくも感じます。

 お茶に興味を持ってくださった方に、少しでもその魅力をお伝えできるような稽古をしているか、私自身も自問自答の日々が続いています。
 
 さて、夫がたくさん写真を撮っておいてくれたので、お庭の様子もご紹介しましょう。抜けるような青空をバックに色づきはじめたもみじです。
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 こちらはボケの花でしょうか。
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 芝生広場ではピンクの山茶花が真っ盛りです。
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 赤鳥庵の中から見た庭園の色づきは今こんな具合です。紅葉の見頃は例年12月に入ってから。今年はどうなるでしょうか。
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 さて、次回の稽古は夕方からです。夜のみのお稽古の割には参加希望者が多いので頑張らなくては。