「水曜日はいつも雨ですね」とお稽古にいらしたKさん。皆さんもお稽古の度にお天気が悪いことに気づいていらっしゃるようです。

 お稽古科目は台子です。赤鳥庵には真台子はあるのですが、竹台子はありませんので持ちこみです。これだけ雨の日が続くともう「お天気が悪いから台子の稽古はできない」などと言ってはいられません。雨に負けずに喝を入れたいということで、お軸は太玄さんの「関 南北東西活路通」です。

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 写真は第一和室に台子を据えたところです。この台子は以前の稽古場で使っていたものより一回り小さいのでよく「江戸間用の台子ですか?」と聞かれるのですが、大きいのは武野紹鴎好、小ぶりの竹台子は利休好という違いです。

 風炉の時期は台子の左側に風炉を据え、中央に杓立と建水、右に水指を置きますが、利休好の竹台子は小さいので思い切って風炉を左に寄せないと杓立と建水を中央に置けません。切掛風炉にしておけばよかったと反省しました。

 こちらのしつらえで、上級の皆様には奥伝の一つ行之行のお稽古を、許状をお持ちでない方は台子を使った濃茶・薄茶の平点前をしていただきました。お菓子は久しぶりのきんとんです。小豆に金箔を乗せて「蛍」を表しています。

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 初心者チームは第二和室で更好棚を使った薄茶点前と、盆略点前です。昨年12月に入会されて熱心にお稽古を続けてこられたMさんも、この日初めてお棚付きで点前をされました。Kさんには一足早く夏の点前である洗い茶巾をしていただきました。夕方六時すぎからは盆略点前タイム。この日は見学の方があったのでお点前をされた方々は緊張したことと思います。

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 このところ涼しい日が続いたり、かと思うと蒸し暑くなったりで体調を崩されたのかこの日はお休みの方も多かったのですが、その分ご参加された皆様にはじっくりお稽古に取り組んでいただきました。

 お庭の様子はまた別の投稿にてご紹介します。